みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

ナスタチウムとシバザクラの苗を植えました/『む・しの音通信』60号のつづき

2007-05-17 20:13:40 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
ナスタチウムとシバザクラをやっと植えられます。
まずは、植える場所づくり。
勝手に生えているワイルドフラワーを残して、
雑草とはいえ結構かわいい花もあったのですが、
この際ですから、えいやぁと抜きました。


「モモイロヒルザキツキミソウ」は、きれいな花が咲き始めていたので
それとわかり、いのちびろい。
  
コーンフラワーとカモマイル、ビオラは残して、
あとはきれいさっぱり。

処分品のナスタチウムとシバザクラは、
ナスタチウムが11ポットで300円。
シバザクラは、72個(36株いり2ケース)で1960円。
数えてみたら、どちらも一株30円以下です。

  

冬に植えたパンジーたちの花ももう終わりなので、
ナスタチウムと芝桜に植え替えました。




それでも苗がたくさんあるので、どこに植えようかと考えて、
土を入れて場所づくり。




空き地に草が生えてるとしか見えなかったのですが、
なんとか花壇らしくなりました。
ちなみに、カモマイルの咲いているところが、通路なのです。

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ここからは、
『む・しの音通信』60号の統一自治体選挙特集のつづきです。
今月号は16ページだてなので、
前半の4人分の記事をお届けします。

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統一選特集~私の市民型選挙
「選挙はいつも初めて!」
     京都府木津川市・呉羽まゆみ


 4年前の町議選。出版されたばかりの『市民派議員になるための本』(寺町みどり/学陽書房)を片手に、仲間たちと広げた試行錯誤の手づくり選挙。ボランティア選挙で勝ち取った2位。たくさんの支持にうれしさよりも重責を感じ、選挙参謀がそのまま議員活動も支えてくれていた。
2年前の町長交代により、とつじょ起こった市町村合併問題。私は、住民不在の進め方にずっと異議を唱えていた。その後、昨年3月に「合併の賛否を問う住民投票条例」制定を求める直接請求運動、そして議会での条例案否決。市民運動として大きく広がっただけに、無念さ・憤りもひとしお。「しょせん少しまともな議員がいたって、議会はすぐには変わりはしない」。そんな声も仲間からではじめた。議員では変わらない。多数派をとらないと変えられない。首長を出さないと・・・。ぐるぐると同じところで話は回っていた。
やはりここで決断しないと、と仲間の前で議員選挙への思いを語り、よしやるぞ!と、一緒にやろうと意思を示した人とはじめたリーフレットづくり。集まって智恵をだしあい、私たちの思いを形にしていく作業。ああでもない、写真はこっち。12月、毎週水曜日の午後集まることも確定した。その間、「住民監査請求」もした。
議員選挙への疑問を口にしていた仲間は、まちの問題点を広く住民に伝えることが選挙活動につながると言い、一緒に庁舎建設計画の疑問点をニュースにして合併する他の2町にも手配りで配布した。また、市長候補の擁立も最後まであきらめないで運動すべきとも言い、住民投票否決の後に誕生した市民派首長を招いての講演会も実施した。
2月26日が、私たちの選挙の本当のスタート。リーフレットを手配りし、選挙ハガキを仲間から仲間へと広げ、つなげる選挙。議員選挙への疑問を口にしていた仲間とは、距離をとった。
今回は選挙講座で教えてもらっていた「選挙ハガキ(の宛名書き)」を手から手とつなげ、広げるための手法を活用をしようと決めていたから、用意したハガキは5000枚。市議選では、町議の2倍以上、2000枚のハガキを出すことができる。第1次のハガキの締め切り日は、3月20日。まだまだ、枚数には届かない。2次の締め切りを3月30日に設定し、さらにハガキを広げることにした。同時にこのあたりから、宛名が重複しているものを分けていく作業を自宅で行っていた。3度目の締め切りは告示日直前。重複ハガキを一枚にすると、出来上がったハガキは1300枚を超えていた。なんと、手から手へとつないでくれたハガキ、「私も推薦します」と名前を書いてくれた方は、100人をはるかに超えていた。でも、スタートの遅れがひびき、1200枚のハガキが今も残る。
そして、迎えた告示日。20歳になったばかりの息子と二人で立候補届け。ポスター貼りは、200箇所を超える掲示場を、仲間が10班24人で分担してくれて、掲示番号が決まるのをマンション前でまっていてくれた。黄色いスカーフを巻いた人、黄色いTシャツを着た人、そろいのジャンパーは持たないけれど、それぞれの個性が奏でる私の仲間。これから始まる7日間を前に、思わず目頭が熱くなった。
「選挙カーはリズム」。2日目の早朝から来てくれたみどりさんの適切なアドバイス。同乗者のマイク原稿・マイクの持ち方・車の止め方もばっちりアドバイスしてもらい、同乗者から同乗者へとつなげてくれた。
朝7時から駅前で、住宅地を辻立ち演説で、仲間たちとの練り歩きの訴えで、夜の駅での黄色い傘片手に仲間との2時間の訴えと、選挙カーを複合的に使いながらの7日間の選挙。事務担当、ハガキ担当、会計担当、電話担当と事務を分担しつつも、候補者くれはまゆみの思いを尊重してくれる仲間たちとの2度目の選挙は、告示日までの準備の大切さを痛感した選挙だった。選挙費用10万円ちょっと。
 1位当選は、仲間の勝利!

