観光都市、京都には、さまざまな種類の観光ツアーが企画されています。ミモロが、すでに4回、参加してるのが、「まいまい京都」が企画する京都ミニツアー。京都に住む、その道の専門家や研究者などが、案内する約3時間のツアーです。
今回、参加したのは、「妖怪の子孫といく、オフィース街・四条烏丸に潜むまさかの魔界!~二大怨霊の意外な繋がりとは?」と題された、ちょっと怖そうな内容…でも、それだけに惹かれるものがありますが…。
地下鉄四条駅で、集合した参加者は、約20名。
今回の案内役は、葛城トオルさん。
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そんな葛城さんは、ある日、自分が妖怪の子孫と気づいたそう。それは、能楽や歌舞伎の題材となっている「土蜘蛛」。その土蜘蛛の出身地が、葛城という地だそうで、そこには、鬼族が住んでいたとか。その地の名をいただく葛城さんは、鬼族の子孫なのだろうと思ったそう。それ以来、自ら妖怪の伝道師となり、独自の切り口で、京都の魔界や妖怪伝承を解明している方なのです。僧侶の資格も持ち、ますます魔界との距離を縮めています。
そんな葛城さんが案内する魔界ツアーは、毎回大人気。わざわざ東京など、関東地区からも毎回参加されるというファンも…。
「魔界だって~ちょっと怖いけど、なんかワクワクしちゃう…」まぁ、ミモロ自体も不思議な存在ですから…。
さて、魔界ツアーは、四条烏丸通を、まずは南へ向かいます。
初めに立ち止まったのは、「遥拝所」と書かれた石碑が立つ、ビルの谷間。
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「かつて烏丸通には、川が流れていたんです。だから御旅所は、川向うにあることになります」と。「へぇーそうだったんだ~」と、まずビックリするミモロです。
さらにミモロ一行は、南へ。烏丸高辻を西へと入ります。
「では、ここに寄ります。参拝したい方はどうぞ~」と葛城さんが先導したのは、「繁昌神社」です。
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「ここは、班女(はんにょ)の塚があったことから、班女が繁昌になったんです。あ、ここの石灯籠を見てください」
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そこから西に向かい、駐車場の奥に進むと、そこには、社と大きな岩などが。
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ここでは、班女に関するお話しがいろいろ。ミモロは、それを聞きながら、そばの大きな木が気になります。
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そこから、今度は、南へ。松原通へ向かいました。
「この辺りは、十念の辻と呼ばれた場所で、何を拝んだと思いますか?」とまた質問。「え~わかんない…」とミモロは、首をかしげます。「それは、市中を引き回され、刑場に向かう罪人たちです。平安時代は、松原通…昔の五条通から南は、洛外になります。だから今の五条通、かつての六条通の河原では、処刑が行われていて、そこに向かう人たちへのもの…」「へぇ~」と深く頷くミモロ。
そばにあるのが、「松原道祖神社」です。
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なんでも、「首途の社」(かどでのやしろ)とも呼ばれていたそうで、「やっぱり首が進む道にあったからじゃないの~」とミモロなりに解釈。
次に一行は、「五條天神社」へ立ち寄ります。
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「実は、義経と弁慶が出会ったのは、この辺りで、昔は、ここに川が流れ、橋が掛かっていたんです。いま、五条大橋のそばに弁慶と義経のオブジェがあって、そこがあたかも舞台と思われていますが、昔は、あそこは六条ですから…。」
「え~イメージ湧かない…」とミモロ。
では、次へ…「菅大臣神社」です。「ここには、あの菅さんも訪れたんですよ」と。まぁ四国お遍路もなさる方ですから…
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ここは、菅原道真が生まれ、育った場所。境内には、産湯の井戸があります。「産湯の井戸は、六角形をしてる不思議な井戸です」と。「やっぱり牛がいる…」手水には牛がいました。
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そこからすぐの場所に、「紅白梅殿」というかつての邸宅跡が。
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「なんか小さい…」と、ポツリというミモロ。「あの、この社に住んでた訳じゃありませんから…」と。
梅好きの道真…昔は、ここにりっぱな紅白の梅の木があったのでしょう…。
それから、細い道をいろいろ抜けて、最後は、「神田明神」へ。
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「へぇ~京都にも神田明神あるんだ~」とミモロ。「神田明神といえば誰でしょう?」と葛城さん。ミモロは、思わず「銭形平次…」と言いそうになり、慌てて口を押えます。「平将門ですね。京都で、首をはねられて、晒された場所です。ここに社を建てたのが、空也上人です」
ここで、今回のミニツアーは終了。ブログには、ごく一部のお話ししか書いていませんが、ほかにもいろいろな興味深いお話しが盛りだくさん。「葛城さんの案内、楽しくて、面白かった~」とミモロ。
今回、巡ったのは、観光客が訪れないような小さな社や地元の神社。「こういう小さな社が、取り壊されないってことは、いろいろ言われがあるって証拠…。なくせない理由があるんだよね、きっと…。でも、小さな神社や祠などは、ガイドブックにも載ってないから、よく知る人と一緒じゃないと、通り過ぎちゃうよね…。だから専門家が案内するミニツアーって楽しんだ~」と、また参加したくなったミモロです。
*ぜひ「まいまい京都」のホームページを見てください。
これからの企画の内容なども掲載。申込みもできます。
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