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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

天智天皇の産湯の霊泉、水で占う鐘みくじ…見どころいっぱいの琵琶湖そばの「園城寺(三井寺)」へ。

2014-06-19 | 寺社仏閣

琵琶湖畔の旅を楽しんでいるミモロ。「このお寺にお詣りしたかったの~」と、足を伸ばしたのは、天台寺門宗の総本山「園城寺(三井寺)」です。
 

天智天皇の孫にあたる大友与多王が、壬申の乱で25歳で没した父、大友皇子の菩提を弔うために、686年に叔父であり、父を滅ぼした天武天皇の許可を願ったお寺。自分の荘園、屋敷などを投じ、建立したことから、天武天皇より「園城寺(おんじょうじ)」の勅額を賜り、その名を称することに…。開祖は、弘法大師の姪を母にもつ智証大師円珍。貞観元年(859)に初代となられ、貞観10年には、天台宗の座主となり、24年にわたり、日本仏教の発展に尽力されます。

長い歴史を誇るだけに、建造物、仏像など、国宝・重要文化財の寺宝が多く伝わり、見どころいっぱいのお寺なのです。

徳川家康が、甲賀の常楽寺より移築し、寄進した重要文化財の「仁王門」をくぐり境内へと進みます。


「ここも重要文化財なんだ~」室町時代初期の建造物の「釈迦堂」で、
 

お寺の受付でもらった案内図には、参拝経路がわかりやすく掲載されていて、その番号に従って歩くと、グルリとお寺が効率良く参拝できます。
「え~と次は、『金堂』だね…」
 
ご本尊は、天智天皇が信仰されていたという秘仏の弥勒菩薩。本堂は、慶長4年(1599)に北政所が再建した桃山時代の名建築といわれるもの。

実は、夫の豊臣秀吉は、文禄4年(1595)、この園城寺を廃寺にしてしまいます。そのため、多くの仏像や寺宝は、没収され、他のお寺へ。また建造物も、解体されて、別のところへ強制移築されます。
なんで秀吉が、ここを廃寺にしたのか、その理由は謎…。その時、移築された建物のひとつが、現在の延暦寺西塔の重要文化財の「釈迦堂」です。
慶長3年(1598)、秀吉が死期を悟った年に、園城寺の再建を許可。
 
「よっぽど、なんか秀吉を怒らせることがあったんだねー。でも、3年後に再興を許可したということは、ホントは、このお寺が好きだったんじゃないの…」と、想像力を発揮するミモロ。
「延暦寺に移築した方が古いのに、重文で、ねねさんが建てた方が、新しいのに国宝なんだ…どうして…?」と。きっと建造物として作り方に差があったのかも…。
「夫がカッとして、お寺を壊してごめんなさいね~という気持ちで作ったんじゃないの?」と、また想像…。

「金堂」のそばには、慶長7年(1602)に再興された「三井の晩鐘」という「日本の残したい音風景百選」になっている鐘が。
 

「1回300円で鐘をつけるんだって…誰か、撞かないかな~」と、ちょっと音色が聞きたいミモロ。自分でやらないの?

さて、「金堂」の脇に小さな祠「閼伽井屋」があります。ここが、園城寺が三井寺と呼ばれるルーツなのです。
中を覗くと、
岩の下からボコボコと湧き出す水…。
 この泉こそ、天智、天武、持統の三人の天皇が産湯に用いたという霊泉です。お三人の天皇様の産湯の井戸から、御井と呼ばれ、それが三井になったとか…。

「え~みんな、このあたりで生まれたの?」とミモロ…。深く聞かないで…

祠の正面には、左甚五郎作と伝えられる龍の彫り物が。
夜な夜な琵琶湖で暴れたので、甚五郎が龍の目に釘を打って、鎮めたそう。

「お猿や龍って、みんな夜遊びしすぎて、閉じ込められちゃうんだよね…気をつけなきゃ…」とミモロ。大丈夫、ミモロはすぐ寝ちゃうから…

そこら、少し山を上がって、「霊鐘堂」へ…。
 
「わー大きな鐘だ~」とミモロが見上げる鐘は、「弁慶引き摺り鐘」と呼ばれる奈良時代の鐘です。開祖の円珍没後、天台宗は、延暦寺の山門派と園城寺の寺門派との意見対立が激化し、幾度となく焼き討ちなどが繰り返されます。その時、あの弁慶が、この鐘を引き摺り持ち去り、山の上から落としたのだとか…。そのため、今も鐘の表面には、擦り傷がいっぱい。
「弁慶って、ほんと力持ちだったんだね~」と、そのゴウリキに感心しきり。まぁ、伝説ですから…。

その鐘堂では、鐘みくじというものが…。
  
みくじは、鐘の中なら、鐘の形の紙を1枚引きます。「う~どれにしようかな…」と真剣に…。

引いたものを、近くの水場で、水につけます。
 
「もう少しかな~」と、じっと見つめるミモロ、やがて鐘に数字が現れました。
 
「あの~これお願いします」「はい、61番ですね…」とお寺の方に61番のおみくじと記念のカードをもらいます。
  
「半吉だって…。もっとがんばりなさいって…」読み終わると、おみくじを縛りました。

水につけて番号を知るおみくじは、他でも経験しています。「御香宮や、貴船神社にもあった気がする…」名水のあるところで行われるおみくじのよう…。

「わーまだ半分も歩いてない…急がなくちゃ…」と、境内案内図を見て、少し歩くペースを上げることに…。「あれ、あそこになんかある…」地図にのっていないものが…。「ちょっと行ってみよう…」山への道へと、寄り道するミモロでした。
そこには…「え~すごーい!」と、ミモロが驚くものが…。


*「園城寺(三井寺)」の詳しい情報は、ホームページへ





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