
冷たい雨から雪へ。すぐ近くの千歳山や三吉山に雪が来た。雲の間から顔を出す三吉山は険しい表情になった。今年は雪が早く、積雪も多くなるらしい。雪国生まれの身には、必ずやってくる季節だが、この時期には何か覚悟のようなもの持ち、身構えて冬を迎える。雪をどう楽しむかは、老後の大きな課題になる。雪の里山で、雪を踏みながらの山登り。ひっそりとした山あい温泉で、湯を楽しみながら時を過ごす。そんな思いとは裏腹に、冬将軍のいかめしさに弱気になっている自分がいる。
玄関のチャイムが鳴って、注文していたマルシェル「農カフェ」から野菜の詰め合わせが届いた。サツマイモ3種、里芋、ジャガイモ、キャベツ、白菜、セロリ、ワサビ菜、カリフラワー2個、レタス、カボチャ、糸カボチャ、柿2個。サツマ芋には寿、太白という珍しい品種。キャベツにはとくみつという妹子お勧めの品種で、生で味わって欲しいとコメントがついている。送料こみで、大きなダンボールでずっしり。新鮮さ、玄関に来る手軽さ、野菜の知識いっぱいのカフェ主人の心遣い。これからの野菜の入手方法は、これもありと思える。早速、サツマイモの寿を蒸かして試食、懐かしい味がした。ネットのおかげで、対面の八百屋さんで話ながら品選びをすることが離れていても実現できる。
午後になって霙が落ちて来た。腰痛に悩む妻をつれて温泉のひととき。本格的な冬が駆け足でやってくる。
鳥も木もうたがひぶかく雪催 千代田葛彦