下鴨のおうちから、バスに乗るために、出町柳のバス停へと歩くミモロ。その途中、川端通沿いにある浄土宗の「常林寺」の門前で足を止めました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/47/dc16086b16e50b183ae3a5b40635b317.jpg)
門の中を覗くと…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/31/51404a70edc07a6c8327ff36a7fde1b3.jpg)
「あ、萩の花がいっぱい咲いてる~」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/c0/5a4de42ca5ab83367ed81f3d4701f006.jpg)
小雨模様の天気の中…萩の花の美しさに魅かれ、境内へと進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ec/39fd355997e15ac72e5739ad5b9d789c.jpg)
「わ~満開…」境内には、紅白の萩の可憐な花々が一面に広がっています。
ここ「常林寺」は、別名「萩の寺」と呼ばれるお寺。初秋の9月、普段は、緑一色の境内が、紅白に彩られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2b/a62c48f324ac1f0e6c83342a3582a05e.jpg)
「今年は、いつもより秋が早いみたい…」と思うミモロ。
7月、8月の猛烈な暑さが嘘のように、このところ急に秋が訪れました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3f/ad9460522800c2cde93cf1233c00113a.jpg)
「ススキも秋らしいね~。お月見しなくちゃね~」と。ススキを見るとお月見団子を思い浮かべるミモロ。9月の満月は、28日です。
さて、萩とススキといえば、秋の七草…
萩、桔梗、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)、女郎花(オミナエシ)、尾花(オバナ=ススキ)、撫子(ナデシコ)秋の七草です。
「春の七草は覚えられるのに、秋の七草って、忘れちゃう…」とミモロ。「だって春の七草は御粥で食べる機会があるけど、秋の七草ってたべられないんだもの…」と。
春の七草は、冬のビタミン不足などを補うために、御粥として普及しました。でも、秋は、風情を楽しむための観賞用の植物が主体です。「やっぱり食べないと、覚えられない…」というのは、ミモロだけかもしれませんが、確かに、忘れてしまう七草です。
春の七草の方が、有名になっていますが、実は、秋の七草の方が成立は、古いのです。
というのは、春の七草は、万葉の歌人、山上憶良が、秋の野山を彩る花を「秋の七種」として詠んだのを踏まえて、室町時代初期に四辻左大臣善成公が詠んだもので、編纂した「河海抄」という源氏物語の注釈書にでてくるのだそう。
「へぇ~秋の七草の方は、万葉集の時代からあるんだ~」とミモロは、意外という顔つきに…。
なかでも、萩は、万葉集の中で、もっとも多く詠まれている、その時代の人気ナンバーワンの秋の花なのだとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/a7/8e07cbbef6c17f454b1cfdeaaf87d49a.jpg)
万葉集の時代、萩は、秋の野山の至る所に咲くポピュラーな花だったよう。それを見ると、秋を万葉人たちは、しみじみ感じていたのでしょう。
「万葉人たちが、大好きだった花だと思ってみると、なんかロマンを感じるね~」とミモロは、改めて萩の花を眺めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/af/2dd5bea188519bf67481f3a5a975a51a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e3/2f2eeed3ce4e02ba53897c151ebdbf4a.jpg)
小雨が降る境内の石畳には、萩の花が散り、ピンクの絨毯のよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/6f/1e2936ba450011b3752538dbf5be8797.jpg)
「あ、彼岸花…もうすぐお彼岸だもんね」境内に見つけた唯一の赤い花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ac/476c9a231d90656f273d217243ca93f0.jpg)
「ホント、一面、萩の花だらけ…萩…ハギ…オハギ」そう、萩の花を眺めつつ、ミモロの頭に浮かんだのは、あんこたっぷりのオハギ。
なんか万葉人の発想との差を感じる…。「でも、オハギを食べながら、萩の花を眺められたら最高の秋なんだけどなぁ~」とミモロ。
ちなみに、ススキが尾花と言われるのは、その形が、キツネなどの動物の尾に似ているからだそう。
さて、「常林寺」では、毎年9月の敬老の日に「萩供養」が行われます。
この連休が、萩の花の見ごろ…ぜひ、訪れてはいかがでしょ。
*「常林寺」京都市左京区川端今出川通上る東側 出町柳駅から、川端通を南にすぐ…。拝観無料 拝観時間9:00~16:00ごろ。
![](http://image.with2.net/img/banner/m07/br_banner_kingyo.gif)
ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより