今日、24節季の穀雨。百穀を生ずる雨で、微雨、細雨がふさわしい。昨日の雨は、台風のような強い風を伴った。せっかくの桜が散ったかと心配であったが、風雨にめげず咲き残っていた。畑にはよいお湿りであったようで、雨に打たれて土がやわらかくなった。いよいよ、農作業に本腰を入れなければならない季節である。
好雨 時節を知り
春に当たって乃ち発生す
風に随って潜かに夜に入り
物を潤して細やかにして声なし
(中略)
暁に紅の湿える処を見れば
花は錦官城に重からん
杜甫の詩「春夜喜雨」である。春の嵐は歓迎できないが、花を濡らす雨さえ喜びとなるのがこの季節だ。