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「手探り選挙を終えて」
兵庫県伊丹市:あいざき佐和子


 まったくの素人、「地盤・カバン・看板なし」で臨んだ伊丹市議会議員選挙。試行錯誤しながら手探りで進めた活動でした。
 子育てを通して社会全体が「変わらなければ」と強く感じ、立候補を決意したのが33歳の冬。選挙まで4ヶ月でした。
 まずは、自分が本当にしたいことを熟考して政策をまとめ、それをもとにリーフレットを作成しました。
1月末に仕事を退職し、2月から本格的に活動を開始。4月の選挙まで約2ヶ月半の勝負です。この期間はスケジュールを「朝→駅で演説、午前中→事務処理・個々面接、午後→スーパーマーケットで演説、夜→駅で演説」と決め、活動を進めました。
 朝夕の駅の演説については、若手の女性が1人でメガホンを抱えて現れ、必死で話すというスタイルが珍しかったらしく、相当目立ったようです。夕方に関しては、活動をしている人が少なく、さらに注目が集まるという状態でした。
 昼間のスーパーは、駅以上に注目の的でした。今まで伊丹市ではスーパーで演説をする人がおらず、最初は不思議そうな顔をされるだけ。私自身もかなり勇気を振り絞っての活動でしたが、「1人で偉いね」「応援するよ」と声をかけてもらえるようになりました。 
 1人で始めた活動の数々に、始めこそ反応が薄かったものの、徐々に「がんばれ」「若い世代に期待する」との応援・励ましの声や、手伝ってくれる方も増えてきて、心からの感謝を感じながらの約2ヶ月半でした。
想像以上に時間がかかったのが事務作業で、はんざつな作業を試行錯誤しながらほぼ1人で進めたため、かなりの時間を要しました。
そしていよいよ選挙戦がスタート。平日は、朝夕は駅で演説、昼は選挙カーで回りながらスーパーやマンション前でスポット演説をしました。土・日は、人が多い駅前やスーパーを中心に演説を繰り返し、最終日は地元を練り歩きました。
 選挙期間中、マイクを持ったのはほとんど候補者の私。可能な限り自分の声で訴えたくて、演説はもちろん選挙カーからのアナウンスも自分でやりました。「私が候補者の○○です」との言葉に、道行く人も足を止めてこちらを見るなど、反応は上々だったように思います。
 テコ入れしたのは、街頭演説での話し方。より親しみやすく、かつ熱く訴えかけられるよう地元の言葉(関西弁)も取り入れながらゆっくり力強く話すよう心がけました。
 試行錯誤しながら怒濤のような7日間を終え、結果は35人中18位(定数28人)で当選することができました。
応援してくださった方、手伝ってくださった方、すべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。当選後、「期待しているよ」という声を、本当に沢山いただいています。それだけ皆さんの期待を背負っているのだと実感するこの頃です。
初心を忘れず、身近な議員として市民の声を届け、願いを実現させよう、議会や行政を身近なものにしようと決意しています。
活動はこれからが本番。全力で取り組みます!

