熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

経済制裁

2012-01-16 10:01:11 | Weblog
経済制裁に関連する2つの大きなニュースが世界を駆け回っています。

一つは、イランに対する経済制裁の強化です。
イランの原油輸出を禁止する制裁で、これに対してイランは、ホルムズ海峡封鎖、中東諸国の原油生産量拡大阻止を主張しています。
これは、今回の経済制裁がイランにとって如何に大きいのかがわかります。

もう一つは、ミャンマーの政治犯全員の釈放です。
これは、ミャンマーに対する経済制裁の効果が大きいので、軍事政権が譲歩せざるを得なかったと思われます。
今後、ミャンマーに対する経済制裁の解除が行われる可能性が高くなり、各国がミャンマーとの関係を強めようとしています。

この二つのニュースから、経済制裁の効果が如何に大きいかが理解できます。

経済制裁が行われているもう一つの国、私たちの隣国北朝鮮は、開放に向かうのか、それともより閉鎖的になるのか、予想は難しいですが、開放的になって欲しいですね。







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均等侵害

2012-01-14 21:21:00 | Weblog
知財管理2011年12月号に「知財高裁における均等侵害論のルネッサンス」という論説が掲載されていました。
書かれたのは、前知財高裁所長で現在弁護士の方です。

最近、知財高裁で均等侵害を認める判決が目立ってきていることの背景と均等侵害認容要件である「本質的部分」の解釈、今後の課題について述べています。

「本質的部分」の解釈については、いわゆる「本質的部分説」と「技術思想説」が対立しています。
最近の知財高裁の判決は、「技術思想説」に近い判断をしているのではないかと思われます。

私も「技術思想説」を支持していますが、それに加えて他の判断基準もあるのではと、考えています。

均等侵害における「本質的部分」の解釈は、実務的にも重要な問題で、私もこのテーマで論文を書こうと思い、参考文献を調査してみました。

参考文献は、かなりの数ありましたが、私が考えている視点についての言及は見当たらないですね。

これは論文を作成する価値がありそうです。

早速、論文作成に取り掛かることにしました。

論文の出来栄えについては、乞うご期待ですね。






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インサイダー取引

2012-01-13 17:01:42 | Weblog
経済産業省の審議官時代に、半導体大手「エルピーダメモリ」などの未公表の情報を入手したうえで株取引をしていた疑いが強まったとして、東京地検特捜部は12日、同省元審議官・木村雅昭容疑者(53)=資源エネルギー庁前次長、現大臣官房付=を金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕しました。

新聞報道によると、半導体大手「エルピーダメモリ」の他にも「NECエレクトロニクス」と同業他社の合併を発表する日を事前に把握し、直前に「NECエレクトロニクス」の株購入を重ねていたことが、東京地検特捜部の調べで分かったそうです。

仕事上、企業の機密情報を知る立場にある人は、株取引等で金儲けをする誘惑に駆られます。
特に、地位が高くなるに伴いその誘惑も大きくなるので、自覚を持って仕事をすることが必要です。
このような地位や役割を担う人は、インサイダー取引に該当しなくとも、自分や親族の株取引は自重すべきでしょう。

この事件を受けて、経済産業省は、職員全員に誓約書の提出を求めるそうです。
私が企業の管理職だった頃、管理職全員に誓約書の提出が求められました。
誓約書の法的効果がどこまであるのかについては疑問もありますが、誓約書を提出したことにより身を正して仕事をしようという意識が高まったのは事実です。
今頃誓約書の提出を求めるのは遅すぎるという気もしますが、やらないよりは数段良いですね。

公務員のモラル低下が問題になっていますが、もっとモラルの低い政治家が数多くいる現状では、しかたがないのかもしれません。

もっとも政治家のレベルは選挙民のレベルに比例すると言われていますので、私も偉そうなことは言えません。





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アジア勢の躍進

2012-01-12 16:53:52 | Weblog
特許関連の情報サービスを手がける米IFI CLAIMS Patent Servicesは現地時間2012年1月11日、米特許商標局(USPTO)が発行した特許件数のランキングを発表しました。

2011年は米IBMが6180件の米国特許を取得し、19年連続でトップとなりました。
2位は韓国Samsung Electronics(4894件)、3位はキヤノン(2821件)で、以下、パナソニック(2559件)、東芝(2483件)、米Microsoft(2311件)、ソニー(2286件)、セイコーエプソン(1533件)、台湾Hon Hai Precision Industry(1514件)、日立製作所(1465件)が続きます。

上位10社のうち、アジア勢は8社で、その内訳は、日本企業が6社、韓国企業と台湾企業が各1社です。
中国企業は、まだ顔を出していませんが、早晩ランキングに入ってくるでしょうね。

