ついさっきまで、ブログに名前を書くのを躊躇していたのだけれど、なぜ躊躇しているのか自分でもあまりはっきりわかってなくて、だからいつも頭文字を打ち込むたびに、なんでこんなことをしているのかなあ……などと思いながら、TとかKとかBとか……。
でもたった今、いきなりもう、名前を出そうと思った。出そうが出すまいが、いったいそれを誰が気にするのか……誰も気になんてしない、と思う。
気にするどころか、きっとわたしと同じように、なにかしらの『けったいな感じ』を味わっているに違いない、と思う。
なので、唐突ですが、家族の紹介。
わたしは眞由美。
けれども、海という存在、感じ、音が大好きで、一時期眞海と改名していたことがあった。このブログの中では眞海でいたいのでまうみ。
旦那はビル。
これは呼び名で、正式にはWilliam(ウィリアム)。Willというのをドイツ語発音で読むとヴィルになるところからBillと呼ばれるようになったらしい。
彼はおじいさんの名前をもらった三世。なので、おじいさん、おとうさん、彼は、みんな同じ名前。
息子Tは拓人。
彼がこの世に誕生する直前まで女の子と思い込んでいて、まったく男の子の名前を考えていなかった。大難産の後、意識が戻り、チューブだらけのベッドの上で5日間朦朧としていたが、やっとテレビを少しなら観てもいいと許可が出て、その時流れたコマーシャルから「メットインTAKUTO!」という元気な声が聞こえてきた。
タクト、いい音だなあ。好きな漢字『拓』を使い、そこに『人』を足した。
息子Kは恭平。
彼の時も女の子とばっかり思っていて、けれども前回のお産があまりにも酷かったので、検査がたくさんあり、男の子と判明。その日またまた、たまたまテレビに出ていた柴田恭兵さんを観て、こんな渋い男になってくれたらなあ~とふと思い、『兵』の字を平和の『平』に替えて命名した。
一瞬、長男の名前をバイクのコマーシャルからつけたんだから、その時流行っていた軽自動車のアルトにしようかな~などとも思ったが、長男がバイクなのに次男が軽自動車だと、後々文句言われるかなあ~とか、アルトは合唱の女性パートだから、それでいじめられたら可哀想だ、とか思ってやめた。
でも、よくよく考えてみたら、タクトだって、指揮者に思いっきり振り回される指揮棒なんだけど……。
というわけで、いきなりの、どうでもいい紹介でした!
で、本題の大きな意味とは……。
昨日は拓人の、新居初お泊まりの日なのだった。
前にひとりでアパートに行った夜、台所で遭遇した二匹のゴキブリに仰天した拓人。
何が苦手って、ちっちゃなゲジゲジでも悲鳴を上げてドタドタと逃げてくる男なのだ。なので、ゴキブリなんてモッテノホカなのだ!
早速ネットでゴキブリ駆除のキットを手に入れ、その使用方法を熟読し、ゴキブリがどこで死ぬのかをクヨクヨ考えながら、会社からアパートに初帰宅をした。
わたしはその頃、リハーサルと、リハーサル後のお疲れさん会で盛り上がっていた。
そして恭平は、かれこれ数年に渡り、正露丸を詰め込んで痛みを誤摩化していた親知らずの歯を、痛みの無い物も含めて4本、いっぺんに抜歯した。
こちらではこの4本いっぺんというのが普通で、恭平のように手術が必要な場合に限らず、大抵は全身麻酔が施される。
なのに彼は、ユーチューブで自分と同じような状態の歯を持った人が受けた手術の様子を映したビデオを観て、あんな悲惨なことを、寝てる間にやられるのは困る。などと、わたしとは真反対の意見の持ち主で、局部麻酔を選ぶと言い張った。
でも、本音のところではきっと、全身麻酔にかかる費用500ドルを、自分がほんの1時間我慢することでゼロにできるなら、と思ってくれたに違いない。
それに、全身麻酔だと送り迎えが必要で、そのことも彼は考えたのだと思う。
とりあえず治療と手術は無事終わり、今は痛みと格闘中。出血も半端じゃなかったので、少しボォ~ッとしている。
わたしはやっぱりその頃、リハーサルと、リハーサル後のお疲れさん会で盛り上がっていた。
今日はこれから、恭平のための味噌粥を作り、それから旦那とふたりで、ぶっといロープ持参で拓人のアパートに行く。
拓人が知り合いから譲り受けたマットレスをもらいに行かなければならない。
そしてブルックリンのIKEAに行き、家具とカーテンを買い、生活に要る細々とした物を揃える予定になっている。
それが終わったらいよいよコンサートに集中できる。
