おでこの受難

今だに確固とした原因は不明だが、先週はじめから終わりにかけて、おでこだけが興奮して制御不能となり、いつも小さな汗玉を浮かべていた。

わたしは普段、ピラテスのクラスに通う以外は、全くという言葉を自信を持って使えるほどに運動をしない。

先週は、YMCAのビルディングそのものが新年度開講前の休暇を取り、全クラスが休講、なので、わたしの運動もゼロ。よって汗をかく理由もゼロ。

そりゃね、掃除してたりするときゃ、汗をかくのも当たり前だけど、な～んもしてない時、たとえばボ～ッと本を読んでいるような時にも、小さな汗玉ができてきて、それが横のとくっついてだんだんおっきくなり、ついには目尻の横をツツ～ッと滑り落ちてポトン。
日本みたいに暑けりゃそれもわかるけど、こちらはすでに秋。空気はカラカラに乾き、風は冷やっこい。なんで？

旦那は、「多分更年期の症状のひとつ。か、頭使い過ぎ」とあっさり。

脳みそがそろそろ音を上げ出したのか？

そしてもうひとかた、痛い目に遭わされている方がここに。



指の中でも一番ちっちゃくて弱い小指さん。
なぜだか（多分弾き方が悪い）２年前あたりから、もしかして疲労骨折でもしてるんじゃないかと思ったりするほどに、ピアノを弾いていると痛んだ。
それで、しばらく弾くのをやめると痛みは軽くなり、また弾き始めると痛みが強くなるのくり返し。
今回も随分痛んできたので、とうとう旦那に打ち明けると、もうそりゃお灸っきゃない！と断言され……。
わたしはお灸だけはどうしてもダメな弱虫なので、「そこをなんとか、他ので誤摩化せませんかねえダンナ～」と哀願すると、
「ったく……この期に及んでまだそんなことを言うとるか……」と首を振りながら、マグネットをツボに貼ってくれた。

もし、ピアノを弾いている方で、わたしのような症状で困っている方がいらっしゃったら、どうぞエレキバンのような物を買って、写真の位置（小指と薬指の間の谷の部分と、小指の爪の内側の付け根）に貼ってみてください。効きます！
あ、ちなみにこれらのツボは、指の真ん中の関節の、どちらかというと内側の方の痛みに効果があるツボです。


満身創痍、なぁ～んて、またまた大げさなことを言うてイチビッてはいるが、なかなかに頑張ってもいる、ような気もする。

おでこは今週に入ってようやく落ち着いたようで、あの不可解な汗玉はもう現れてこない。
小指はまあ、弾かないわけにはいかないので、最悪の場合は、エイッとばかりに決心して、お灸を据えてもらうつもり。

更年期って、別に普段は全然意識していないけれど、たま～にこんなふうに、わたしのやる気の邪魔をするから鬱陶しい。
またいつか、ずっとモヤモヤと霧がかかったような世界から、すっからか～んと晴れた世界に行けることを楽しみに、こういうのもまた受け入れながら、テクテク前に歩いて行くっきゃない。

そうですよね～お仲間のみなさ～ん