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「暑いから、冷たいものが食べたいね」と、ミモロは、清水寺に通じる坂の道、二寧坂へ。
そこには、お目当ての甘味処「かさぎ屋」があります。
古い構えのお店は、明治時代のもの、日本情緒もいっぱいです。
大正2年から始めた甘味屋さんで、その当時の味を守ります。
今や、仕入れたあんこを使う甘味処が多い中、ここでは、昔のように丹波大納言の小豆を
コトコトと手間暇かけたお釜炊き。
店の奥にいくつものお釜が並んでいます。
お店には、お顔が黒ずんだお多福さんが、じっと時の流れを見つめます。
「お顔は黒くなったけど、今も可愛らしい感じ。とてもやさしい眼差しだね」
また店の片隅には、お茶を煎れるコーナーが。長年使われた銅のヤカンが、今も大切に使われています。
「古いものでも、今も現役。京都のそういうところが素敵だね」
煎れてくださるお茶は、とてもまろやかなお味。お店でいただくお茶の中でも、心に残る美味しさです。
さて、ミモロが、まず注文したのは、たっぷり抹茶のミツがかかったかき氷。
「抹茶の風味も豊かで、ほんのりした甘さもいい感じ。暑さで疲れた体がよみがえるようだね・・・」
すごく暑かったのでしょう、ミモロは、一心不乱にかき氷を口に運びます。
途中、「あ、頭にキーンって来た・・・うー」
あまりに慌てて食べるから、冷たさで、舌も回らない様子です。
「うー美味しかった・・・・。でも、なんか冷えちゃったから、温かいものも食べよう・・・」
そういうと、お店自慢のぜんざいも注文します。
お茶を入れるコーナーにある小さな火鉢でお餅をあぶります。
「香ばしいお餅が美味しいね。小豆もほどよい炊き具合で、いいお味・・・」
ぜんざいもペロリと平らげました。
「なんかすごく暑くなっちゃった・・・。また、かき氷食べようかな・・・」
再び、お品書きを見るミモロ。コラ!いい加減にしなさい。また今度ね・・・・。
「また、食べに来てくださいね。今度は、おはぎも食べてみて・・・」
と、このお店の4代目早川清子さんとお母様。
「え?おはぎもあるの?絶対、また来まーす」。
次回を楽しみに、お店を後にしました。
旅のポイント:「かさぎ屋」京都市東山区高台寺桝屋町349 電話075-561-9562
営業時間:11:00~18:00 定休日:火曜日 高台寺に向かう二寧坂の坂の上の方に。