昨日は、平成最後の日本にとって特別な一日だった。平昌オリンピックフィギュアスケートの男子シングルで羽生、宇野の両選手が金、銀のメダルを獲得。将棋界では、中学生の藤井聡太5段が、朝日オープンで羽生竜王、広瀬8段を破って優勝、6段への昇段を果たした。ニューヨークではテニスの錦織圭が怪我から復帰し、ニューヨークオープンで準決勝へ進出した。この4人に共通するのは、子どものときに始めたものが、10代という年代でその世界のトップに肩を並べたことだ。しかも、この4人が奇しくも同じ日に快挙を達成し、大輪の花を咲かせたことに不思議な縁を感じる。どことなく暗くなりつつある日本の未来に灯された光明のように感じる。
初花を見せては雲の閉ざすなり 水原秋桜子