gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

大島渚監督『戦場のメリークリスマス』

2014-02-10 10:22:00 | ノンジャンル
 大島渚監督・共同脚本の'83年作品『戦場のメリークリスマス』をWOWOWシネマで見ました。
 “ジャワ 42年”の字幕。韓国人の金本がオランダ兵士にホモ行為に及んだとして、追及されています。今ここでホモ行為を再現すれば切腹させてやると言う原軍曹(ビートたけし)に、金本はやってやると言いますが、通訳をしているローレンス(トム・コンティ)は止めます。オランダ人は数日前から傷の手当てをするなど金本は優しかったのが、昨日急に襲ってきたと言います。上官のヨノイ大尉(坂本龍一)を呼ぶ原。
 ヨノイは本部に呼ばれ、捕虜のセリアズ(デイヴィッド・ボウイ)を裁く法廷に参加します。彼はゲリラ作戦に携わっていましたが、村人の安全のために投降したのでした。彼はインド英国軍の指示で作戦を行っていたと言い、そうなら彼は捕虜として扱うべきとヨノイは言います。拷問で殴られた跡を見せるセリアズ。協議の間、本来なら銃殺か刀の試し斬りが相場だと知らされるセリアズは、判決が延期になったと知らされます。
 ヨノイらの元にセリアズがやってきますが、彼とローレンスはリビア戦線で一緒でした。ローレンスは彼のことを兵士中の兵士だと称えます。ヨノイは弱りきったセリアズを1日も早く回復させるように命じ、俘虜長を呼び、兵器や鉄砲に詳しい俘虜の名のリストを出すように命じますが、俘虜長は拒否します。
 翌日、原はロレンスとセリアズを見に行き、ヨノイはなぜセリアズを助けようとしているのだろうと思いますが、一方、セリアズは原の顔を見て、変な顔だが目が美しいと言います。ヨノイは真剣での剣道で気合いをつけますが、その声に怯える俘虜が出始め、ヨノイは止めます。満開の桜の木の下で皆と酒を飲みたいと語るヨノイ。ローレンスが東京は雪のイメージがあると言うと、ヨノイは2・26事件の時は雪で、自分は満州にいたので参加できず、仲間は皆処刑されてしまったと語ります。ようやく金本の処刑が行われることとなり、上級将校や被害者も参加させられます。切腹はうまくいかず結局介錯して終わりますが、被害者がショックで舌を噛み切り死にます。ヨノイは死者を弔う“行”として、これから48時間の飲み食いを禁止します。
 セリアズは赤い花を摘んで来て、皆に配り、査察の目の前で花を食べ、捕まり、無線機も見つかります。もうすぐクリスマスということで、その歌を歌う兵士たち。その後、ヨノイは毎晩セリアズの元を訪れていると知った兵士Aは、ヨノイがセリアズに誘惑されていると思い込み、セリアズを殺しに行きますが、セリアズは脱出し、吊るされていたローレンスも助けます。ヨノイと対峙したセリアズはナイフを地面に刺し、戦う気がないことを示します。切腹する兵士A。
 原が読経し、ヨノイとローレンスが参加して兵士Aの葬儀が行われます。自殺者だと恩給が出ないので戦死扱いして欲しいと言う原。明日にも書類がそろってローレンスを処刑できるようになると言うヨノイ。無線機が見つかったぐらいで死刑なのかと言うローレンスは、処刑の前にセリアズと会いたいと言います。一方、幼い頃の弟との思い出に浸るセリアズ。
 クリスマスの日、原はセリアズとローレンスを呼びだし、「自分がサンタクロースだ、メリークリスマス」と笑顔で原が言うのに、ローレンスは原もやっぱり人間だと言い、セりアズは狂ってると言います。原は無線機を持ち込んだのは韓国人で既に処刑したと語り、セりアズとローレンスは釈放したと報告します。ヨノイは俘虜長が相変わらずリストを出そうとしないので、5分以内に全員整列しろと言い、病棟の者からは死人が出ます。ヨノイはヨノイを批判する俘虜長を斬ろうとしますが、セりアズはヨノイの前に立ち、彼の両頬にキスします。殴る蹴るの暴行を受けるセりアズ。セリアズは首だけだして地面に埋められ、死にます。
 “4年後 1946年”の字幕。明日に処刑を控えた原の元をローレンスが訪ねます。ヨノイは死んだセリアズの髪を切って神社に奉納するつもりでしたが、その前に処刑されてしまったのでした。ローレンスはヨノイの中にセリアズが花を咲かせる種を捲いたのだと言い、別れ際、原は満面の笑みで「メリークリスマス、Mr.ローレンス!」と言うのでした。

 ところどころにワンシーンワンショットに近いシーンが見てとれたような気がします。
 
 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/