どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

言わずもがな

2018年02月16日 | 日記
ビールを買いに行った帰りに ブックオフに寄る

私の購入基準は勿論興味を持った本であることが一番だけれど 安いということも重要ポイントである

美品で 安くて しかも自分の好みの著書と三拍子そろった本に出会うのはまさに宝探しに近いけれど それがまた楽しい

それとはまったく別に 意識的には見ないジャンルや作家の本と出会ったり 思いがけない拾い物をすることもあって これはこれでまた嬉しくなる

そんなわけで残念ながら手ぶらで帰ることも少なくない中 今日は収穫あり

本日の拾い物:

『六本指のゴルトベルク』(中公文庫) 青柳いずみこ著 ¥108 (きわめて美品)

『私と20世紀のクロニクル』(中央公論新社) ドナルド・キーン著 ¥200(きわめて美品)


青柳いずみこさんは 中村紘子さん同様 ピアニストとして有名でありながらも文才豊かな人だと知ってはいたが 著書を手にするのは初めてのこと

実は 私がこの本を手にしたのは 著者に魅かれたというよりは六本指という多指症に食指が動いたからなのである

先日読んでいた宮城谷さんの本に 確か多指症の人物が出てきたように記憶している

豊臣秀吉もそうだったと記録にあり 意外に多い先天性異常なのだが 最近では幼少期のうちに手術することが多いようだと知ったばかりだったので 最初はそれでこの本を手に取ったのだ

ぱらっとめくってみて5秒もしないうちに きっと私は面白く読めるだろうとわかった

この感覚は説明はできない

おそらく 段落や語尾 目に入った文体や単語や漢字 そういったものから感じ取れる何かなのだと思う


キーンさんは 私の好きな人(作家とか学者とかの括りを超えて)の一人である

随分前にユーチューブにあがっていた映像を見て さすがに年を感じないわけにはいかなかったが それでも父よりも1歳年上のキーンさんがまだご健在なのが本当にうれしい

この本自体は10年以上も前のものであり そう斬新な内容ではないのだが 実は装画が気になった

アーティストの名前は 山口晃

新しい画家に関しては非常に疎く またあまり関心を抱かないほうだが 少し気になる存在なので覚えておこうと思う

こんなふうに拾い物―というよりも相手はちゃんと立派に存在していて 私が出会えなかっただけの話なのだけれど―をすると 今日は勿論 本を読めばまたひとつ世界が広がり こうしてしばらくの間幸福感で満たされるのです

そして晩酌が美味しくなることは 言わずもがな 

 
コメント (4)
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