大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

両国が主導する上海協力機構(SCO)が、今後のアフガニスタン情勢と関連して積極的な役割を果たす可能性もあるとみられている。

2021-08-17 | 中国をしらなければ世界はわからない

中ロ、米軍撤退したアフガン情勢の安定化に向け協力

登録:2021-08-17 06:13 修正:2021-08-17 07:32
 
中国「内政干渉しない…平和と再建を支援」 
アフガニスタンの混乱が新疆ウイグルに影響及ぼすことを懸念 
一帯一路事業にアフガニスタンの安定は不可欠 
ロシア、中央アジアへの原理主義の進出を警戒 
 
「利害一致」する両国、軍事訓練など協力強化 
上海協力機構が再建主導すべきとの主張も
 
 
2018年6月、上海協力機構(SOC)首脳会議に出席するため中国を訪問したロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)が北京人民大会堂で中国の習近平国家主席と共に儀仗隊を査閲している様子=北京/AP・聯合ニュース

 タリバンのカブール入りで中央アジア情勢が激しく揺れ動く中、中国とロシアがアフガニスタン関連の協力体制を強化し、神経を尖らせている。両国が主導する上海協力機構(SCO)が、今後のアフガニスタン情勢と関連して積極的な役割を果たす可能性もあるとみられている。

 中国官営の「環球時報」は16日付の社説で「他国の内政に干渉しないのは一貫した中国外交政策の原則」だとしたうえで、「中国は米国がアフガニスタンを去った後の“真空”を埋めるつもりも、西側が仕掛けた落とし穴に飛び込むつもりもない」と強調した。ただし同紙は「中国はアフガニスタンの速やかな平和と再建のため、建設的役割を果たす用意がある」と付け加えた。

 中国が最も警戒しているのは、アフガニスタンの混乱が国境を接している西部の新疆ウイグル自治区に影響を及ぼすことだ。「安定したアフガニスタン」は中央アジアを貫く中国の「一帯一路」(陸・海上シルクロード)事業の前提でもある。これまで中国がテロリズム、原理主義、分離主義をいわゆる「3大悪」と規定し、これら勢力と手を切ることをタリバン側に求めてきたのもこのためだ。

 実際、中国の王毅外交部長は先月28日、天津でアブドゥル・ガニ・バラダル師率いるタリバン代表団と面会し、中国の新疆ウイグル自治区を根拠地とする「東トルキスタンイスラム運動(ETIM)」に対する懸念を繰り返し表明した。王部長は「東トルキスタンイスラム運動は中国の国家安保と領土保存に直接的な脅威」だとし、「タリバンがこの団体と明確な線を引き、地域安全と平和発展のための障害物を取り除くのに積極的な役割を果たしてほしい」と強調した。

 ロシアにとっても「アフガニスタンの安定化」は重要な戦略的目標だ。カブール陥落以前から、タリバンであれアフガニスタン政府軍であれ、情勢を安定化させ、混乱した状況が国境越しの中央アジア各国に広がることを防ぐのがロシアの最大の関心事だった。アフガニスタンを基盤にイスラム原理主義勢力が中央アジアまで進出する状況をロシアとしては座視できないためだ。ロシアもタリバンの帰還に積極的に備えてきた。バラダル師率いるタリバン代表団が今年3月にモスクワを訪問したのに続き、先月8日にもタリバン側の交渉団がモスクワを再び訪れた。

 「アフガニスタン情勢の安定化」という共通の目標の下、中ロ両国はすでに協力体制の強化に乗り出した。今月9日から中国寧夏回族自治区で約1万人の兵力が参加する大々的な訓練を行った。両国は来月中旬、ロシアのオレンブルクで4千人以上の兵力が参加する合同対テロ訓練も行う予定だ。

 両国が主導し、アフガニスタン周辺各国が参加する上海協力機構の次元での協力も進められている。上海協力機構はアフガニスタン内戦が続いた1996年4月、中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタンの5カ国が参加して設立した。さらにウズベキスタン(2001年)、インド、パキスタン(2015年)も加わり、加盟国が8カ国に増えた。加盟国はいずれもアフガニスタン問題と利害関係が絡んでおり、アフガニスタンも2012年からオブザーバーとして参加している。このため、米国とNATOが離れたアフガニスタンの安定化および再建・復旧に向けた協議を上海協力機構が主導すべきだという声があがっている。

北京/チョン・インファン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガニ大統領は国外脱出し、「タリバンが勝利した」とアフガン政府崩壊を認めました。約20年におよぶ多大な犠牲の末に、同国は再びタリバン統治に後戻りします。

