ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

JAPAN SUMMIT NEW YORK

2011年05月08日 | 日本とわたし


JSummit New York に行って、参加してきました。
今回は、東北地方太平洋沖地震による震災へのカンパのためのコンサートとして開かれました。

昼過ぎに、拓人から『母の日コール』がかかってきて、「おかあさん、あの、ありがとうございます」という言葉を聞いてウルウルしていると、
「あのさ、JSummitって知ってる?」と聞かれたので、「ああ、今日そこで歌う」と答えると、「はあ?なんでやねん?」とすっかり混乱している息子。
「あんたこそなんで知ってるん?」と聞くと、「友達が出る」……なるほど。「で、誰?」「トット」

へぇ~、あのパントマイムでピエロやってる人が友達なん……ということで、偶然にも息子の前でゴスペルを歌うことになりました。ちょっと恥ずかし。

今日はちょいと事情があって、ひとりでマンハッタンに行かなければなりません。
安い駐車場を調べ、ネットで事前に予約を入れ、いざ出発!
最近すっかり旦那に甘えて、送り迎えをしてもらっていたわたし……ひとりで全部するってことは大変なんだと、しみじみと思い出して感謝!
マンハッタンの中は人、人、人。とうとうやってきた気持ちのいい季節と、あちこちで開かれているマーケットにパレード。車が全然進みません。


おまけに、行きたい道が歩行者天国になっていて曲がれず、迂回してもまた通行止め……他のドライバーもイライラしているので、道の上は危ないったらありません。
やっとのことで予約しておいた駐車場に着き、そこからあたふたと慌てて早足で向かったものの、なにをどう勘違いしたのか、Bowery通りを歩いているつもりが、Broadway通りで、だからお目当ての住所番号が全く見つけられないまま行ったり来たりしていると、
「ねえあんた、さっきからいったいなにしてるん?」と、おじさん二人組から声をかけられました。
「あのね、ここらへんに327番地があるはずなのに、それがどうしても見つからないんです」
「そりゃあんた、ここはBroadwayだもん、そりゃ無理さ。Boweryはあっちに2ブロックほど先にあるよ」
がぁ~ん……。

……とショックを受けながらも、こんなかわいい消防署を見るとついついパチリ。


やっと見つけてビルに近づいて行くと、出入り口からコーラスの仲間がゾロゾロと出てきました。
「あ、リハーサル、今終わったよ」
「す、すんません!」

終わったもんはもう仕方がありません。合流したみんなと、近くのホールフーズに行って腹ごしらえをすることに。
このホールフーズがまたすごい!規模が違う!おまけに、二階のフードコートにはほれ、こんなんがありました。
じゃ~ん!回転寿司!


実はアメリカで回転寿司を見たのはこれが初めて!めっちゃ感動したけれど、だ~れも座っていないのが恐くて座れませんでした……しくしく……。
店の名前がまたまたシンプル。ズバリ『SUSHIYA』です!?まあ、確かに寿司屋には違いないのだけれど……。

ホールフーズで今夜のコンサートのお知らせをしに歩いていたうさぎさん。彼こそが拓人の友人さんのTOTOさんなのでした。


会場の中に入ると、もう拓人も来ていて、そろそろTOTOさんの番だということで、前の席までソロソロと近づいて行き、


本当はめっちゃくちゃ難しいことをしているのになあ。
息子達が幼かった頃、英語の練習にと、日本からアメリカのサマーキャンプに行かせたことがありました。
その数週間の間に必ずひとつ、簡単なサーカスの演技を学ばなければならなくて、キャンプ最後の発表会の時、頑張っていた息子達のすすけた顔(英語がわからなくて、またはいじめられて、ちゃんとシャワーに入ってなかったのでした)を思い出しました(涙)。


これは『東京サーカス』という芸人さん。ミッキー大好きっ子の右側の男性が、ミッキーに会えて喜んでいるのに、その当のミッキーはめちゃくちゃ冷めたおっさんで、煙草を吸ったりポルノ雑誌をニタニタして読んだりするのでした。


体調があまり良く無かった旦那が電車で会場まで来てくれてびっくり!ちょっと外に出てコーヒータイム。
外のテーブルに座っていると、こんなのを運ぶトラックが目の前に止まりました。


「頑張れニッポン」と熱く語るヒップホップのバンド。


わたしたちコーラスのスター、ナオちゃん。まだ23才の若者だけど、大阪からこちらに出てきて、めっちゃんこ努力して、くじけても立ち上がり、またくじけても立ち上がって、とうとうこんなとこまできちゃった女の子。

ボーカリスト NOW(吉岡 尚子さん)
愛される歌声と天然キャラ、「アマチュア・ナイト」勝ち残り中!



彼女の歌には魂がこもっています。いつ聞いてもぐっときます。彼女の歌で会場がう~んと盛り上がり、そしていよいよわたし達の出番。


今夜は初めて旦那も、そして拓人も聞いてくれているので、なんかいつもより気が入りました。
ふたりともに、「ええやん!」と言ってくれて、またまた感激!