アジア企業は目まぐるしいペースで米国特許を取得しており、アジア勢の躍進が目立ちますね。

2011年の米国特許発行件数は合計22万4505件で前年比2%増となり、過去最多となっていますので、米国における特許の重要性は依然として高いということですね。
この辺が出願、登録件数共に減少している日本と大きく異なります。

このままでは、米国、中国における特許の重要性が高くなる一方で、日本における特許の重要性が低下して、特許の空洞化が起こるのではないかと心配しています。

弁理士も国内だけでなく、海外における特許活動に積極的に関与するようにしていかないと、ビジネスが先細りになりますね。

もっとも海外では日本の弁理士資格は役に立たないので、無資格者と同じスタートラインから競争しないといけません。

何れにしても厳しい時代になりましたね。





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歴史に学ぶ

2012-01-11 17:55:45 | Weblog
BSジャパンが放送している、池上彰さんの経済学についての番組を毎週楽しみに見ています。

今回は、バブル経済について講義していました。

池上さんの説明は大変分かりやすいので好評ですね。
大学の経済学の講義も池上さんのように行えば、学生も経済に興味を持つのではと思うのですが。
小難しい説明で、無理やり分かり難くしているのではと、疑いたくなるような専門家もいますね。

池上さんの説明によると、バブルは約30年間隔で繰り返し発生しているそうです。

なぜ約30年間隔か?

これは、30年経つと、バブル経済を経験した人達が表舞台から去り、バブルを経験していない人たちが経済活動の中心的な存在となるからだそうです。

つまり経験がないために、バブル経済の良いところだけを見て、バブル経済が崩壊したときの怖さを実感できないからだそうです。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ですね。

人間は、賢者よりも愚者の数が圧倒的に多いので、バブル経済が繰り返し起こるということです。

賢者のように歴史に学ぶことができれば、経験がなくとも十分に対応できます。

このことは、バブル等の経済活動だけでなく、戦争や災害への対応についても言えますね。

歴史をしっかり勉強して賢者にならなければ。




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なでしこフィーバー

2012-01-10 17:31:07 | Weblog
国際サッカー連盟は9日、スイスのチューリヒで2011年の年間表彰式を行い、昨年の女子ワールドカップ(で日本女子代表(なでしこジャパン)の主将として初優勝に貢献し、MVPと得点王を獲得したMF沢穂希さんが女子世界最優秀選手に選ばれました。

なでしこジャパンの佐々木則夫監督も女子の世界最優秀監督に選出されました。

ともに男女を通じてアジア初の快挙です。

凄いですね。

なでしこフィーバーは、今年も続いています。

このようなフィーバーは、いつまで続いてもいいですね。
この勢いで、今年のロンドンオリンピックでも金メダルを獲得して欲しいですね。

男子世界最優秀選手は、スペイン1部リーグ、バルセロナのFWメッシが3年連続で受賞したそうです。

メッシは凄い。






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初詣

2012-01-08 19:04:14 | Weblog
お正月に柴又の実家へ行った際に、恒例の帝釈天初詣に出かけました。

今年は、元日に自宅近くの神社へ初詣に行きましたが、やはり柴又の帝釈天への初詣は欠かせませんね。

実家から江戸川堤を散策しながら帝釈天へ。

江戸川河川敷のグランドでは、ラグビーの試合が行われていました。



こちらのグランドでは野球の試合が。




若い人は元気でいいですね。

スカイツリーが霞んで見えます。




山本邸に到着。

山本邸もお正月の装いです。







山本邸の裏口から帝釈天の裏門へ。

こちらもお正月のしめ飾りが。




帝釈天の境内へ入ると、初詣客で賑わっていました。



昨年無事に過ごせたことを感謝して、今年の健康と幸運をお願いしました。
私と妻、長女夫婦、長男家族、母と弟家族等々、大勢の人の健康と幸運を少額のお金でお願いしたので、神様も呆れていることでしょうね。





帝釈天の境内を抜けて門前商店街へ。

こちらも賑わっています。





帝釈天にお参りすると、不思議と良いことがあります。

今年は、ビッグの大当りが来るかも。




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フール・プルーフ

2012-01-07 17:18:00 | Weblog
NHKニュースで、「京都大学附属病院で、去年、人工透析を受けていた50代の男性が死亡した医療事故は、専門の技士が行っている透析の装置の部品交換を技士がいない夜間に医師と看護師だけで行ったことが原因とみられることが分かり、関係者は全国の医療現場における技士不足が背景にあると指摘しています。」
という報道をしていました。

透析装置の血液中の老廃物を取り除く部品と誤って、血液の成分を取り除く部品が取り付けられたことが医療事故の原因だそうです。

2つの部品は、よく似ていて、ふだんは専門知識を持った「臨床工学技士」が部品の交換をしていましたが、技士がいなかった夜間に医療事故が起きたということです。

この医療事故の対策として、「京大病院は、医師と看護師だけで高度な医療機器を操作したことが事故の原因だった疑いが強く、技士の数が十分でないことが背景にあるとして、臨床工学技士が24時間の対応ができるようことし4月から人員を増やし、正規の職員としても採用する方針を固めた」そうです。

このニュースを聞いて、品質管理活動、改善活動に従事した経験がある私としては、ピンと外れな対策をとっているなと感じました。

このような事例は、正にフール・プルーフの対策が必要なのに、その対策がなされていないのではと思われたからです(報道されていないだけで、実際には対策が取られているかもしれませんが)。

フール・プルーフとは、工業製品や生産設備、ソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険に晒されることがないよう、設計の段階で安全対策を施しておくことです。

正しい向きにしか入らない電池ボックス、ドアを閉めなければ加熱できない電子レンジ、ギアがパーキングに入っていないとエンジンが始動しない自動車、などがフールプルーフな設計の例である。

「fool proof」を直訳すれば「愚か者にも耐えられる」だが、その意味するところは「よくわかっていない人が扱っても安全」です。

その思想の根底には「人間はミスするもの」「人間の注意力はあてにならない」という前提があり、安全設計の基本として重要な概念です。

私が研究者だったときに、TQC活動が導入され、研究所にも適用されることになりました。

QC活動は、元々工場部門に適用される活動でしたが、対象を技術部門、営業部門等にも拡大して、TQC(Total Quality Control)活動としたものです。

このTQCの考え方に、多くの研究者、技術者は懐疑的、批判的で、積極的に実践しようとはしませんでした。

この根底には、QC活動は工場勤務の従業員が行えば良いものという偏見があったこと、専門家意識が強すぎて、「fool proof」、すなわち「よくわかっていない人が扱っても安全」という考え方を取り入れるのに抵抗があったのではと思われます。

私は、なるべく偏見を持たないようにしていますので、TQC活動を実践して効果があるのか、ないのかを検証したいという思いが強く、TQC活動にも積極的に取り組んでいました。

TQC活動を実践した経験から、TQC活動は研究部門、技術部門にも工夫しだいで十分適用できる手法で、今回の医療事故の対策としても活用できます。

医療現場に従事する人も専門家意識を抑えて、フール・プルーフ対策を勉強したほうが良いと思うのですが。




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コダック

2012-01-06 19:51:57 | Weblog
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は4日、写真用品大手のイーストマン・コダック社が1月中にも、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行う方向で準備していると報じました。

1880年代に創業したコダック社は、写真用フィルムで圧倒的なシェアを誇りましたが、デジタルカメラへの対応が遅れ、業績が低迷していました。

資金調達のための保有特許の売却交渉が失敗した場合には、破産法の適用を申請する可能性があるそうです。

コダックは、破産手続き中の運転資金の確保に向け、複数の米大手金融機関とつなぎ融資を受ける交渉も行っていますが、かなり難しいということです。

あのコダックが倒産の危機ですか。

私が企業の研究者だったときに、親会社があるニューヨーク州ロチェスターに国際会議出席のために出張しました。

そのロチェスターにコダックの本社、研究所があり、その大きさに圧倒されたことを鮮明に思い出します。

当時のコダックの勢いは凄いもので、銀塩写真だけでなく電子写真の事業まで進出して、多くの特許を出願していました。

私は、研究者として、知財担当者として、このコダックの特許に如何に立向かうかに大変苦労したことを懐かしく思い出します。

USPの権利解釈、訴訟の準備等々、この時期に米国特許法を真剣に学びました。
やはり、事業を進めるか、撤退するかを決断するという、大きなプレッシャーの中で仕事をしないと、本当の経験は詰めないでしょうね。

コダックの破産適用申請検討のニュースを聞いて、30年前にタイムスリップしたような気になりました。

コダックが不死鳥のように蘇って欲しいですね。




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学習初め

2012-01-04 16:50:42 | Weblog
1月4日から自宅近くのコミュ二テイセンターが開館するので、早速、学習初めに出掛けてきました。

受付の女性に新年の挨拶をして、一頻り世間話をして学習室へ。

かれこれ10年以上もお世話になっているコミュ二テイセンターの学習室。




いつもの席に着いて早速勉強を開始しました。




この学習室では、
①知財関係の論文作成、講演会資料作成に必要な資料、文献の読み込み
②法律、技術に関連する書籍の読み込み
③ミステリー小説、エッセイ等の読書
を各1時間30分程度行います。

読み疲れると、窓から外の景色をみながら一休み。
この辺は緑も多く、目が休まります。




4時間程勉強して昼食を取りに自宅に帰ります。

弁理士研修や仕事で都内に出かける日を除いて、午前中はコミュ二テイセンターの学習室で過ごします。

弁理士試験勉強、大学院での勉強・修士論文作成、知財コンサルティング関連の資料作成、論文作成等々、コミュ二テイセンターの学習室には本当にお世話になっています。
これからもお世話になることでしょう。




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