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ボリス・バルネットとマキノ雅弘

2007-01-08 16:01:23 | ノンジャンル
 今日はロシア(ソ連)の映画監督ボリス・バルネットの命日です。'65年、62才で亡くなっています。以前にも書いたかもしれませんが、私が大学生だった頃(というと二十何年か前)に東京のアテネ・フランセ文化センターで「ボリス・バルネット映画祭」が開かれ、その時に彼の映画に初めて触れました。そして何十年か後の最近「国境の町」を見て、その素晴らしさに改めて彼の偉大さに感じ入ったものです。DVDで彼の作品は発売されていないようですが、早く発売されてほしいと思います。
 
 そして、今日からスカイパーフェクトTVの708チャンネル「東映チャンネル」で、待望の「日本侠客伝」全11作の放映が開始されます。このうち1作から9作までがマキノ雅弘監督作品で、彼の代表作でもあります。'64年から'69年までに製作され、1作から4作までのあらすじは共通していて、「悪徳政治家をまるめこみ、その権力を傘に着て仁侠道を踏みにじって平然としている成り上がりやくざ、もしくはそうした成り上がりやくざと結託した新興の業者や組織が、その土地の伝統的な稼業を強引に乗っ取って、その縄張りや利権の拡張を企むことから、対立抗争が怒るという設定」(キネマ旬報社「日本映画作品全集」中の山田宏一氏の文から引用)です。また、「やくざな稼業をやっていても、やくざな生活はするな」(博打や人足集めなど、真っ当でない商売をしていても、人の道は踏み外すな)というマキノ映画の仁侠道が全編で貫かれていて、金に物言わせて、卑怯な手を使い、利権の拡大を目指す相手(新興やくざの頭はたいてい天津敏か大木実)に高倉健扮する流れ者のやくざが対決するという図式が繰り返されます。また高倉健には相思相愛の女性がいて、女性を犠牲にして仁侠を取る、というのも共通しています。これも以前に書きましたが、オールナイトで1作から5作まで連続して見た時は、「またこんなことやって。この野郎!」とどんどんヒートアップして行き、自分は完全に高倉健になりきって映画を見てました。今回も楽しみです!
一日2作品ずつ放映されます。ということで、今週は「日本侠客伝」一色になりそうです。