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上賀茂神社に初詣にやってきたミモロ。「白馬奏覧神事」も拝見し、「これで、1年の厄払いは、万全!」。
本殿に参拝した後、境内をアチコチ歩き回ります。
「だってお正月、いつもとちょっと雰囲気が違うんだもの…」。
まず、ミモロが見つけたのは、ちょっと怖そうな顔の龍の彫刻。
でも、よく見ると、「わりと愛嬌がある感じ…」
社務所では、定番の木彫りの馬のおみくじの横に、お正月限定の「龍のおみくじ」が並んでいます。
「龍の中に、おみくじが入っているんだって…」と、ミモロもひとつ求めます。
「うーどの子にしようかな?」手描きなので、それぞれ微妙に表情が異なり、ひとつひとつを真剣な眼差しで見つめます。やっとひとつ選んだミモロ「ね、かわいい子でしょ」
他の子と、どこが違うかわかりませんが、ミモロにとっては一番かわいいと思った子だそう。
さて、本殿に入るところには、『宝船の正月飾り』が下がっています。
「宝船」の飾りは、富貴を願うもの。なかなかりっぱなお飾りです。
「ねぇ、この飾りも珍しいよー」とミモロ。
多くの参拝者が、特別に気に留めず、通り過ぎる門の両脇に、なにやら緑色のもっこりとした飾りが。
これは「卯杖(うづえ)」というもの。平安時代、宮中で、正月の初卯の日に、厄払いのお守りとして飾る習しがあったそう。
この飾りは「日陰蔓卯杖(ひかげかずらうづえ)」とも呼ばれ、モコモコとした感じの植物が、日陰蔓。古くから、神聖な植物として崇められているものです。
そして、上に菖蒲の葉。その下に赤い南天の実が付いています。
「あ、これ、ウサギだぁー!」と、ミモロ。近くで見るとよくわからないのですが、ちょっと離れて眺めると、確かに耳を立てたウサギに見えます。
1月7日は、初卯の日でもあり、厄払いの「卯杖」も見ることができました。
「どの神社の初詣も、珍しいものがたくさんあって、楽しいね」と、京都のお正月が、初めてのミモロにとっては、どこも興味津々です。
境内をさらに歩いていると、人だかりが。「なんだろ?」
仮設テントの前には、行列ができています。
テントの中には、丸いお餅がいっぱい。
その横には、大きなお鍋で、お粥が炊かれています。
「七草粥の接待だって!食べなくちゃ!」とミモロは、列に並び、テントの中の縁台へ。
しばらくすると、大きなお椀に入った「七草粥」が。
大きなお餅が2個も入って、食べごたえも十分。刻んだ七草のほろ苦さが食欲をそそり、また胃にもやさしい感じです。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、はこべら、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、春の七草…」と口ずさむミモロ。
*七草粥は、もともと中国で、1月7日の「人日(じんじつ)」という五節句の一つの日に、7種類の野菜を入れた羹(あつもの)を食べる習慣が、日本に伝わったもの。日本では、七草粥を食べる習わしは、平安時代から始まり、江戸時代には、広く庶民にも定着したそう。1月15日の小正月に食べるところも多く、京都でも、15日に「粥の神事」を行う神社も。
七草粥は、お正月の御馳走やお酒に疲れた胃を休めたり、冬場の野菜不足を補う効果もある、まさに先人の知恵の食習慣です。
ちなみに、秋の七草は、<おみなえし、尾花(ススキのこと)、桔梗、ナデシコ、フジバカマ、くず、萩>
「秋の七草は、食べられないねぇー」と残念そうなミモロ。
秋は、目で風情を味わうものなの。「えー食欲の秋なのにー」
七草粥を食べて、「フーお腹いっぱい…」と、またまた、帯が苦しいミモロです。