ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

8月16日夜20時からの「五山の送り火」。着々進む準備…下鴨から松ヶ崎エリアで見物ポイント探し。

2015-08-15 | 祭事・神事・風習

明日8月16日は、夏恒例の「五山の送り火」が、夜20時からスタート。大文字から、妙・法、船形、左大文字、鳥居形と次々に5分間隔で、点火されてゆきます。

ミモロの住む下鴨エリアの高野川沿いは、送り火を拝むポイントがいろいろ。

糺の森へと通じる御蔭橋からは、「法」の文字がよく見えます。

そこから、少し、川沿いに歩くと、「大文字」が見える場所へ。

15日の朝、早起きしたミモロは、「明日のために、どこがよく見えるか下見しよう~」と、自転車にのって、北大路通、さらに北山通へと北上しました。

「わ~ここ『妙』の字がよく見えるよ~」
 
松ヶ崎にある自動車学校の南側から、まさに正面に「妙」の文字。

さらに、そこから東に向かい「法」の字を探します。
山沿いを自転車で進むミモロ。「あんまり山に近すぎて見えない~」と。山沿いには、立ち並ぶ住宅の間を細い道が網の目のように走っています。「こっちのほうじゃないの?」と、ネコの感覚を頼りに、進みます。

「あ、見えた~」ようやく住宅地の家々の屋根の上に、「法」の文字が見えました。

「わ~もう作業始まってる~」急な山の斜面には、人の姿が…
明日に向けて、着々と作業が進んでいるようです。

一軒のおうちのガレージの前を通りかかると、「あ、これ燃やす木じゃないの?」と。

ガレージで作業している方に伺うと、「そう、これを明日、燃やすんですよ~。これは松の木…1つの松明用に、2束を背負って、山に登ります」と。下から、山までは、約15分ほどかかるそう。
背負子(しょいこ)に薪を縛り付けて、背負って山へと入ります。
「なんか二宮金次郎みたい…」とミモロ。そう、昔の小学校の校庭にあった像が思い浮かびます。

「妙・法」の2文字は、「大文字」が着火してから、昔は10分後に点火されましたが、今は、5分後に短縮。

「昔は、そばの学校の校庭で、係の人が、点火するタイミングを光で教えてくれたんですが、今は、携帯で連絡してます」と。

以前は、周囲に高い建物がなかったので、少なくとも3つ以上の送り火が見えたそうです…。
「今は、その山のそばに行って、今年は、この送り火…というようにひとつひとつ見てゆくようにしないとね~」と。

高い建物が多くなった京都。昔は、どこからでも、送り火を見ることができたそう。
「今は、ひとつずつなんだ~」と、なかなか1度に5つ見るのは難しいのです。
「京都タワーの上からだと、結構見えるみたいだけど、どれも小さくなっちゃうしね~」と。


さて「法」の文字は、「松ヶ崎大黒天」のすぐそばで、その鳥居越しにも拝むことができます。

「あ、ここでも作業進んでる~」

鳥居のそばで、植木に水をやっていた地元の方に伺うと…
「家ごとに、点火する場所を割り当てられるので、子供のころは、点火するのをドキドキしながら待ってました。今は、ライターなどで火をつけますが、昔は、マッチだけですから…うまく点火できるか緊張しましたね~。つかないと、『あそこの家の火が付いてない』と、下から見てる人にすぐわかってしまうんです(笑)」

「昨年は、雨降りだったから大変だったんじゃないですか」とミモロ。
「そう、もう点火するギリギリまで、ビニールで薪を包んで…なかなか点火できなくて、自分はビショビショに濡れてしまいましたけど…」と。

昨年は、台風の影響もあり、点火が危ぶまれる、大荒れの送り火になりました。今年の天候は、よさそう…ゆっくりご先祖様のお見送りができそうです。

「ここの上からも『法』の字よく見える…」
松ヶ崎橋からもすぐそばに見えます。

高野川上流は、今出川辺りよりも、水が澄んでいるように感じます。


高野川の流れを眺めながら、ミモロは、今出川方向へ南下。

岡崎エリアからは、半分しか見えなかった「大文字」も、下鴨エリアからは、全部よく見えます。

「16日は、近所をあちこち歩き回ろう…」と、明日の夜を楽しみにするミモロです。







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