2021-08-17 | 世界の変化はすすむ

アフガン政権 崩壊

米の軍事対応破たん

タリバン 首都を制圧

 今月末までの駐留米軍撤収を見越し、アフガニスタン各州の都市を次々制圧してきた同国の反政府勢力タリバンは15日、政府側の最後の拠点だった首都カブールに進軍し、大統領府を制圧しました。ロイター通信などが伝えました。ガニ大統領は国外脱出し、「タリバンが勝利した」とアフガン政府崩壊を認めました。


 9・11同時多発テロを受けた2001年の米国主導のアフガニスタン報復攻撃が当時のタリバン政権を崩壊させ、約20年におよぶ多大な犠牲の末に、同国は再びタリバン統治に後戻りします。道理のない軍事対応の破たんが示されました。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは16日、大統領府を占拠するタリバン戦闘員らの姿を伝えた上で、タリバン報道官が戦争終結を宣言し、新政権の樹立については間もなく発表されると述べたと報じました。

 15日のタリバン進軍を受け、首都の国際空港には退避を望む数千人の市民らが詰めかけ、銃声が響くなど混乱。カブール市内の通りも脱出を試みる車で埋まりました。

 国連のグテレス事務総長は同日、人命保護のために「最大限の自制」をタリバン含む全当事者に呼び掛け。また、タリバン統治下での女性の権利後退にとりわけ「懸念」を示しました。

 米国による同国再建の取り組みの象徴となっていた在カブール米大使館では、15日夜までに全職員が空港へ退避。米国旗も降ろされ、閉鎖されました。

 バイデン米大統領は首都制圧に先立つ14日の声明で、「もう1年だろうと5年だろうと、米軍駐留が(アフガン情勢で)違いを生むことはない。次の米大統領にこの戦争を引き継ぐつもりはない」と述べ、今月末までの米軍撤収方針を変えない考えを改めて示していました。

 日本や欧米など各国政府は15日、国外退避を求める外国人や市民の安全を尊重するよう呼び掛ける共同声明を出しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「靖国神社問題の本質は、日本政府が過去の侵略の歴史を正しく認識し、扱うことができるか否か、アジア被害国の人々の感情を尊重できるか否か、歴史問題における姿勢表明や約束を恪守できるか否かである。

2021-08-17 | 中国をしらなければ世界はわからない
 

靖国神社をめぐる日本の誤った行為を中国が批判

「歴史的正義への冒涜」

人民網日本語版 2021年08月16日11:28
 

報道によると、8月15日、日本の菅義偉首相が靖国神社に玉串料を納めた。安倍晋三前首相、複数の閣僚及び一部の国会議員が、同日または数日前に靖国神社に参拝した。

これについて中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は15日、「靖国神社は日本軍国主義による対外侵略戦争発動の精神的な道具及び象徴であり、大罪を犯した第2次世界大戦のA級戦犯14人を祀っている。靖国神社問題における日本の一部の政界要人の行為は、歴史的正義への冒涜であり、中国を含むアジア被害国の人々の感情を深刻に傷つけるものであり、自らの侵略の歴史に対する日本の誤った姿勢を改めて反映した」と指摘。

「中国は、すでに北京と東京の外交ルートを通じて日本に厳正な申し入れを行い、強い不満と断固たる反対を表明した」。華報道官はこう述べたうえで、「中国は日本に対し、侵略の歴史を正視し、反省するという姿勢表明と約束をしっかりと忠実に守り、靖国神社など歴史問題において言動を慎み、軍国主義と徹底的に縁を切り、実際の行動によってアジア近隣諸国及び国際社会の信頼を得るよう促す」とした。

同日、在日本中国大使館報道官も靖国神社をめぐる日本のネガティブな動きに厳正な立場を表明。「靖国神社問題の本質は、日本政府が過去の侵略の歴史を正しく認識し、扱うことができるか否か、アジア被害国の人々の感情を尊重できるか否か、歴史問題における姿勢表明や約束を恪守できるか否かである。日本のネガティブな動きは、侵略の歴史に対する日本の誤った姿勢を改めて反映するものであり、日本には侵略の罪の隠蔽と否認を企てる逆流が常にあることも改めて証明された。歴史の忘却は許されず、侵略の罪の隠蔽は許されない。中国は日本に対して、歴史の教訓を深く汲み取り、侵略の歴史をしっかりと正視し、反省し、国際社会の正義の声に真剣に耳を傾け、日本軍国主義と明確な一線を完全に引き、実際の行動によってアジア近隣諸国及び国際社会の信頼を得るよう厳粛に促す」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年8月16日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする