東京電力福島第1原発事故(2011年)のため、福島県田村市から金沢市に避難している浅田正文さんは、元日の能登半島地震でも大きな揺れに見舞われました。
真っ先に頭をよぎったのは、震源地に近い北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で、今月初旬には志賀町も訪れ、「避難計画が机上の空論だと実証された」と確信したそうです。
震度5強の揺れだった金沢市の自宅は特に被害はなかったのですが、次第に明らかになる能登半島の状況に心配が募ったそうです。
運転停止中の志賀原発は設備トラブルで外部電源の一部が受電できない事態になりました。
志賀原発の運転差し止め訴訟の原告でもある浅田さんは「もし稼働中ならどうなっていたか。事故が起きなかったのは奇跡的」と話していました。
各地で道路が寸断された能登半島地震。
「もし事故が起きていたら、奥能登の人たちは見殺しになるところだった」と避難計画の実効性に疑問を投げかけていました。
その通りです。
名ばかりの避難計画で、地元住民の多くが関心がないというのが問題です。
今回の能登半島地震で、志賀原発が稼働していたら大災害になる恐れがありました。
原発の地元に住む人たちは、もっと自分の安全に関心を持ってほしいですね。
原発事故は起こると考えて、実行性のある避難計画ができるまで原発の新設、再稼働を認めないという態度が正しい選択です。
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