どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

夜毎の飲酒から足を洗う最高にして唯一の方法は

2007年11月24日 | 日記
姐さん 本 何読んでるのと チラッと見えたのだろう 訊かれた

ん? カポーティ

またまた渋いところいっちゃって~

今 誰も知らないよ~

あ~そうかい!私はどうせ古いよ!(と 心の中で)


カメレオンのための音楽 という三部構成の短編集は なかなかである

彼の 冷血 は 遥か昔に読んでいる

その他 幾つかの短編も

だが そう気になる作家ではなかった


ところがだ 年齢のせいなのか何なのか 今回この短編集を読んだら 途端に気に入ってしまったのだ

何事にもチャンスというのはあるもの 出会いの旬というものはあるのだと感じる


彼が気に入っていた作家に・・・ 

ヘンリー・ジェイムズやプルースト アイザック・ディネーセン E・M・フォスター等が挙げられているが

これ等も 渋いね~ という存在になってしまったのかもしれない

今や 英米文学や仏文学を学ぶものにとっても 教科書で習う程度の作家かもしれない


カポーティのイメージは 私にとっては幾分ゴシップに塗れた小太りの老人といった風だったので

少し若い頃のシャープな写真に驚いた

彼の孤独とガラスのような繊細さが伝わってくる


瀬戸内寂聴は 人生の愉しみは 美味しい食事とセックス(あはっ 彼女らしい~)と読書だと言っている

本のページを繰る事は 美女の脚を開くようなものだと言って 女性差別と批判された人もいる

読書はエロティックな体験と言う人も居る

携帯小説が流行り ネットで読む人が増えているというが 私は やはり ページを捲る快感が好きだ

本の版の大きさ 装丁 紙の手触り ほのかな匂い 

どれもが 読書の愉しみの一部でもある

それは 一曲幾らで買うことも出来る昨今 一つの作品としてCDアルバムを買い 

ジャケットやライナー・ノーツもその作品の一部と見なすのと同じ


夜毎の飲酒から足を洗う最高にして唯一の方法は 眠りに就く前の読書にあるかもしれない

面白くて堪らない 読まずに眠れるか そんな本を探しに 今日はチョイとお出かけ
 
コメント
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