無事に終わってホッとしながらガウンを脱いでいると突如、なんかものすご~くうまいギターが聞こえてきました。


あ!あの子、わたしとナオちゃんの目の前で、超~美味そうなほうれん草スパゲティクリームソース味を食べてた子!
しかも、わたしが「美味しそうやね」と言っても無視して何分も無言で食べ続け、いきなり「これ、すごく美味い!ほんとに」とボソッと言って余計に羨ましがらせたけったいな奴。
このりゅうたろう君とナオちゃんふたりは、いよいよこれからマンハッタンで認められようとしているスターの卵、キョウコママの秘蔵っ子達です。

今日もまた、新しい友達ができました。
みんなとっても若いし、音楽のジャンルも、仕事も、それから芸の種類も違うのだけど、
それぞれにいろんな思いを胸にこんな遠くまでやって来て、ひとりで、あるいは誰かと一緒に、コツコツ頑張っている人ばかり。
キョウコさんは、そんな若者のために奔走し、夢を叶えさえてあげようと支える、熱情たっぷりの姉代わりだったり母親代わりだったりする女性。
今日は彼女とも少し、いつもよりゆっくり話せて嬉しかったのでした。

みんな、今回の東北地方の被害、そして原発のことについて、本当に心を痛めているし、なんとかして少しでも役に立ちたいと思っています。
その熱い気持ちがまた、ひとつの歌声になって響いた夜でした。
コメント (6)
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友とバーベキューと卓球と

2011年05月08日 | 友達とわたし
昨日は恭平のガールフレンド、ニーナちゃんの家に、旦那とふたりで遊びに行ってきました。
ニーナちゃんの両親、マイクとエイコさんは、うちから車で20分の所にある、閑静な住宅街に住んでいます。
この庭、初めて見た時から気に入っている家の前庭。


今にも咲き始めそうな牡丹の花。怪しい光をたゆたわせています。


この花もちっちゃいけれど、なにか話しかけてくるような気がしました。


ちょうちんシリーズ。もう薄暗くなってきていて、映像がぼけてしまって残念。


家の中に入った途端、ぷ~んとチーズのいい匂いが。


チーズもスパークリングワインもどちらも美味しくてたまりません!
マイクとエイコさんの長年の友達、ボブとナホコさんと我々二人、計6人で、わいわいガヤガヤ、ボブが作ってくれた焼きチーズ煎餅とカリフラワーの前菜も加わって、ワインが進むことったら!危ない危ない!

お部屋の中をちょいと。ここが我が家には無いダイニングルーム。


前庭が一望できるリビングルーム。スモーキーな青で統一された壁がすてき。


さて、バックヤードのテラスでは、マイクがせっせとバーベキューを始めてくれていました。


涙がチョチョ切れるほどに美味しそうな焼きおにぎりとグリーンアスパラとステーキ!


裏庭の大きな木に寄生した木。自然ってほんとにすごい!


十年かかって昆布やかつお節がすっかり溶け込んだお手製醤油とみりんで作ったタレ……聞いているだけでよだれもんでぇ~す!


あんまり感動し過ぎて手が震えたのか、ピンぼけ?!


お腹がいっぱいになったら、さて次は……地下室はまるでゲームセンター!


旦那→「おいら、NOMOサーブ(→なんで卓球で野茂やねん?)でいっちゃうもんね」。ボブ→「ふふん、受けて立ったろうじゃないの」


この二人、妙~にクネクネ曲がるへそ曲がりサーブを打つのが共通しておりまして、さて、そういう者同士がやるとどうなるか……まあ、どちらもかなり酔っぱらってたんですが……。
ここんちのワンちゃん、4才の元気なブラックラブ君。ピンポン球の球拾いがだぁ~い好き!
ただ……手が使えないので、びゅ~んと飛んでってパクリ!ちゃんと渡してくれるのだけどベットベト……。
ガハハガハハと笑いながらの真剣勝負なのでした。

さて奥の部屋はこれ。立派な玉突き台がありまして、ここでもみんなでひと遊び。


おまけで、アンティークコレクターだったエイコさんの倉庫から、山ほどのボールやお皿やガラス鍋をいただいてかえったわたし。
夜中までかかってせっせと洗い、ちゃっちゃと棚の中に収めました。これがまた幸せなんですよね~。

マイクとボブは中学校の頃からの親友。エイコさんとナホコさんは、学年が同じなのだけどアメリカ生活においては大先輩。
これを機会に、またこれからも一緒に遊びたいな~と思う、お仲間入り初日のわたしなのでした。


追記。
おまけに、アンティークコレクターだったエイコさんの倉庫から、山ほどのボールやお皿やガラス鍋を豪快に選び、雀の涙ほどの代金を払って持って帰りました。
夜中までかかってせっせと洗い、ちゃっちゃと棚の中に収めました。このひと時がまた、幸せなんですよね~。
アンティークに興味があって、しかもうちに近い所にお住まいの方がいらっしゃったら、ぜひぜひご案内します。



コメント (2)
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