京都には、さまざまな宗派の総本山があります。そのため、町には、多くの仏具店や数珠専門店があるのが、京都の特徴のひとつです。烏丸通の東本願寺の向かい側にある「京仏壇 小堀」は、真宗系寺院用仏具を中心に、各宗派の個人宅の仏壇などを扱う専門店。



近江彦根で、安永4年(1775)に仏壇・仏具を商うようになり、京都に店を構えたのは、明治28年(1895)。幾度かの移転を重ね、現在の場所へは、昭和9年に…。
「京都で有名な仏壇屋さんに行ってみない?」と、お友達に誘われたミモロ。「お仏壇ねぇー」ミモロの知るお仏壇は、家庭にある小さなもの。特に東京生まれのミモロのイメージは、高さ50センチほどのコンパクトなもの。まぁ、大きな仏壇と言っても、お座敷に半間ほどの幅に置かれた仏壇です。さて、そんなイメージを抱きながら、訪れた「京仏壇 小堀」。東本願寺の向かいに建つ立派な建物…「京都の仏壇屋さんって大きいねぇー」。1階にはいると、そこには、家庭で使うさまざまな仏具が、種類豊富に並んでいます。




「こんにちは、ミモロちゃん…」「あ、はじめまして…」とミモロがご挨拶したのは、こちらの社長の小堀進さん。

「うわーりっぱー」





仏壇は、日本の伝統技術が集約されたひとつの芸術品。漆を使った蒔絵や螺鈿、欄間のような彫刻、精密な金具、細かい御簾、そして金箔など、それぞれの職人さんの技術が集まってできています。(ちなみに、ミモロが見ている仏壇は、なんと5000万円以上…「お家が買えちゃう値段…」とただビックリ。「もう何年もここにあるんですよー」と小堀さん。現代では、もう作ることができない貴重な仏壇。もちろん購入可能です。ご希望の方は、インターネットでカートに…)
さて、ここは、真宗派の仏壇、仏具を多く扱うお店。仏壇も、東本願寺派と西本願寺派では異なっています。
東本願寺派


よく写真を見ると、東本願寺派のは、柱は黒の漆部分があり、内部の宮殿の屋根は、2階建ての瓦葺など。一方、西本願寺派の仏壇は、柱は金色、内部の宮殿の屋根も、1階建の檜皮葺です。この違いは、それぞれの本殿の仏壇に由来するそう。
このように立派な大きな仏壇以外にも、もちろんさまざまなサイズや値段のものもそろっています。


「では、3階へ…」と小堀さんに案内されて、さらに上へ。「ここにも仏具がいっぱいあるけど、あんまり馴染みがないものばかり…」東京の家庭用の仏壇やさんには、あまり置いていない仏具です。



ここに並ぶ仏具は、お寺で使われるもの。そう、京都の仏具店のお客様は、全国のお寺が多いのです。
「これ、花祭りようのもの…」

仏壇といっても、ここは、家庭用ではなく、寺院用のものも多数扱っているのです。


「こんなものまでそろってる…」



僧侶の履物もいろいろ。「お坊さんが履くスリッパもあるんだ~」と。
「京都の仏壇屋さんってスケールが違う…」。家庭用仏壇しか知らなかったミモロは、驚くことばかりです。

*「京仏壇 小堀」の詳しい情報は、ホームページで、どうぞ…

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロより