湯布院のある大分県は、竹工芸、焼物、木工品などの工芸品の産地でもあります。
「由布院 玉の湯」旅館から、歩いて5分ほどの雑木林の中にある木のクラフトショップ「アトリエとき」は、
湯布院を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいおすすめの木工品の工房。

ミモロもさっそく出かけます。
住宅地の中の道を進み、雑木林が茂る一角に、その工房兼ショップがあります。
「ここ、ここ」表示に従って歩くと、一軒のおうちが。

「わーいろいろな木の器がある…」店内を覗いて、ミモロは嬉しそうな声を。

ここは、木工作家、時松辰夫さんの工房兼ショップ。暮らしの中で、使いやすい木の器を作り続けていらっしゃいます。時松さんの木の器は、桜や欅など約30種類の木を、その木のもつ個性的な色や木目を活かしたもの。同じ種類の木でも、決して同じ表情にはならず、それぞれの個性が現れています。
全国で、木工技術の指導を行ったり、湯布院で研修生などを受け入れたり、自然の恵みから生まれる温もりあふれる器たちの創作を意欲的に行っていらっしゃいます。
自然の木の個性を活かした作品は、同じ種類の木のお皿でも、この通り微妙に色合いや木目が違います。

「わー大きな器…きっとサラダを盛ったら、すごくいい感じだろうなぁー」

木目の美しい大きな鉢。木の器の魅力は、野菜や果物、魚などを盛ると、とてもよく合って、美味しそうに見えること。「自然のもの同士は、相性抜群だね!」とミモロ。
「あ、こんな器でお食事したら楽しいだろなぁ」

いろいろな大きさの器を組み合わせたディスプレー。
以前、時松さんに伺った時…
「一種類の木の器を揃えるのもいいですが、いろいろな種類の木の器を組み合わせて、雑木林のようにするといっそう面白いですよ。また。木は捨てるところがないんです。小さなものは、箸置きにしたり…自然の恵みを大切に使わせていただいています。」と言われたことを思い出します。
ミモロは、木の器が大好きで、家でもよく使っています。
木の器の魅力は、
まずは、その自然な風合い。そして、木は熱を伝えない性質があるので、熱いものを入れても、陶器のように熱くならず、手で持つことができます。
さらに、温かいものは、器に熱を奪われないので、長時間、その温度を保つことができるんです。ですから、昔から、汁ものを入れるのは、漆器のお椀など木の器です。
「アイスクリームも木の器とスプーンがいいんだよね」とミモロ。
その通り!木の器では、アイスクリームも溶けにくく、また木のスプーンは、金属のスプーンと異なり、アイスクリームがくっつかず、食べるときも、唇にスプーンがくっついてしまうことがありません。
極端な冷たさが口に伝わらないんです。
「そう、だからアイスクリームが食べやすいのー」と、実際の体験からのミモロの発言でした。
「木のスプーンって、熱いスープを飲むときも、唇がやけどしないよね」と、さらに付け加えるミモロ。
まさにその通り。
「あ、お箸もある…」

こちらは、竹を使ったお箸。手に馴染み、実に使いやすいお箸です。
おしゃもじを抱えるミモロ。

プラスチック製のおしゃもじが多い中、やはりご飯には、こんなしゃもじが似合います。
お皿やお椀だけでなく、ほかには弁当箱やトレイなど、約100種類の品々があるそうです。
あれ、ミモロがいない…。
ふと店の一角に目をやると、そこには、積み木をじっと見つめるミモロが。

時松さんの積み木は、とてもやさしい形。どの積み木も角が丸く削られています。
「かわいいなぁー」と、すごく欲しそうなミモロです。
子供が生まれた方などへの、プレゼントにしたい逸品ですね。
木の器を手にすると、その自然の温もりが伝わってきます。家では、お椀とスプーン、お皿などを使っていて、もう10年近く使い続けていますが、とても丈夫。どんな料理を盛り付けても、とてもよく合います。小さなものは、1000円代から購入できます。「由布院 玉の湯」や「亀の井 別荘」のショップでも購入できますが、いろいろな種類が揃うのは、やはりここ。湯布院を訪れるたびに、ひとつずつ購入しています。
*「アトリエとき」大分県由布市湯布院町川上2666-1 電話0977-84-5171 営業時間:9:00~18:00 無休


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