どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

お風呂本の話

2022年01月29日 | 日記

布団から出る時 「えいやっ」という心の中の掛け声がまだまだ必要な朝 

ぬくぬくは幸せだけれど いつまでもそうしてもいられない

そんな時はあの話の続きのことを思い出すと 早く読みたいと布団から抜け出せる

『銀の鈴』は江戸期を時代設定にした介護の話

今は社会も家族も生活も大きく変わり 状況はもっと複雑になっているけれど 人の気持ちに変わりはない

江戸時代という設定であるからこそ 一層 問題がそぎ落とされ 核心の部分が鮮明に見えてくる

時代小説として描くことの意味は そんなところにあるのではないだろうか

読み終わって そんなことを思った

今 朝の起床に力を貸してくれる本は 井上ひさしの『十二人の手紙』

半分ほど読んだが さすがはストーリー・テラー

戯曲として上演 あるいは映画化も面白いが これを2時間程度に収めるのは難しいかもしれない

それにしても 手紙という手段の空白の時間を 現代人は忘れているか あるいはそもそも知る機会もない時代になってしまった

少し寂しい気もする

コメント (2)
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