美代子さんのブログに、彼女のメル友さんで長い付き合いのあるひろさんから、送られてきたメールが紹介されていました。
ひろさんはなんと、熱交換機を設計、納入された技術者で、最近特に過熱してきた原発についての報道の内容に、専門的で客観的な意見が欠如しているのを心配しておられた矢先、この文献を見つけて美代子さんに送ってくださったようです。
ここにその記事を丸々掲載させていただきます。
炉心溶融について
今朝、起きたら、友達からメールが入っていました。
とても参考になるので、お時間がありましたら読んでみてください。
福島事故の簡潔で正確な解説
http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushim_explained_japanese_translation.pdf
ただし、その後に以下のようなメールがありました。
昨日までより危険が増したとのことではあります。
が、このひろさんは、俳句がご縁で知り合ったメル友で長いお付き合いですが、まさか、熱交換機を、設計、納入した当人とは知らず、びっくりしました。
交換機そのものはとても優秀な機械だと思いますが、ポンプが海水で止まってしまった為、性能発揮出来ず困惑しているとのことです。
またびっくりだわ。嘘みたいですね。
みよこさん(1)
今のTVのニュースだと、二号機がもっとひどいことになっているようだから、それを確認したほうが良いと想います。
あの解説の以上に変なことになりそうだから。
私は、原子力の熱交換器を設計した技術者です。(笑)
今のような事態は、誰も想定していなかったのだから、現場にいなかったら、またいたとしても、装置の傍に近づけないでしょうから、運転室からの推測しかできないのだと想います。
今の状態では、推測では何もいえないです。
昨日までより、危険が増したというのは、間違いないです。
ひろ
みよこさん(2)
あのね、水を循環して熱交換器で炉心を冷やすポンプが停止しているのです。
で、循環できないので、ただ海水を入れてでも、なんとかそれで冷やそうとしているのですが、炉内の水が温められて
蒸気圧があがると、海水を押し込んでも、ポンプの吐出圧力が低いと海水は入らないのです。
それで、炉内の蒸気や溜まったガスを抜くのです。
圧力を抜いては、海水を入れで、なんとか炉心を満水にしたいと必死の努力をしているということでしょう。
圧力抑制室の辺りで何か爆発?
普通は爆発なんてありえないですが、衝撃があって、内圧が下がったということは、漏れたということで、これは、格納容器の密閉機能が落ちたことを意味するので、昨日の二つの原子炉に比べて深刻です。
弁とかの問題であれば、止めればいいのですが、亀裂だとすると手に負えなくなります。
何処で漏れるかで、まったく、周りへの事象が変わるでしょう。
私には推測ができません。
ひろ
みよこさん(3)
兎に角、いろんな情報が飛び交ってしまうので、アメリカの人が、あんな風に書いてくれたのですが、普通の人たちには判りませんね。
運転員が何をしてくれているのかは、凡そ判りましたが、通常のものではなく、事故対応なので、対応している人たちがまったく初めての事象に四苦八苦しているのでしょうから、それを外からとやかく言える立ち場には、無いかも知れません。
運転員は自分を犠牲にしても、なんとかしようと頑張っていると想います。
東京にいて、発表をしたりしている人たちは、社会を気にしているようですが、それより、運転員の努力をちゃんと理解して
傍にいて、それを支援していないといけないと想います。
とにかく、1F2の事態は、予想を超えてしまいました。
ひろ
本当にそう思います。
今あの現場で、自分の命を犠牲にして、なんとか事態を改善しようと必死になってもがいている人達がいます。
その人達のご家族の気持ち、そしてもちろんその人達自身の心情を思うと、まったくもっていたたまれません。
天災が憎い。あんな酷い目に遭わせる天災が憎い。
誰ひとり予想も想像もできなかった巨大な自然の猛威を前に、人間は必死で闘っています。