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ギョウザのおいしさに当選を実感
      東京都江東区・前田かおる


 今回の江東区議選は、定数44人立候補者55人のうち新人が22人、有権者数も3万人増えて35万人へという変化の大きい環境の中で行われました。
 私は2回目の挑戦で、議会改革・政務調査費問題を中心に訴えて、3,083票(前回から1,516票増)で24位初当選を果たしました。そして、4期目をめざして5位当選した、同じく「無所属市民派」の中村まさ子さんとで、ダブル当選をかちとることができました。
 当選が確定したら候補者本人として劇的に泣いたりするのだろうかと予想していたのですが、支援者は感極まってボロボロと涙を流しているのに私本人は実際は淡々としたもので、「自分はとてもさめた人間なのだろうか?」と内心ひそかに考え込んだりしていました。   
 当選3日後に、4年間をずっと見守ってくれていた餃子屋で炒飯と餃子を一人で食べたら無性においしく、「ああ自分はこの4年間、『また落ちるのでは』といつも不安を抱えながらここでいつも暗くギョウザを食べていたんだ、やっとギョウザが普通においしく食べられるようになった」と、この時しみじみ当選の喜びをかみしめました。当選が確定して大きなうれしさが突然来たと言うよりは、重石のようにずっとあった再度の落選への恐怖がようやく取り除かれてホッとした、というのが今の正直な気持ちです。
 当選が決まってから、「今回の勝因は何か?」と何回も聞かれました。けれども結局、「決定打」は特にはないのだと思います。ただ前回と違ったことは、私自身が色々な人の話を聞いて、人と話すことを楽しく思えるようになったことと、4年間の活動の積み重ねだと思います。知らない人と話すのにどこか抵抗感があった4年前の選挙は、やはり自分自身の中で議会を目指す気持ちや熱意が不足していたのだと思います。前回の敗因が自分自身にあるということを、長い時間をかけてですけれども自分の中で受けとめられるようになったことが、あえて言えば、今回の勝利につながったのではないかと思っています。
 また、前回落選した18人の中で再度挑戦したのは私を含め7人で、うち5人(私以外の4人は元職)が今回当選しました。1回であきらめず続けて出たからこそ応援してくれた人も必ずいたことと思います。
 一方で、通信にしても演説にしても、数を多くということは大切だけど、重要なのは数だけではない、ということを強く感じました。  
江東区では朝の駅立ちが今回かなり過熱気味になり、あいさつは朝6時から、場所取りは5時前からという状況が普通にありました。しかし私と同じ駅で、朝早くから駅立ちしても名前の連呼しかしていなかった保守系の人たちはみな落選しました。また自分自身を考えても、今から1年前の街頭演説は、「選挙講座」で指摘された通り、身が入っていなかった、他人事のような演説であったと感じています。とにかく人前に出る機会を増やせばよいというものではない、目の前の一人ひとりに向かって、どれだけ本気で政策と姿勢を訴えるかが大切なのだとつくづく思いました。
 今回の選挙での私の目標は、当選はもちろんですけれども「イライラ・クヨクヨしないこと、体調を崩さないこと」でした。残念ながら選挙期間直前にカゼをひいてしまったことをはじめ、反省点は多々あるのですが、「候補者に笑顔が足りない」と言われた前回に比べて、みんなと楽しく動きまわり、当落が判明する以前に「この選挙をやって良かった!」と思えたことが、今回の一番の成果だったと思っています。
 仲間と一緒に山あり谷ありで過ごしてきた4年間、あきらめずにとにかく走り続けてきたことを、今は心から喜びたい気持ちでいっぱいです。