拓人は当分ここには帰ってこないだろうし、恭平の痛みに歪んだ顔を見ることももう無い。
一安心と淋しさが入り交じった朝。今日もまた暑い。
でもたった今、いきなりもう、名前を出そうと思った。出そうが出すまいが、いったいそれを誰が気にするのか……誰も気になんてしない、と思う。
気にするどころか、きっとわたしと同じように、なにかしらの『けったいな感じ』を味わっているに違いない、と思う。
なので、唐突ですが、家族の紹介。
わたしは眞由美。
けれども、海という存在、感じ、音が大好きで、一時期眞海と改名していたことがあった。このブログの中では眞海でいたいのでまうみ。
旦那はビル。
これは呼び名で、正式にはWilliam(ウィリアム)。Willというのをドイツ語発音で読むとヴィルになるところからBillと呼ばれるようになったらしい。
彼はおじいさんの名前をもらった三世。なので、おじいさん、おとうさん、彼は、みんな同じ名前。
息子Tは拓人。
彼がこの世に誕生する直前まで女の子と思い込んでいて、まったく男の子の名前を考えていなかった。大難産の後、意識が戻り、チューブだらけのベッドの上で5日間朦朧としていたが、やっとテレビを少しなら観てもいいと許可が出て、その時流れたコマーシャルから「メットインTAKUTO!」という元気な声が聞こえてきた。
タクト、いい音だなあ。好きな漢字『拓』を使い、そこに『人』を足した。
息子Kは恭平。
彼の時も女の子とばっかり思っていて、けれども前回のお産があまりにも酷かったので、検査がたくさんあり、男の子と判明。その日またまた、たまたまテレビに出ていた柴田恭兵さんを観て、こんな渋い男になってくれたらなあ~とふと思い、『兵』の字を平和の『平』に替えて命名した。
一瞬、長男の名前をバイクのコマーシャルからつけたんだから、その時流行っていた軽自動車のアルトにしようかな~などとも思ったが、長男がバイクなのに次男が軽自動車だと、後々文句言われるかなあ~とか、アルトは合唱の女性パートだから、それでいじめられたら可哀想だ、とか思ってやめた。
でも、よくよく考えてみたら、タクトだって、指揮者に思いっきり振り回される指揮棒なんだけど……。
というわけで、いきなりの、どうでもいい紹介でした!
で、本題の大きな意味とは……。
昨日は拓人の、新居初お泊まりの日なのだった。
前にひとりでアパートに行った夜、台所で遭遇した二匹のゴキブリに仰天した拓人。
何が苦手って、ちっちゃなゲジゲジでも悲鳴を上げてドタドタと逃げてくる男なのだ。なので、ゴキブリなんてモッテノホカなのだ!
早速ネットでゴキブリ駆除のキットを手に入れ、その使用方法を熟読し、ゴキブリがどこで死ぬのかをクヨクヨ考えながら、会社からアパートに初帰宅をした。
わたしはその頃、リハーサルと、リハーサル後のお疲れさん会で盛り上がっていた。
そして恭平は、かれこれ数年に渡り、正露丸を詰め込んで痛みを誤摩化していた親知らずの歯を、痛みの無い物も含めて4本、いっぺんに抜歯した。
こちらではこの4本いっぺんというのが普通で、恭平のように手術が必要な場合に限らず、大抵は全身麻酔が施される。
なのに彼は、ユーチューブで自分と同じような状態の歯を持った人が受けた手術の様子を映したビデオを観て、あんな悲惨なことを、寝てる間にやられるのは困る。などと、わたしとは真反対の意見の持ち主で、局部麻酔を選ぶと言い張った。
でも、本音のところではきっと、全身麻酔にかかる費用500ドルを、自分がほんの1時間我慢することでゼロにできるなら、と思ってくれたに違いない。
それに、全身麻酔だと送り迎えが必要で、そのことも彼は考えたのだと思う。
とりあえず治療と手術は無事終わり、今は痛みと格闘中。出血も半端じゃなかったので、少しボォ~ッとしている。
わたしはやっぱりその頃、リハーサルと、リハーサル後のお疲れさん会で盛り上がっていた。
今日はこれから、恭平のための味噌粥を作り、それから旦那とふたりで、ぶっといロープ持参で拓人のアパートに行く。
拓人が知り合いから譲り受けたマットレスをもらいに行かなければならない。
そしてブルックリンのIKEAに行き、家具とカーテンを買い、生活に要る細々とした物を揃える予定になっている。
それが終わったらいよいよコンサートに集中できる。
拓人は当分ここには帰ってこないだろうし、恭平の痛みに歪んだ顔を見ることももう無い。
一安心と淋しさが入り交じった朝。今日もまた暑い。