どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

いいトシのメロス

2011年12月10日 | 日記
先日 私が通勤に利用する地下鉄が 夜間作業中の事故の影響により麻痺した

通常 最も混雑する時間帯には一分間隔で列車が駅にすべり込んでくる

それがわずか数分途絶えるとどうなるか

あっという間にホームは人でごった返す

遅延してはいるが後続の車両はすぐに来るとアナウンスしているのにもかかわらず 強引に乗り込もうとする人がいる

何度もドアの開閉が行われ それが新たな遅延の原因となり 事態はどんどんとこじれていく

整列乗車は無きに等しくなり あさましい人の姿を見せつけられる

もちろん すべての人がそうというわけではないが サルと人との違いを思いがけず見ることになる

いや それではサルに悪いか


二台乗り過ごし 三台目はかなり空いた状態でやってきた

これなら十分間に合うと安心して乗っていたら 降車予定一つ手前の駅で再び停車した

なんてこった!

気の短い私のこと もう待つのはいやだと電車から降りた


会社までは約2.5キロ

普段であればそろそろ会社に着いている時間だ

歩いていてはギリギリになると思った私は 道のりの半分ほどをジョギングせざるをえなかった

途中でもういいだろうと思ったのだが いや 出来るだけのことはしなくてはとメロスの気持ちで走った

別にメロスでなくとも良かったのだが 他に思いつくランナーも居なかったのだ


10分前 無事に会社についた

同じ路線を使っているものは 見事に遅刻した

わが社の男たちは口をそろえて 俺は走れないと言う そんなことしたら死んじゃうよと

そういえば 誰一人走っている人なんかいなかったな

そら私だってできることならタクシーにもバスにも乗りたかったのだが あいにく天の味方も遅延に巻き込まれていたのだ


たまたま厚着でなかった事や 天候 靴の具合が良かったこともついていた

そして 走れる体を持っていたことにも

いいトシをした女性があの大通りを走っている姿は 他人から見たら決して美しい姿ではなかったと思う

でもこのいいトシで走って遅刻もしないなんて 私ってけっこうかっこいいじゃん なんて自惚れたりもして良い気分だった


次の日 またまた同じ地下鉄が今度は混雑のために遅延

うそでしょ~もう勘弁して~ と心の内で私は大きく叫んだ

ハムストリングの筋肉痛のことを思いながら 
 
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