熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

リーダー

2011-06-02 21:32:51 | Weblog
自民党、公明党、たちあがれ日本が衆議院に共同提出した内閣不信任決議案が反対多数で否決されました。

福島原発事故対応、震災の復興に努力している被災者、被災地の自治体関係者、東電現場作業員等の苦しさを全く理解していない政治家にあきれるばかりです。

自民党の政治家は、「被災者のために不信任決議案を提出した」と言っていますが、被災地の町長、市長、知事、被災者は、テレビのインタビューで「何でこの時期に提出するのか」「もっと被災者のことを考えて働いてほしい」「被災地に寝泊まりしてから意見を言え」「あきれかえってものが言えない」「権力闘争は止めてほしい」等々厳しい意見が大半を占めていました。

当然ですね。

不信任決議案を提出したのは、「総理を変えれば協力する」という幼稚園児が「あの子が嫌いだから一緒に遊べない」というのと同じ理由とは、いい大人が何を言っているのか、あきれるばかりです。

最近読んだ塩野七生さんの「日本人へ - リーダー篇 -」の中に、興味深い記述が。

「危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない」

これは、危機の打開に妙案はない。
人を代えたとしても目ざましい効果は期待できないということです。
やらなければならないことは分かっているのだから、当事者が誰になろうと、それをやり続けるしかないのです。
つまり、やることよりもやり続けることの方が重要だと言うことです。
なぜなら、政策は継続して行われないと無駄遣いとなり、危機はさらに深刻となります。

今回の原発事故、震災復興も「やる」ことは分かっています。
あとは「やり続ける」ことだけです。
今、政治空白を作っている時間はありません。

誰がやっても同じならば、政治空白を作らず、「やり続ける」ことが得策です。

被災地から離れるに従って、政局を楽しむ人が多くなるのではないでしょうか。

新聞、テレビも同じですね。

夕方のTBSの報道番組で、男性キャスターが避難所にいる現地レポーターに、現政権に対する不満につながるようなレポートを期待したような質問をしましたが、そのレポーターは、怒りに満ちた表情で「そういう問題ではないのです。何でこの時期にごたごたするのか、早く被災者のためになる対策を実行して欲しいだけです」と訴えていました。

テレビ報道関係者の中にも、被災者の気持ちになって考えることができ真ともな人がいるのですね。

キャスターは高いギャラをもらっているのだから、もっと真ともな質問をして欲しい。

このキャスターもそろそろ交代ですかね。

内閣不信任案が否決されたのだから、参議院で問責決議案を提出するとか、審議を長引かせるとか、復興の足を引っ張るような醜い行動は慎むべきです。

今回のゴタゴタを有権者は見ています。

次回の衆議院選挙、参議院選挙で痛烈なしっぺ返しを食うでしょう。






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コメント (2)
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