連日、猛暑の京都から、ミモロは、ちょっと避暑へ。


到着したのは、伊豆半島の南部に位置する河津。ここは春、早咲きの河津桜で有名な温泉地です。
京都からは、新幹線のひかりに乗って、熱海で伊豆急行に乗り換え、約4時間。「京都からは、ちょっと行きにくいかも…」そう、新幹線ののぞみに乗れないので、その分、時間がかかります。でも、東京からは、直通の伊豆急「踊り子号」で2時間半と便利な場所。冬は温暖で、夏は涼しいという気候から、関東に住む人たちには、人気の温泉地なのです。
伊豆の河津町は、静岡県賀茂郡にあります。「賀茂郡って、なんか京都みたい…」ミモロは、「上賀茂神社」や賀茂川を思います。
伊豆といえば源頼朝が京都から流された修善寺などがある半島。京都ともゆかりの深い場所なのです。
「京都から流されるなら、伊豆っていいよね~。お魚美味しいし、水もキレイだし、冬はあったかくて、夏涼しいもの。頼朝さん伊豆でパワーアップできたんだと思うよ~」とミモロ。
そう、伊豆も水の清らかさで知られる場所。「山葵(わさび)の産地だもの…。ワサビって山の葵って書くんだ~。確かに葉っぱ葵に似てる…」
さて「離れ家 石田屋」は、全室が落ちついた離れ家スタイル。それぞれのお部屋に露天風呂もついています。
この、晩く到着したミモロは、食事なしの宿泊プランを利用しました。
「でも、本当は、お料理食べたかったなぁ~」と、そう、この旅館は、料理自慢の宿として人気で、地元の海産物をメインにした懐石料理が、宿泊の楽しみでもあるのです。でも、料理抜きでも、和の設えのお部屋や温泉などは十分に満喫できる、使いやすいシステム。「日本旅館にも、こういう宿泊スタイル増えてるんだって~」


さっそく温泉まんじゅうを食べてから、部屋付の露天風呂へ。「わ~気持ちいいね~」露天風呂には、涼しい風が吹き抜けて、ほどよい湯加減の温泉に、ゆっくり体を伸ばします。
夏の湯加減は、少しぬるめに調整されています。「こういう細かい心遣いうれしいね~」とミモロ。天然の豊かな温泉が湧く源泉を持つこの宿。源泉の温度は、非常に高く、そのまま湯船に入れると、とても入浴できません。そこで温泉タンクなどで適温に調整しています。だから、すぐに湯船へ。熱い湯の露天風呂に夏入るのは大変。入れず湯船のそばで過ごしていると、蚊にいっぱい刺されてしまう危険性が…。
湯船につかりながら、上を見上げると、緑の木々が枝をのばしています。そこを山の風が渡り、なんとも気持ちいいひととき。
「なんか夏の疲れが取れる気がする…」とミモロは、湯船でうっとりと。
「おやすみなさ~い」と、ミモロは、温泉に入った後、お布団の中へ直行。


8月の京都は、夜でも暑さが残り、なかなか寝付けず、やや睡眠不足のミモロ。この夜は、一度も目覚めることもなく爆睡です。
翌朝、「あ~よく寝た~」とさっぱりした顔で目覚めたミモロ。さっそく朝のお散歩へ出かけました。
広い敷地を有するこの宿…一角には、600坪の「花菖蒲園」などがあり、朝のお散歩には、ぴったり。


ミモロは、お庭の中を歩き回ります。


行く手にセミが倒れています。短い夏の生涯を終えたアブラセミが、蟻に運ばれています。「もう夏も終盤なんだ~」




庭のあちこちには、夏の花の姿が…「夏の花の色って、涼やかだよね~」とミモロ。確かに春や秋の花より、色に透明感があるものが多いよう…。
ここでは、庭に咲くいろいろな花の種や苗などを、宿泊客にお渡ししています。


以前、宿泊したときミモロは、水仙の球根をもらいました。それは今も京都で、毎年春になると咲いています。
さて、宿自慢の「花菖蒲園」は、今は、お休み…。


野趣あふれる庭園になっています。
夏、宿泊客の楽しみは、山のプール。


温泉プールなので、実は1年中入れるんですが、夏は、プールサイドのガゼボで過ごすのが最高。
「ここでお昼寝したら気持ちいいよね~」

もちろん海までも歩いていける距離ですが、夏の暑さを避けるなら、こんな場所で過ごすのもいいものです。

さぁ、そろそろお部屋にもどりましょ…「わ!朝ごはん…」とミモロの目が輝きました。
*「離れ家 石田屋」の詳しい情報、およびご予約は、ホームページで

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