8月24日は、京都の北部の山村、広河原で、恒例の神事「松上げ」が行われます。ミモロは、お友達と出町柳駅から、夕方117時すぎに京都バスにのって出かけることに…。
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すでに2週間前から予約した京都バス。当日は、5台の大型バスが、「広河原松上げ見学ツアー」のために用意されました。
大型バスは、車とそれ違うのも大変な狭い鞍馬街道を、花背などを抜けて向かいます。約1時間45分、19時過ぎに目的地、広河原に到着したころは、すでに陽も傾き、あたりは薄暗くなっています。
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すでに、松上げ会場には、大勢の人たちが、見学にいい場所に陣取っています。ミモロたちも、なんとかその隙間に入れていただき、見学場所を確保。
「松上げ」が始まるのは、20時30分。「今のうちにお弁当食べとかなくちゃ…。真っ暗になったら、何食べてるかわかんないもの…」ということで、まずは、持参した鳥の唐揚げといなり鮨で腹ごしらえ。
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会場には、地元の方々が産品を販売するテントや、そこでおむすびなども販売されていますが、ミモロたちは、しっかりお弁当を用意しました。
「まだ、始まるまで時間がある~あの鐘の音なんだろ?」ということで、少し離れたお堂へと向かいました。
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「あ、お念仏あげてるんだ~」地元の方々が、鐘を撞きながら、お念仏を唱えます。
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周囲の静けさのなかに、響く念仏の声…心鎮まるようです。
さて、「松上げ」というのは、京都洛北の山村で、江戸時代から行われる神事のひとつ。火伏の神様、愛宕明神に献灯し、五穀豊穣、無病息災、家内安全などを祈願する火の祭典です。
ここ広河原以外にも、花背、久多、雲が畑などでも、8月の下旬に行われるもの。ミモロも、昨年は、「花背の松上げ」を雨の中見学しました。
「松上げ」は、開けた河原などに、「燈籠木」という高さ20メートルの桧の大木の先端に設置された直径2メートルほどのカゴめがけ、下から、火のついた「放上松」(ほりあげまつ)を、村の男たちが放り上げ、そこに点火し祈願します。
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一番最初に先端のカゴに投げ淹れる「一番点火」を男たちが競います。
「もうすぐかな?」すでにすっかり暗くなった村。
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点火する火は、山の中にお祀りしている愛宕大明神の祠から授かり、その火を「地松」という地面に立てた竹の先に灯す松明に点火し、さらに「放火松」により、燈籠木の先端へと移されるのです。
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みるみる内に、あたりは、1000を超える松明が…「わ~幻想的~」とミモロたちは、ただ見とれるばかり。
いよいよ燈籠木に向かい、放火松が投げられました。「なかなか籠に入らないね~」
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「あ、やった~!」ついに1番点火が達成。大きな拍手が…。
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先端のカゴに入った火は、次第に大きく燃え上がり、夜空を照らします。
火が籠を燃えつくさんばかりの時、燈籠木は、張っていた綱を切り、地面へと倒されます。
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その倒れる瞬間も、ひとつの見どころ…。「わ~写真間に合わなかったね~」とミモロ。一瞬のことで、カメラを用意した時は、すでに倒れてしまった後…。
「松上げが終わった後が、面白いんですよ」と、周囲で話す人の声…「なにやるんだろ?盆踊りでもあるのかな?」とミモロは興味津々。でも、「燈籠木」が倒れたら、バスに戻ってください~」と言われているミモロたち。ちょっと心を残しながら、バスに乗車し、出町柳に向かい、再び、鞍馬街道を進むことに。
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出町柳には、23時前に到着。
「これで、京都の夏も終わるね~」と。
松上げが済んだ頃から、めっきり朝晩は涼しくなった京都…。ヒグラシも鳴きはじめ、いよいよ秋の足音が近づいてきました。
*ミモロが利用したのは、「京都バス」の観賞バスで、京阪出町柳駅から広河原までの往復バス代2700円。毎年、8月初旬から申し込めます。
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