ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

管さんありがとう!

2011年05月06日 | 日本とわたし
浜岡原発が止まる。

浜岡原発、全面停止!

今日は快晴。
起きてすぐに、美代子さんからの知らせでこのニュースを知った。
知って、びっくりして、嬉しくて、旦那に叫んだら、「知ってる」と返された。
ニューヨーク・タイムズですでに読んでいたらしい。

自民党の欲にまみれた議員と電力会社の人間が、地震国日本の海辺に、キノコのように菌を植え付けては増殖させた原発施設。
どこもかしこも、過疎化に悩み、町や村の運営に四苦八苦している田舎ばかり。
そこに札束と利権をちらつかせ、惑わせ、反対しても抵抗しても尚、高飛車に圧力をかけ、疲れ切った人々の住む空と海に放射線を混ぜ込んだ。

その後始末をすることにたまたまなってしまった、今の政権を司る議員達。
後始末にはとんでもない勇気が要る。
利権を受け取ることにすっかり慣れてしまった人達、そこにある膨大な数の仕事に従事している人達、使いたいだけ使える電気が当たり前だった人達、
そしてなによりも、原発がそこにある、というだけで、湯水のごとく降り注いでくるお金を受け取っていた人達が、
この『停止』ということで、今までの快適な暮らしが一気に姿を変えてしまうことに、抵抗したり反対したりするのが目に見えているから。

きっとマスコミもいやらしい報道の仕方をするだろう。
各紙の報道のニュアンスを、ぜひ読み比べてみたいものだ。
そして、他の原発施設を所有する市町村も、複雑な反応を見せるだろう。
まるで問題が無さそうに見える原発だって、先のことはなにもわからないのだから、他人事のように考えるわけにはいかない。

でも、とにかく、一歩足が前に出た。
管首相の決断が、独断でもなんでもいいじゃないか。
新聞が言うように、人気取りでもいいじゃないか。
この先、地震調査会が言うように、何十年か先にマグニチュード8以上の地震が全く来なくてもいいじゃないか。
いつか必ず起こる地震が来た時、なんでこんなもんを建てたまんま放っておいたんだ!と、その時の日本国民全員から恨まれないで済むだけで本望じゃないか。
いや多分、その時はきっと、日本だけではなく地球の半分、もしかしたら全体、世界中の人達から、日本という国が疎ましく思われることになるに違いない。
その可能性が少しでも減ったことにとても大きな意味がある。

これを機に、各電力会社が率先して、まずひとつずつ、自分のエリア内から原発を止めてみて欲しい。
他の地熱や風力、そして太陽熱などのエネルギーの開発を急ぎつつ、ひとつ、そしてまたひとつ、原発を減らす方向を探って欲しい。
技術の高さでは世界の最高峰にいる日本なのだから、すでに開発されている物事に対してなど、正当かつ豊富な援助さえあれば、ものの数年も経たないうちにモノに出来ると信じている。

進め日本!
頑張れ日本!
コメント (4)
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