常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

山茶花

2021年11月24日 | 
冷たい雨が降り続く。午後になって、少しばかりの止み間を見て外出した。マイルを入れてから、外で歩かないとどうも気になる。目の前に咲き盛りの山茶花。こんな寒い日に、縮こまることもなく咲く姿に元気をもらう。ふと目を上げると、瀧山にかかっていた雪雲がとれて、姿を見せた山肌は白く雪が見えている。初冠雪は月初めに終わっているが、自分の目で瀧山の雪を確認するのはこの冬初めてである。

山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ 加藤楸邨

山茶花は白花を愛でるものらしい。赤やピンクは、この季節にそぐわないと考えることも頷ける。だが、ちぢれてたような返り花を見るなら、白でなくとも木枯らしの季節に小春の色を見せてくれるのはありがたい。北海道の朱鞠内では、この半日に70㌢もの積雪である。この寒い季節を越すことができない命もある。この花に元気をもらうことを老いの身の喜びとしたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする