今、若い女性たちに大人気のアクセサリー「naeclose」のデザイナーの西紗苗さん。ミモロの大好きなお友達のおひとりです。

先週、個展が、烏丸二条近くのスペースで開催されました。
レセプションパーティーに出かけたミモロ…「こんばんは~個展おめでとうございます」とご挨拶。「わ~ミモロちゃん、来てくれたんだ~うれしい…」と、さっそくミモロを抱き上げてくれました。
今回は、久しぶりの個展…いつもは、繊細で、エレガントな雰囲気のアクセサリーを作っている西さん。「そういうカワイイのが並ぶのかな?」と思っていたミモロの予想を覆す、実に、パワフルな作品が展示されていました。

「なんか迫力ある~」と、小さなミモロの視点から作品を鑑賞すると、かなり迫力があるようです。
会場には、西さんのお友達など、西さんファンの方がいっぱい…。
「これ、乾杯のとき使いますから、持っててくださいね~」と、スタッフの方に渡されたのは、赤いバラの花びらです。

西さんのご挨拶とお話しが始まりました。

今回の個展は、以前から計画されたものではなく、夏ごろから、やろうと決めたものだそう。それは、ここ2年で、多くの方に作品が認められ、いろいろなイベントにコラボしたり、また東京や大阪などで展示会を開催したり、さらに京都芸術デザイン専門学校で非常勤講師を務められたり、その活躍には目を見張るものがあります。そんな順風満帆の西さんですが、ふとある日「なんか空っぽになっていくみたい…」と感じたそう。
そんな感覚が続き、どうしていいか、悩んでいたとき、「自分のために、個展をやったら…」とのアドバイスを受けます。それまで、多くの人のために、多くの人に楽しんでもらいたい…という思いで、ひたすら作り続けたアクセサリー。次第に、アクセサリーを求める人のニーズを意識した作品を多く手掛けるようになっている自分に気づきます。でも、自分には、そういう人のための作品ばかりではない、自分のための作品があってもいいのではないか…そんな思いが、この個展に…。
今回の個展のテーマは、「KASHI」。「今、みなさんが手にしているバラの花びらも、すでに切られたときから、事実上、死んでいる、いうなれば仮死状態です。でも、死んでいるといっても、今、美しくその姿を留めようとしています。そういう状態に、心惹かれます。生と死…その中間にあるような状態…。キレイなもの…そしてドロドロしたもの…そういう、はっきり分けられない感覚が、自分の中にあるように思います。今回は、私の中にあるドロドロした感情を表現したらこんな風になりました」と西さん。
会場の一番奥に展示された作品は、西さんの好きな5つの花びらをもつ花の美しい作品。

その横にあるのは、心に宿る感情を、少し放出した作品。

そして、会場内を埋める大きな作品こそ、西さんの心に潜む激しい感情を、ほとばしらせた作品です。

太い針金で形作られた作品は、絶妙なライティングにより、いっそう奥行きをもち、光と影により浮かび上がって見えます。
また、壁面や床に落ちた影が、その世界をより大きくするとともに、人(ミモロ)が動くたびに、微妙に揺れて、まるで生きているように見えることがあります。

「無機質の針金なのに、なんか生きてるみたい…」とミモロ。まさに「仮死」という状態なのかもしれません。
光と影…その力があってこそ、作品は、見る人に、不思議な力を見せつけます。
「針金と光、影の作品なんだ~」と、自分の体に落ちた影と戯れるミモロでした。
さて、乾杯の時を迎えました。「かんぱ~い」との声を合図に、会場の人たちが一斉に花びらを散らします。

ミモロも力いっぱいに花びらを投げます。宙に舞った赤いバラの花びらは、ひらひらと、無機質の光と影と針金のモノトーン作品に、一瞬にして鮮やかな色彩を拡散させます。
ミモロの足元にも、赤い色彩が…。

「あ、踏んじゃいそう…危ない危ない…」、乾杯の赤ワインで、気持ちよくなっているミモロでした。
「お料理もいただこう…」と、テーブルの上に、花びらを散らしたような鮮やかな色彩のお料理…

「あ、そうだよね~。ごちそうさま~」と、もうかなりいっぱい食べたミモロ。「どうぞ~」と、他のゲストに場所を譲りました。
すてきな個展に、「ミモロもあんなおしゃれな個展やってみたいな~」と、思うミモロでした。
*「naeclose」の詳しい情報は、ホームページで

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