ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ただ今猛反省中!

2010年09月27日 | 音楽とわたし
先日の合同リハーサルの録音が送られてきた。
それを聞いてどっひゃ~ん

なんちゅう重たいピアノの演奏やねぇ~ん
思いっきり歌を引っ張ってしもてるやぁ~ん
あさこが重たぁ~~~い重りがついた足かせをはめられて、けども必死に前に進もう進もうともがき苦しんでいる図がくっきりと思い浮かぶではないか
ごめんよぉ~あさこぉ~

こりゃいかんと、今日はいろんな歌手の伴奏を聞き比べてみた。
すると……わたしらの演奏ってこんなに表情に乏しかったかしらん?
多分、音の響きやら色にこだわり過ぎて、それをいちいち聞き過ぎて、それで前に進むことや、表情に変化をつけることがおざなりになっていたのだと思う。
えらいこっちゃいや、まだ間に合うまだ4日もある

などと思いながら、明日の練習の計画を頭の中で練っていたら、あさこからメールが来た。

『ピアノのメロディー歌うとき、丁寧に弾くのですご~く響きは美しく宝石のようだけど、テンポがかなり遅くなります。
聴き過ぎ注意。弾いてる瞬間はもう過去形です。
手の中に入ってる宝石を味わうんじゃなくて、遥か彼方先に転がってる宝石を手を伸ばして拾いながら駆け足してる感じかなあ。
「インテンポな宝石」を期待してますう。(前のめりで良いくらいよ)よろしく~!君ならデキル!!』

やっぱり……いや、落ち込んでいる暇などありゃせん!『インテンポな宝石』目指して特訓じゃ~
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ポールの人生に祝福あれ!

2010年09月27日 | 友達とわたし
金曜日の、わたしがお礼を言いに行った日の夜に、ポールは78年の、彼の生涯を閉じました。

今日は一日中雨が降っていました。

昼と夜に分かれてメモリアルサービスがあったので、旦那とわたしは夜の部に行ってきました。

ポールの人となりがたくさんの人達を呼んだのでしょう、会場は人であふれかえっていました。

アイリッシュのお葬式らしく、今は神の御手に抱かれ、安息の地を得たポールの、新しい生の出発を祝福しましょうと、牧師さんがおっしゃっていました。

もう人間の姿形をしたポールには会えないし、話したり手を握ったりもできないけれど、彼の魂はきっと、独り残って病魔と闘うピンキーの側に寄り添い、彼女を温かく包んで励ましてくれると思います。

ポール、お礼を聞いてくれてありがとう。あの時生きていてくれてありがとう。わたしは本当に救われました。

ポールは本当は、心臓の手術を受けたくなかったんだってね。
どうしてかっていうと、今手術なんかしたら、ピンキーのことを看てあげられなくなるからだったんだよね。
でも、ピンキーはどうしても今、ポールに手術を受けさせたかった。
どうしてかっていうと、今なら自分がポールのことを看てあげられるからって思ったから。
ふたりはそうやって、自分のことよりも相手のことを思い遣っていて、その結果、たまたまこういうことになってしまったんだよね。

明日からもまた、ピアノを聞いてね。今日のように、いろいろと悩みながら練習するから、同じ所を何回も何回もくり返して弾いたりするだろうけど。

わたしはこれまで通り、ポールとピンキーに聞いてもらってるつもりで弾くよ。これからもどうぞよろしくね、ポール!

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