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シンプル・イズ・ベスト
     福井県敦賀市・今大地はるみ


 「今大地はるみ選挙事務所」がそれらしく体裁を整えたのは、4月13日の真夜中。雨の中、夫とその友人たち4人が、前回も使っていた看板にせっせと色をぬりなおしていた。
おでん屋の屋根の上に、やっと看板がのせられ、事務所が完成。選挙カーにも看板を取り付け、ブルーシートをかけて土曜日には、警察に届ける手はずも整えた。
 運転手もやっと確保、土曜日を除いてほとんどが女性ドライバーになった。しかも選挙カーの運転は初めてという人ばかり。
「M&T企画/選挙講座」に「スタッフがいないという問題」を抱えて参加していた通り、4月に入ってもスタッフはほんとうに集まらなかった。
最終的に、総合レジャー施設の反対運動と、選挙直前に持ち込まれたルーマニアの22歳の女性を母国に帰す運動のメンバーが、マイクや運転を引き受けてくれた。
 4月15日、届出を終えて最初の演説を事務所の前で始めた横では、選挙カーの看板の塗り直しが始まっていた・・・。10時前にようやく出発、初日はスタンスに重点を置いた短めの演説で、中心街や住宅地をまわった。まだ演説を聞きに外へ出てくれる人もあまりいなかったので、94回を達成。
2日目には、みどりさんと知正さんがアドバイスにきてくださって、マイクさんもぐっと上達。これなら500回いけるかもと思っていたが、3日目ぐらいから、表にでてきて聞いてくれる方が増え、演説よりも握手や話す時間のほうが多くなってきた。
 ヘトヘトになり、事務所近くまでやっとたどり着いた最終日の午後7時50分、近所の方たちが表で待っていたので、車をおり、握手しながら事務所まで歩き、最後の演説をした。
結局500回には到達しなかったが、453回を記録、地域や日毎に内容を変えた演説ができ、大満足の選挙だった。
ところで選挙期間中に、わたしの選挙事務所に出入りした人の数は、20人ほど。そのうち、みどりさん・知正さんを含め、敦賀市外からの人は9人。
シンボルカラーののぼりもなければ、事務所内に檄文も貼ってない。おでんやのカウンターにベニヤを貼っただけの質素な事務所には、息子の書道の作品と、来ていただいた人にメッセージを書いてもらう大きな紙が貼ってあるだけ。
入り口の引き戸にはひときわ目立つ大きな字で、「公選法の定めにより~」のお願い文。(内緒だけど、届けられた立派な檄文の裏を利用しました!) 
「事務所に顔を出せないけれど応援してるからがんばって」という匿名の電話もたくさんいただいた。
滋賀の長浜市から来てくれた友人は、留守番の夫と二人、事務所で数時間過ごし、「はるみさんの事務所は、日本で一番さびしい選挙事務所ですね」といってかえっていったそうである。
選挙事務所に人はいなくても、ぎりぎりの人数のスタッフで、お金をかけない選挙をして、前回より360票増やし、1,485票8位で当選できた。
当選後、スタッフのひとりからメールが届いた。
「議員活動への評価を問うことのみでの真っ向勝負、そして大勝利です。これはほんとうに、誇れることです。これからの4年間もはるみさんらしく、活動してもらいたいです。もちろん、身体に気をつけてもらいながら、ですが。それにしても、他の候補者が事務所に来たら、ショックで立ち直れないかもしれないほど、シンプルな選挙でした」。
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通信の連載は、これでおしまい。
全文をホームページにアップしました。
ではまた。

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 明日もまた見に来てね
 

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