8月22日に、ミモロは、お友達に誘われて、伏見区の向島にある「種智院大学」の仏教学科公開授業「ほとけの文字を書く」に参加しました。
訪れた「種智院大学」とは、天長5年(828)に、真言密教の思想をもって、庶民教育やさまざまな学芸の総合教育を目的に、弘法大師空海が創設した「綜藝種智院」という、日本初の庶民に開かれた私立学校を、起源としています。
平成11年に、伏見区向島にキャンパスを移しました。
「立派な建物~」
建物の入り口中央には、弘法大師さまの立像が、訪れる人を迎えます。
中に進むと、「わ~すごい~」と目を見張るものが…「立体曼荼羅」です。
真言密教の教えの中心となる「曼荼羅」。それをより臨場感あふれる立体として表現したもの。「すごく細かいね~」と目を凝らして、見つめます。
さて、ここを訪れるきっかけは、「ミモロちゃん、梵字に興味ある?それを習う公開授業があるんだけど~」とのお友達の誘い。「梵字?あ、お寺で見たことある…でも、何書いてるのか、さっぱりわからない、不思議な文字でしょ?」とミモロ。でも、知らないことを知りたくなる好奇心旺盛なミモロは、「わかんないから、行ってみたい~」と連れて行ってもらうことになったのです。
公開授業を示すポスター。その中央にも大きく梵字が描かれています。「なんて書いてあるんだろ?」と、全くわからないミモロです。
公開授業が行われる会場のお教室へ。
「はい、ミモロさんですね。ここに座ってください」と係の方に案内された席に。そこで授業が始まるのを、静かに待つミモロです。机の上には、半紙や筆ペン、そしてさまざまな資料が用意されていました。
梵字は、インドで生まれた文字で、日本には、仏教伝来と共に渡りました。遣唐使や渡来僧などをはじめ、最澄や空海も多くの経典を持ち帰ります。そして、真言(仏の言葉)として、人々に広まります。そのため、梵字は、単なる文字ではなく、それ自体にパワーをもつ神聖文字と、信じられているのです。
「へぇ~ひとつひとつの文字に仏様のパワーが宿ってるんだ~でも、書くのむずかしそう…」とミモロは、ちょっと心配に。
さて、授業をしてくださるのは、副学長の児玉義隆教授。梵字の専門家で、数多くの梵字に関する著作も。
まず、梵字の歴史などに関する講義を受け、次に梵字の書き方を教わります。
正面の大きなスクリーンに映し出された筆運びを、ミモロは、じっと真剣に見つめます。「う~なかなかむずかしい…お習字の筆運びとは違うんだ~」とミモロ。
「梵字では、まず命点という点を打ちます。これを阿字命点といい、すべての字は、梵字のあの字が変わったものであることを表します。…・」と児玉先生。
「書きはじめに、心を入れて…」と、ミモロは、お手本をよ~く見ながら筆を運びます。
この日、書くのは、「光明真言」という大日如来さまの真言です。
真剣そのもののミモロ…。
「オン アボキャベイロシャナウ…」文字ひとつひとつが、仏様の言葉を表しているのです。
「一文字でも、仏様を意味してるんだ~」
全く知らなかった梵字の世界…その奥深さに感動するミモロでした。
公開授業を受けた生徒さんには、児玉先生直筆の色紙がプレゼントされました。
読みは、シリー。意味は、吉祥。「これお家に飾って、手を合わせよう…きっと仏様がまもってくだるね~」素敵な書までいただいて、「ありがたい…ありがたい…」と感謝するミモロでした。
授業が終わり、しばらくしてから、偶然、またお目にかかれた児玉先生。
「梵字ってすごい文字なんだって、改めて知りました」とミモロは、ご挨拶。「また、ぜひ、梵字のお勉強してくださいね~」と先生。
「もっとお勉強すると、もっともっとなんて書いてあるかわかるね…」とミモロ。
*種智院大学では、聴講生も募集しています。社会人に人気の「仏教学科専門科目」では、密教や仏教学の講義が聴講できます。
詳しくは、「種智院大学」のホームページで。
公開授業を受けたミモロ「なんかお腹空いちゃった~。学食があるんだって~」とお友達を誘います。
「パワーつけなくちゃ~」と学生さん向けの大盛りのランチを注文。
「ねぇ、公開授業のお教室の近くで、『密教瞑想体験』ってやってたよ~。ランチの後、行ってみたい~」とミモロ。実はこの日は、オープンキャンパスもやっていたのです。
昼食後、ミモロとお友達は、再び、お教室の方向へと戻りました。
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