今伴奏を引き受けている高校の合唱部と一緒に、ニュージャージー州を1時間ほど南下した所にある小学校で開催された音楽コンクールで演奏をしてきました。
集合時間に高校に行くと、生徒達を乗せるスクールバスの運転手の女性が歩み寄ってきて、
「ねえねえ、あなた、今日行く所に行ったことある?」と聞かれたので、「全然!だから今日はあなたの後をついていこうと思ってるのだけど」と答えると、
「きゃ~!マジ?わたしも全然知らないとこだからさ~」と、Google Mapsで調べたっぽい地図を手に苦笑い。
おいおい、大丈夫かよ……。
そこで、一応学校からもらった案内を鞄から出して、彼女のそれと見比べてみると……全然ちゃうやんけ……。
でもね、でもね、彼女はバスの運転手で、会場に生徒達を送り届けるのが仕事なんだから、やっぱ彼女に責任持ってもらいましょ~ということにしました。
で、わたしは必死に彼女の後をついて走ります。右寄りの小さく見えるけれど、黄色いバスがソレです。
高速を降りて、地道を15キロほど走り住宅街に入ると、緑豊かな通りばかり。
会場の小学校はかわいいレンガ造りの学校で、だだっ広い体育館が演奏会場になっていました。
吹奏楽あり、管弦楽あり、ミュージカルあり、合唱あり、音楽に関する演奏ならなんでもオッケー。
審査員の方々も、演奏や講評を録音したり記入したりと大忙し。
直前になって最初の音を必ず外すようになってしまったソロを歌う女の子。
いつもはどちらかというと過剰なぐらい自信満々で、同じパートの子が音を外すと、執拗に責めたりしていたのに、本番がいよいよ近づいてきたことがプレッシャーになったのか、あれこれ手を考えても、練習しても、どうしても外してしまうのです。
結局最後の最後まで外してしまい、そのまんまで本番になってしまったのだけど、控え室で居る時に、思い切って作戦を伝えてみました。
「わたしが伴奏で、◯と◯の音をちょっと強めに弾くから。それで、そのすぐ後にあなたが◯の音で始めたらいいから」と言って、その音を彼女の耳元で何回も何回も聞かせてみました。
5回目ぐらいから音がとれるようになり、彼女の顔にも少し笑みが戻り始めました。
お、いいかも、いけるかも。
「大丈夫!万が一の時は、あなたの声の代わりにわたしが歌っちゃる!」
本番は見事に成功!彼女に自信が戻ったようです。
ただひとつ、またまた事件がありました。
会場の設定が設定だっただけに、ピアノを定位置に置けないということで、とても質のいいデジタルピアノだったのですが、下に大きなゴマがついていたのです。
我々ももちろん、指揮と歌い手にとって一番いい位置に動かしたのだけど、その時ストッパーのことまで気が回りませんでした。
で、最初の一曲目が始まって数小節弾いている間に、なぜだかどんどんピアノが遠くに行ってしまうではあ~りませんかっ?!
おぉ~い、ピアノォ~どこさ行くべかぁ~?!
よくよく観察してみると、どうもわたしがペダルを踏み込むたびに後退していくことが判明!
しまった!ストッパーをかけ忘れた!
もう肘も伸ばし切っても精一杯、長くない足もギリギリでペダルに届いている状態です。
なんとかせにゃ~と焦りまくりながら楽譜を調べました。
すると、全音符で伸ばす小節がひとつあるのを発見!
しゃ~ない、ほんとは伸ばさにゃいけんけど、ここはひとつ一拍だけにして、その間にピアノを引っ張り戻そう!
いやはや、危うくピアノと引き離されてしまうところでした。やれやれ……。
絶対なにかが起こるんですよね~、アメリカでのコンクール……。
集合時間に高校に行くと、生徒達を乗せるスクールバスの運転手の女性が歩み寄ってきて、
「ねえねえ、あなた、今日行く所に行ったことある?」と聞かれたので、「全然!だから今日はあなたの後をついていこうと思ってるのだけど」と答えると、
「きゃ~!マジ?わたしも全然知らないとこだからさ~」と、Google Mapsで調べたっぽい地図を手に苦笑い。
おいおい、大丈夫かよ……。
そこで、一応学校からもらった案内を鞄から出して、彼女のそれと見比べてみると……全然ちゃうやんけ……。
でもね、でもね、彼女はバスの運転手で、会場に生徒達を送り届けるのが仕事なんだから、やっぱ彼女に責任持ってもらいましょ~ということにしました。
で、わたしは必死に彼女の後をついて走ります。右寄りの小さく見えるけれど、黄色いバスがソレです。
高速を降りて、地道を15キロほど走り住宅街に入ると、緑豊かな通りばかり。
会場の小学校はかわいいレンガ造りの学校で、だだっ広い体育館が演奏会場になっていました。
吹奏楽あり、管弦楽あり、ミュージカルあり、合唱あり、音楽に関する演奏ならなんでもオッケー。
審査員の方々も、演奏や講評を録音したり記入したりと大忙し。
直前になって最初の音を必ず外すようになってしまったソロを歌う女の子。
いつもはどちらかというと過剰なぐらい自信満々で、同じパートの子が音を外すと、執拗に責めたりしていたのに、本番がいよいよ近づいてきたことがプレッシャーになったのか、あれこれ手を考えても、練習しても、どうしても外してしまうのです。
結局最後の最後まで外してしまい、そのまんまで本番になってしまったのだけど、控え室で居る時に、思い切って作戦を伝えてみました。
「わたしが伴奏で、◯と◯の音をちょっと強めに弾くから。それで、そのすぐ後にあなたが◯の音で始めたらいいから」と言って、その音を彼女の耳元で何回も何回も聞かせてみました。
5回目ぐらいから音がとれるようになり、彼女の顔にも少し笑みが戻り始めました。
お、いいかも、いけるかも。
「大丈夫!万が一の時は、あなたの声の代わりにわたしが歌っちゃる!」
本番は見事に成功!彼女に自信が戻ったようです。
ただひとつ、またまた事件がありました。
会場の設定が設定だっただけに、ピアノを定位置に置けないということで、とても質のいいデジタルピアノだったのですが、下に大きなゴマがついていたのです。
我々ももちろん、指揮と歌い手にとって一番いい位置に動かしたのだけど、その時ストッパーのことまで気が回りませんでした。
で、最初の一曲目が始まって数小節弾いている間に、なぜだかどんどんピアノが遠くに行ってしまうではあ~りませんかっ?!
おぉ~い、ピアノォ~どこさ行くべかぁ~?!
よくよく観察してみると、どうもわたしがペダルを踏み込むたびに後退していくことが判明!
しまった!ストッパーをかけ忘れた!
もう肘も伸ばし切っても精一杯、長くない足もギリギリでペダルに届いている状態です。
なんとかせにゃ~と焦りまくりながら楽譜を調べました。
すると、全音符で伸ばす小節がひとつあるのを発見!
しゃ~ない、ほんとは伸ばさにゃいけんけど、ここはひとつ一拍だけにして、その間にピアノを引っ張り戻そう!
いやはや、危うくピアノと引き離されてしまうところでした。やれやれ……。
絶対なにかが起こるんですよね~、アメリカでのコンクール……。