「早くいかないと、終わっちゃうよ~」と、ミモロがせかすのは、『平安神宮』の花菖蒲です。
春は、桜、秋は紅葉の美しい『平安神宮』の神苑は、初夏は、花菖蒲と睡蓮が彩ります。
「わー咲いてる…」ミモロが訪れた月曜日…まだ池の畔には、薄紫、白などの花菖蒲がたわわに花びらを広げていました。
花菖蒲が咲くのは、神苑に入って最初の大きな池。一面、初夏の色に染まっています。
「ここのお庭は、何度も来てるから、まぁミモロのお庭みたいなもの…」と、慣れた足取りで庭の中を進みます。
池にかかる八つ橋は、花菖蒲を鑑賞する絶好のポイント。
「わ~きれい…」
目の前に広がる薄紫の花たち…。「ホントは、朝早く見ると、もっとみずみずしいんだけどなぁ~」と。神苑が開くのは、朝8時30分から。いつもミモロが、朝のお散歩に、平安神宮へお詣りに来る6時台に、ここに入れたら、いっそう清々しい空気の中で、開いたばかりの花を楽しめるのに…と思うミモロです。
「京都にサマータイムがあるといいのにね~。それに、お寺や神社を、朝早く参拝できたり、夕暮れまで、散策できるよう、開いている時間が、夏だけ長いと、観光客の人喜ぶのにねぇ~」と、つい思ってしまうミモロです。
花菖蒲のそばには、白と紅色の睡蓮が、美しさを競うよう…。
「あ、池に花菖蒲が映っている…」池の面に映る花と周囲の木々で、池は、緑色にそまっていました。
「もっと睡蓮がいっぱいあるとこがあるよ~」と、ミモロは、本殿の裏の道を足早に進み、東側の中神苑に向かいます。
「ほらね~」
すでにカキツバタは、花を終えていますが、池には、睡蓮が花盛りの時を迎えています。
「花が開くとこがみたいなぁ~」と思うミモロは、池をじっと見つめます。
『平安神宮』の神苑は、ミモロにとって、一番身近なお庭。もうこれで4回目の夏を迎えることに…。
何度も訪れるお庭の景色は、日常の見慣れた景色になりました。
「でもね、何度来ても飽きないの…気持ちがホッとする…」と。
夏の「平安神宮」の神苑は、訪れる人も、春や秋にはくらべものにならないほど、少な目…。だから、静かにゆっくりと時間が過ごせます。
「ミモロ、静かな夏のお庭も大好きだなぁ~」。
境内に敷き詰められた白砂は、確かに太陽の光を反射して、いっそうまぶしく、強烈に…。そこは我慢して、神苑に入れば、木々が、日陰を作っています。
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