マキノ雅弘監督の'58年作品『喧嘩笠』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
朝駒が座長の一座の舞台の客席で女に酌を強要する役人に、大前田組の一人息子・英次郎(大川橋蔵)は遠慮するように言い、斬りつけてきた役人を逆に斬り返して傷を負わせ、追い返します。相手が悪いと英次郎の父の平五郎(月形龍之助)は英次郎を旅に出し、自分の昔馴染みの海老屋甚八を訪ね、そのかわいい一人娘に惚れてもいいぞと言います。大前田組に押しかけた役人に、平五郎は自分が替わりに縄にかかると言います。
英次郎は旅先で半次(堺駿二)に出会い、彼に50両をを持っていることを教えると、半次は必ずそれを掏ってやると言います。すきを見せない英次郎に半次はもう諦めたと言い、他の人から掏った財布を見せ、それを奪おうとする英次郎と格闘しているうちに、今こちらに歩いてくる人に財布を返してほしいと言って去りますが、英次郎は騙されたことに気づき、先程格闘した時に自分の財布を掏られたことを知ります。
一方、牢に入れられた平五郎を訪れた次郎長(大友柳太郎)は、年老いた海老屋に、娘が婿を取るまで自分の縄張りを預かってほしいと頼まれたと言い、平五郎はあの縄張りは武居のども安が狙っていたので、是非次郎長に守ってほしいと言い、また英次郎を海老屋に送ったが、彼は自分の跡取りなので、海老屋の縄張りは次郎長のものになるだろうと言います。
道中、腹が減って動けない英次郎に金をめぐもうとする海老屋の一人娘・お喜代でしたが、そんなものもらえないと言う英次郎はすぐにしゃがみこんでしまいます。お喜代はお付きの者と英次郎を海老屋に連れてきます。わらじを脱ぐことになった英次郎は、三下になったつもりで雑巾がけなどをしますが、親分から小遣いをもらうと、親分に行くなと言われた博打に行ってしまいます。そこで大勝ちする英次郎。甚八に英次郎の嫁にやらすつもりだと言われたお喜代は、博打場へ英次郎を迎えに行き、そこで英次郎と対面勝負をし、勝ちます。その間、ども安は海老屋に斬り込み、甚八を斬ります。帰り道、お互いが好きだ嫌いだと英次郎とお喜代が話していると、ども安の斬り込みの知らせが入り、甚八は英次郎にお喜代を頼むと言って亡くなります。
歌を歌って夜の林の中を歩いていく次郎長一家。英次郎はども安を斬るために海老屋を去ります。
次郎長一家は海老屋に着くと、ども安は自分たちが斬ると言い、お喜代に英次郎を止めるように頼みます。
大前田の親分が放免になったと聞き、喜ぶ次郎長一家。英次郎は半次が武士に斬られようとしているところにたまたま通りかかり、武士を追い払います。そこに石松(水島道太郎)が現れ、お喜代を連れてきたことを知らせます。
泣き止まないお喜代をもてあます英次郎。そこへ半次が怖い顔つきの男たちが宿に入ったと聞いて、英次郎が行ってみると、それは次郎長一家でした。ども安は自分が斬るので、手をひいてもらいたいと言う次郎長と、行ってはいけないと言われていた博打に行ったばっかりに甚八の命を救えなかった自分に行かせてくれと言う英次郎は、刀で勝負することにしますが、お互い斬る気がない勝負など意味がないと次郎長が言い、お喜代は任せるので、自分たちがども安を斬れなかったら、大前田一家で斬ってくれと言って、次郎長一家は出発します。英次郎は、このままだと清水一家が凶状持ちになるので、お喜代も行って敵討ちということにしようと、英次郎とお喜代は次郎長一家の後を追います。
甲州の黒駒(進藤英太郎)一家に匿われているども安。町はちょうど祭りの最中です。宿に次郎長一家が入ったと聞いた黒駒は宿から一歩も出すなと命じ、宿を大勢の手下に囲ませます。英次郎はその夜、黒駒らが料亭で朝駒一座の余興を楽しむと知り、一座に混じって舞を舞うと、黒駒とども安の前に進み出て、乱闘が始まります。次郎長一家もお喜代を囲みながら料亭に乗り込み、ども安を無事に仕留めます。押しかけてきた役人に「十分にお調べください」と言う英次郎。
青天の中、楽し気に故郷に戻る次郎長一家と英次郎とお喜代の姿を写して、映画は終わります。
踊りや殺陣はワンシーン・ワンショットでなるべく撮ろうという意思が見られる映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
朝駒が座長の一座の舞台の客席で女に酌を強要する役人に、大前田組の一人息子・英次郎(大川橋蔵)は遠慮するように言い、斬りつけてきた役人を逆に斬り返して傷を負わせ、追い返します。相手が悪いと英次郎の父の平五郎(月形龍之助)は英次郎を旅に出し、自分の昔馴染みの海老屋甚八を訪ね、そのかわいい一人娘に惚れてもいいぞと言います。大前田組に押しかけた役人に、平五郎は自分が替わりに縄にかかると言います。
英次郎は旅先で半次(堺駿二)に出会い、彼に50両をを持っていることを教えると、半次は必ずそれを掏ってやると言います。すきを見せない英次郎に半次はもう諦めたと言い、他の人から掏った財布を見せ、それを奪おうとする英次郎と格闘しているうちに、今こちらに歩いてくる人に財布を返してほしいと言って去りますが、英次郎は騙されたことに気づき、先程格闘した時に自分の財布を掏られたことを知ります。
一方、牢に入れられた平五郎を訪れた次郎長(大友柳太郎)は、年老いた海老屋に、娘が婿を取るまで自分の縄張りを預かってほしいと頼まれたと言い、平五郎はあの縄張りは武居のども安が狙っていたので、是非次郎長に守ってほしいと言い、また英次郎を海老屋に送ったが、彼は自分の跡取りなので、海老屋の縄張りは次郎長のものになるだろうと言います。
道中、腹が減って動けない英次郎に金をめぐもうとする海老屋の一人娘・お喜代でしたが、そんなものもらえないと言う英次郎はすぐにしゃがみこんでしまいます。お喜代はお付きの者と英次郎を海老屋に連れてきます。わらじを脱ぐことになった英次郎は、三下になったつもりで雑巾がけなどをしますが、親分から小遣いをもらうと、親分に行くなと言われた博打に行ってしまいます。そこで大勝ちする英次郎。甚八に英次郎の嫁にやらすつもりだと言われたお喜代は、博打場へ英次郎を迎えに行き、そこで英次郎と対面勝負をし、勝ちます。その間、ども安は海老屋に斬り込み、甚八を斬ります。帰り道、お互いが好きだ嫌いだと英次郎とお喜代が話していると、ども安の斬り込みの知らせが入り、甚八は英次郎にお喜代を頼むと言って亡くなります。
歌を歌って夜の林の中を歩いていく次郎長一家。英次郎はども安を斬るために海老屋を去ります。
次郎長一家は海老屋に着くと、ども安は自分たちが斬ると言い、お喜代に英次郎を止めるように頼みます。
大前田の親分が放免になったと聞き、喜ぶ次郎長一家。英次郎は半次が武士に斬られようとしているところにたまたま通りかかり、武士を追い払います。そこに石松(水島道太郎)が現れ、お喜代を連れてきたことを知らせます。
泣き止まないお喜代をもてあます英次郎。そこへ半次が怖い顔つきの男たちが宿に入ったと聞いて、英次郎が行ってみると、それは次郎長一家でした。ども安は自分が斬るので、手をひいてもらいたいと言う次郎長と、行ってはいけないと言われていた博打に行ったばっかりに甚八の命を救えなかった自分に行かせてくれと言う英次郎は、刀で勝負することにしますが、お互い斬る気がない勝負など意味がないと次郎長が言い、お喜代は任せるので、自分たちがども安を斬れなかったら、大前田一家で斬ってくれと言って、次郎長一家は出発します。英次郎は、このままだと清水一家が凶状持ちになるので、お喜代も行って敵討ちということにしようと、英次郎とお喜代は次郎長一家の後を追います。
甲州の黒駒(進藤英太郎)一家に匿われているども安。町はちょうど祭りの最中です。宿に次郎長一家が入ったと聞いた黒駒は宿から一歩も出すなと命じ、宿を大勢の手下に囲ませます。英次郎はその夜、黒駒らが料亭で朝駒一座の余興を楽しむと知り、一座に混じって舞を舞うと、黒駒とども安の前に進み出て、乱闘が始まります。次郎長一家もお喜代を囲みながら料亭に乗り込み、ども安を無事に仕留めます。押しかけてきた役人に「十分にお調べください」と言う英次郎。
青天の中、楽し気に故郷に戻る次郎長一家と英次郎とお喜代の姿を写して、映画は終わります。
踊りや殺陣はワンシーン・ワンショットでなるべく撮ろうという意思が見られる映画でした。
→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)