ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「京仏具 小堀」山科仏具工房での金箔押体験に挑戦。使用済み和ろうそくを世界の子供に贈る活動も

2014-05-15 | 体験

「京仏具 小堀」の山科にある仏具工房にやってきたミモロは、工房見学の後、金箔押体験をすることに…。

見学が終わり、「京仏具資料館」に向かいました。この資料館には、仏具に関するさまざまな資料の展示がされて、いっそう仏具への関心が…。


さて、ミモロたちは、資料館の中で、いよいよ金箔押体験を・・・・
先生は、工場長の北川さん
ミモロは、お友達と一緒に参加です。
テーブルに、金箔、ピンセット、杯、柔らかい紙など使うものが用意されました。いよいよ始まりです。
まず最初に、カッターで大きな金箔を、貼りやすいサイズにカットします。
 
「キャー薄いから、カットするのむずかしい…」と、真剣に、慎重に…。
「できた~フ~」
次は、柔らかい紙で、杯を丁寧に吹いて、ほこりや汚れを払います。
「どうやるの?」と隣のお友達を見て…マネをすることに…。「こう持って…丁寧に…」そうそう上手い、上手い…。

次は金箔を杯に乗せてゆく、むずかしい作業です。
ピンセットで薄い金箔をつかんで、フワーっと杯の上に隙間がないようにかぶせてゆきます。
「わー変なっちゃったーどうしよう」と、思うように金箔を杯に乗せられないミモロ。「大丈夫ですよー。破れた部分には、また上から乗せればいいんです」と、北川さんが、慌てるミモロを優しくはげましてくれました。「そうそう、その調子です…」「できたー!」
なんか山盛りの金箔…職人さんは、こんなに金箔を使わないそう。
「キャー贅沢な感じ…」と、たっぷり余分に金箔を使ったミモロ。杯にあふれる金を見て、心なしか、口元がゆるんでいます。


「では、布で、余分な金箔を落としながら、杯に金箔を密着させます。はい、やさしく拭いてください…」と北川さんが、お友達にやり方を指導。それをじっと見つめるミモロです。
「フムフム…あーするのね…」「キャーもったいない…金箔がはがれちゃった…」
「ミモロさん、気にしないで、どんどん余分な金箔を落としてください…こういう風に…それからシワの部分を消してゆきます」ミモロは言われた通り、柔らかいコットンで金箔の重なり部分を注意深く撫でるように…。
「わーミモロのお顔が映ってる…」「これでお酒飲んだら美味しいかも…ミモロの杯にするんだー」と、ちょっぴりいける口のミモロです。「あの~このまわりに落ちた金は、どうするんですか?」「それは、また、まとめて使いますよ」「あ、そう…」余った分をもらって、家で、お酒に入れようと目論んでいたミモロでした。

「はい、これで終了です。お疲れ様でした。杯は、おうちにお持ち帰りください…」と北川工場長。ミモロは、作った金杯を大切に袋にいれて持ち帰ることに・・・・。

ミモロの金箔押体験も40分ほどで、終了です。「金箔の技術って、すごいね~」とただただ感心。これも体験したらかわかることです。

最後に、小堀社長が、見学の様子を撮影したものを、プロジェクターで映写してくださいました。
「キャーミモロが写ってる…恥ずかしい…」と、いいながら、大喜び。

すべての見学と体験が終わりました。「楽しかった~。京都の仏具づくりって、想像していたより、すごい…こんなにスケールが大きいとは、思わなかった…」とミモロ。

日本人の心に寄り添う仏壇・仏具…「今度、お寺に行ったら、もっとよく見てみよう…」と。お寺に参拝すると、ついご本尊さまにだけ、意識が集中しますが、そのご本尊を安置する仏壇や周囲の仏具の素晴らしい技術にも、感心を抱くようになったミモロです。「ご本尊は、国宝や重要文化財があるけど、仏壇や仏具は少ないかも…」と。京都の多くの寺院は、長い歴史の中で、天災や戦乱、火災に見舞われ、本堂を焼失しています。ご本尊は、僧侶や信者さんたちが、命がけで運び出しますが、本堂とともに、仏壇や仏具は、焼失。「きっと素晴らしい仏壇や仏具も昔は、いっぱいあったよね…」と、しみじみ思うミモロです。

ところで、「京仏具 小堀」の小堀進社長は、以前から、さまざまな社会貢献や文化支援をしていらっしゃいます。そのひとつの活動が、テレビでも最近放送された、「使用済み和ろうそく寄贈」です。
 この活動は、2004年4月から始められたもの。国内の寺院で使用された和ろうそくを、アフガニスタン、ネパール、カンボジアなどの国々の子供たちに贈る活動です。お寺で使用される和ろうそくは、祭事などの後、すべてを使い切ることなく、廃棄されていたそう。たくさんのまだ十分に使用できる和ろうそくを、ただ捨ててしまうのは、それを作った人たちにとっても悲しいことであると同時に、なんとももったいない話です。アジア諸国を旅した小堀さんが、目にしたのは、電気も通らず、夜、灯りをともすこともできず、本を読んだり、勉強することができない子供たちの姿でした。そこで、そんな子供たちの勉強用灯りになるように、日本で使用済みの和ろうそくを、贈る活動をすることに。

回収を受け付ける和ろうそくは、寺院で使用された大きなサイズの寺院用和ろうそくのみ。小堀さんの地道な活動は、10年を経て、次第に広まり、その活動に共感し、すでに提供した寺院は、800近く。ろうそくも7万本ほどに及びます。

日本の寺院で灯った和ろうそくが、アジアの子供たちのもとで、再び光を放ちます。

和ろうそくの光は、明るく、炎も安定し、子供たちが勉強するのに役立っているのです。

また、一般の人に、「書き損じハガキ」の寄付も呼びかけています。出しそびれた年賀状や書き損じたハガキなど、家庭に眠る未郵送のハガキを回収し、和ろうそくを子供たちに贈る輸送費用に充てています。
ぜひ、多くの方のご支援を…。


*「京仏具 小堀」金箔押体験および和ろうそく、書き損じハガキの寄付に関する情報は、ホームページから…。


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