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戦後の戦死者

2007-01-21 15:18:40 | ノンジャンル
 昨年の10月ニューヨークで「ベトナム戦争の枯れ葉剤」という写真展が開かれました。ベトナム戦争自体は1975年に終戦を迎えましたが、アメリカが爆撃機から大量にばらまいた枯れ葉剤という毒薬の影響が今だにベトナムのみならず、兵士として参加したアメリカ人、そしてその家族にも及んでいることを世の中に示す画期的な催しでした。主催者はアメリカがイラク戦争で使った劣化ウラン弾も後世にまで被害を残すのでは、と危惧していました。
 また、昨年の10月23日の朝日新聞夕刊では、停戦後のレバノンで、イスラエル軍が残したクラスター爆弾の不発弾が爆発し、20人以上が死亡、約120人がケガをしていると報じています。クラスター爆弾とは、親爆弾が空中で爆発し、何百という小爆弾が地上に降り注ぐというもので、レバノンでは、投下された小爆弾100万発以上のうち、数十万発が不発弾として残っているそうです。
 また、世界規模で考えると、クラスター爆弾の不発弾は世界中に3300万個あり、被害者の98%は市民で、それによる死者は2006年11月2日現在3830人、負傷者5581年にのぼり、被害にあったが生死が不明な人も1633人いて、死傷者は計1万1044人もいるそうです。
 一時、地雷追放キャンペーンが日本でも盛り上がり、坂本龍一氏らが盛んに活動していましたが、地雷だけでなく、戦後にも死者を出す兵器が続々と増えてきている気がします。戦後にも死者を出す兵器の第一号は広島、長崎に落とされた原子爆弾だと思いますが、そこから人類は何を学んできたのでしょうか? ちなみに、外国人はこちらが考える以上に、ヒロシマ、ナガサキという地名を知っていて、それはトウキョウと肩を並べるほどだと聞いた事があります。戦後に死傷者を出すという点では核兵器も、枯れ葉剤も、クラスター爆弾も同じだと思います。こうした兵器が一刻も早くなくなることを望んで止みません。