熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

経済学

2011-06-05 19:59:56 | Weblog
伊藤元重さんの「ゼミナール 現代経済入門(日本経済新聞社)」を読みました。

少子高齢化が急速に進む現代の日本は、年金、医療の財源確保、産業構造の転換等の深刻な問題を抱えています。

この本は、日々のニュースを賑わす様々な経済問題を取り上げて、分かりやすく解説することで、経済学的な考え方を身につけてもらうことが目的だそうです。

この本にも書かれていますが、俗説に騙されないためにも経済学的な視点を持つことが必要です。

いわゆる経済リテラシーが必要です。

経済学者や評論家の中には、市場経済や資本主義経済の素晴らしさを強調する人がいますが、この本の著者は、市場経済や資本主義経済は様々な問題を抱えているが、これ以外の好ましい制度がないので市場経済、資本主義経済を採用している。

つまり消去法でいくと、市場経済、資本主義経済になるということです。

このような謙虚な考え方を持っていれば、市場経済、資本主義経済の問題点を見つめて改善策を実施することは、当然のように行われるでしょう。

この制度は完璧だ、問題点はないという驕りがあると問題点を見つめようという意識はなくなりますね。

原発問題についても同様なことが言えます。

もう少し謙虚な考えで原子力発電を考えていれば、地震や津波の危険性が高い福島に原子力発電所を建てることはなかったでしょうし、誤って建設してしまった場合でも、安全対策に万全を期すことができたでしょう。

残念です。




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