ミモロが、前に住んでいた東山岡崎エリア…10月になると、その地域の人たちは、とても忙しそう…。そう、10月10日から、氏神様の「粟田神社」の大祭が始まるのです。
町のあちこちには、『御神輿を担ぎませんか?』という担ぎ手の募集ポスターが貼られています。


参加したいという人は、「粟田神社」に問い合わせを…。ミモロは、女の子なので、担げるのは、子供神輿です。「今年も、参加するんだ~。見てるだけじゃなくて、参加するとすごく楽しいの~」と、その日が待ち遠しいミモロです。
そして夜になると、粟田地区には、リ~ン、リ~ンと澄んだ鐘の音が響きます。「あ、始まった~」と、その音を聞くと、ミモロは、急いで「粟田神社」へ…。
境内に上がる階段を息を切らせながら登ると、そこでは、「粟田神社剣鉾奉賛会」のみなさんが、祭りでさし上げる剣鉾のトレーニングをしていました。

ミモロは、この剣鉾が大好きなのです。東京のお祭りでは、見たことがなかった剣鉾は、神輿が巡行する前を浄めるために、巡行します。「祇園祭」の山鉾のルーツといわれる剣鉾…。ひとりの差し手が、重さ30キロを超す剣鉾をバランスを取りながら、その先についている鈴(リン)を、鉾の棹の金具の部分に当てて、音を出します。そのコツを習得するまで、練習を積まないと、なかなかいい音がでないのです。
重い剣鉾をさし上げるには、足腰の鍛錬が必須。そのために、準備運動を兼ね、体幹を鍛え、一定のリズムでぶれずに歩く練習が行われます。「イチニ~、イチニ~」と神社の拝殿の周りを歩きます。



「背筋を伸ばして、グラグラしないように体幹を意識して~イチニ~イチニ~」
小さなミモロは、完全に周回遅れ…。

膝、腰にかなり負担がかかります。「すぐにできるもんじゃないね~」と。剣鉾保存会の皆さんは、日頃から練習をして、祭りが始まる二週間ほどまえから、毎晩、境内にて実戦練習に励むのです。
練習に使われるのは、練習用の剣鉾…

「ミモロちゃん、毎年見学に来てくれますね~」と、剣鉾の大西先生と「粟田神社剣鉾奉賛会」の廉屋さんと園さん。

「はい、ミモロ、この練習が大好きなんです。もちろん本番も素晴らしいけど、夜、静かな境内に響く鈴の音が、たまらなく好きなんで~す」と。
この夜の剣鉾練習は、毎晩20時ごろから21時半まで「粟田神社」境内で行われます。(雨天の場合は中止)
「だれでも見学していいんだよね~」とミモロ。「そう、だれでも…」以前、近くの「ウェスティン都ホテル」に宿泊していた海外観光客も見学に訪れ、剣鉾差しを体験させてもらってました。
昨年は、ミモロは、剣鉾に縛り付けられ、誰もしたことがない経験をさせていただきました。
(その様子は、『ミモロ 剣鉾』で検索すると、より詳しく剣鉾のことがわかります。ぜひチェックしてください)
練習を見ていると、まだ丸いお月さまが…

「鈴の音を聞きながら、過ごす夜って大好き~」とお茶をいただきながら…その澄んだ音色に耳を傾けます。

「粟田神社」の大祭「粟田祭」は、10月10日から15日。10日は、境内で、石見神楽の奉納。そして大人気のビンゴ大会。22時から出御祭(おいでまつり)が。11日は、夜渡神事、大燈呂巡行、11日は、剣鉾・神輿の巡行が…15日は、例大祭が行われます。

*詳しくは「粟田神社」のホームページで、

ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより