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近江八幡は、古い商家が軒を連ねる情緒ある町。
それと同時に、しゃれた雰囲気の洋館が、町のあちこちに見られます。
それらは、キリスト教布教に訪れたアメリカ人のウィリアム・メレル・ヴォーリズが、設計した洋館で、
近江八幡市内には、現在24棟が残っているそう。
彼は、もともと建築家志望で、日本国内に400軒を越す数の住居や公共施設を設計しました。
そこを使う人を第一に考えられたもので、華美な装飾を排した簡素な佇まいが、
彼の人柄を物語ります。
ミモロは、そのひとつ「旧八幡郵便局」を訪れました。

資料によると、ここは、特定郵便局として1909年に開業。1921年にヴォーリズにより、増改築されたもの。
和洋折衷の独特の雰囲気が漂います。
現在は、「NPO法人 ヴォーリズ建築保存再生運動 一粒の会」の努力により、再生中で、
コミュニティー施設として、一般に開放されています。
かつて郵便局だったという建物には、随所にその名残りがみられます。
「あ、昔の郵便ポストだ。この形ってかわいいね」

今は、使われていない郵便ポストです。
ミモロが、入口付近でウロウロしていると、
「どうぞ、ゆっくり見てください。奥や二階にも行ってみて・・・」と
親切にスタッフの方が教えてくださいました。

ミモロは、さっそく建物の中に。
玄関脇の部屋は、事務所に使われていたのでしょうか、大きな木のテーブルや書棚が
当時の面影をとどめています。

大きなテーブルについたミモロ。「さぁ、お仕事しなくちゃ、書類持ってきてー」と
すっかり郵便局の人になったみたい。

天井近くまである大きな窓からは、やさしい陽光が注ぎます。
「きっと昔も、こんなお日様の光が注いでいたんだろうね」
ゆったりとした穏やかな時間が、ミモロをそっと包みます。
「こっちにあなたにピッタリの椅子があるわよ」と先ほどのスタッフの方についてゆくと、
ありました、足をかける場所がある木の椅子です。

「これって、子供用の椅子?」
しっかりと作られた木の子供椅子でしょうか?
でも子供用にしては、座面がちょっと大きすぎるよう。
「きっと大きな子供用かも・・・」と、とりあえず納得するミモロです。
一体だれが座ったのかな?
ともかく、ヴォーリズの建物にマッチするシンプルなフォルムが素敵です。
さぁ、二階にも行ってみましょう。