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「下鴨神社」に初詣に出かけたミモロ。「やっぱり『上賀茂神社』にも行かなくちゃ…」と、1月7日にお出かけです。

この日「上賀茂神社」では、「白馬奏覧神事(はくばそうらんしんじ)」が行われます。
これは、年の始めに、白馬(青馬)を見ると、1年の邪気が払われるという故事に由来する宮中の「白馬節会(あおうまのせちえ)」を神事にしたものです。
境内には、すでに今日の主役の白い神馬が、スタンバイ。

「とてもきれいなお馬だね。まだ若い感じ…」と、乗馬経験もあるミモロ。
神馬であるこの白馬は、7歳のサラブレッド。一昨年、代替わりしたそう。とても大人しい性格で、白い体も美しい馬です。

しずしずと牽かれ本殿へ進む白馬。その姿を一目見ようと、多くの参拝客が、その沿道に詰めかけます。
「馬の姿を見ると、1年の穢れが払われるんだって…」と、ミモロも馬がよく見える場所へと移動を試みます。

本殿には、馬は、ぐるりと東側を通り、入ります。
「馬が歩きやすいコースに行くんだね」とミモロもその後を追いかけますが、すでにたくさんの人が、馬が神事で待機する本殿脇にいて、とても中の様子が見えません。
本殿の中では、白馬が、大豆を食べる神事が行われるそう。
「だめだー。なんにも見えない…がっかりー」とミモロは、諦めて、参拝のため本殿正面へとトボトボと。
神事が行われる本殿に、参拝します。
「あれ、もしかして、ここから見えるかも…」とミモロは、参拝した場所の脇で、しばらく待つことに。
すると、お祝詞などの神事が厳かに進む神職たちの姿が、チラリと見え、さらに、間もなく白馬が、本殿の前に牽かれてきます。「わーここから見えるんだぁ。ラッキー!」。ミモロの位置から、大豆を食べる白馬の姿が、しっかり見られるではありませんか。
正月の間は、本殿の内部まで、入り、参拝することができます。
「白馬奏覧神事」が済むと、今まで封鎖されていた本殿の中に入ることができました。
「神さまのおそばで、お参りができるって、ありがたさもいっそう!」と、ミモロは、改めて深々を頭を下げて、お祈りします。
本殿から出ようとした時、ふとミモロの目に入ったのが、

「あれ、これもしかして、さっき白馬が食べた大豆だ」。
「全部食べさせてもらえなかったんだー」と、食べ残しの大豆を見て、馬に同情するミモロです。
神事を終えた白馬は、再び「神馬舎」の中へ。そこに行くと…

馬の前の机が出ています。「あれ、これ、さっきはなかったよねー」と。神事の前にはなかった机です。

その机の上には、輪切りのニンジンが。「馬にエサが上げられるんだー」。
ミモロは、さっそく「お心もち」100円を納め、ニンジンの入ったお皿をもらいます。
「お皿をしっかり両手で持って下さい」と係の方。「ハーイ」とミモロは返事をして、白馬の前に。
「ハイ、お疲れ様…」パクリ…一瞬にしてお皿のニンジンを食べた白馬です。
そして、ミモロは、そっと白馬に触わると、柔らかな感触が、手に伝わってきました。

「いい年でありますように…」と、心の中で祈るミモロです。
白馬は、その日、2回ほど、境内を歩き、人々の邪気を払います。
旅のポイント:京都のお正月は、三が日を過ぎても、いろいろな行事が、さまざまな神社で次々に行われます。観光に訪れても、見どころはいっぱい。大晦日や三が日は、ホテルや旅館の予約がいっぱいでも、それを過ぎると、空室も。京都の冬を楽しみに、訪れるなら、今から…。鍋なども美味しい季節ですね。