常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

時雨

2021年11月13日 | 登山
晴れて陽がさしているところを通り過ぎて行く時雨。そんな頼りない日よりに最後の輝きを見せるのは、楓の紅葉だ。雪の来る前のひととき、時雨のなかを歩く者に楽しみを提供してくれる。

しぐれけりはしり入けり晴にけり 惟然

時雨を心待ちにする人もいる。秋が深まると、一人暮らしの人には寂しさが身に沁みる。せめて時雨が屋根に降る音にその寂寥を癒したいのだ。

せめて時雨よかし
ひとり板屋のさびしきに (「閑吟集」)
コメント
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