ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「時代祭」の朝、「平安神宮」へ神幸列の出発をお見送り。それがミモロの楽しみ方…。

2015-10-23 | 祭事・神事・風習

10月22日は、京都の町を時代装束の行列が進む「時代祭」が行われます。すでに5回目の見物となるミモロ…「今年は、どこで見物しようかな?」と…。

「時代祭」は、桓武天皇によって平安遷都が行われた日を記念し、明治時代に始まった京都では、新しいお祭り。「京都御所」を出発した行列は、烏丸通、御池通、河原町通などを経て、三条通から神宮道を進み、ゴールの「平安神宮」へと進む、全長2キロのコースを、約2000人の人たちが行列します。


毎年、ミモロは、まず8時過ぎに「平安神宮」へ。「時代祭」は、時代装束の絵巻と思われていますが、祭りで一番重要な部分は、桓武天皇と孝明天皇のご祭神が輿に乗って、町を巡る「神幸祭」なのです。
「神幸祭があるから、お祭りなんだよね~。ご祭神のお二人の天皇が、この日は、久しぶりに御所に戻って、しばしおくつろぎになった後、町をまわり、人々の暮らしを視察され、再び「平安神宮」に戻られるんだよ。まぁ、里帰りって感じかな~。きっとお二人とも楽しみにしてるんだろうね~」とミモロ。

「京都御所」からの行列の出発は、正午。そして、神幸列が御所を出発するのは、13時半と言われます。
「御所で、3時間くらい、のんびりできるんだ~」と。

さて、朝の「平安神宮」は、その神幸祭が、9時過ぎに出発します。それをミモロは、見送りに出かけるのが楽しみなのです。
「もうすぐ出発するのかな?」
すでに境内には、神幸列に参加する人たちが、装束をつけてスタンバイしています。準備は、朝6時ごろから始まるそう。雨天の場合は、翌日に順延されるのは、「葵祭」「祇園祭」と違うところ。神事よりパレードなどイベント性が高いことを示しています。

 
狩衣姿は、ご祭神が乗る「鳳輦」(ほうれん)に付き下がう方々。オレンジ色の装束は、担ぐ方たちです。

「去年にいましたよね~」とミモロの顔を覚えていてくださいました。
「今年も見物にきました~」とご挨拶。

「あ、かわいい~」胡蝶と迦陵頻伽(かりょうびんが)という極楽に住む鳥の装束の子供たち。みんな10歳の男の子です。

暇があると、ゲームに夢中。現代っ子です。
待ち時間の多い行列参加者。主催から、ゲーム機をもってきてもいいといわれているそう。

境内にはためく旗…いつもとは異なる雰囲気が漂います。
 
「へぇ~ブログのリポーターさんなの…」と、ミモロを珍しそうに見つめる方。「そんなに見ないで…照れちゃう…」
 



「あ、いよいよ出発だ~」まずは、孝明天皇をお乗せした「鳳輦」が、動き出しました。続いて桓武天皇のお出ましです。
 

境内を横断した2基の「鳳輦」は、最大の難所「応天門」をくぐります。

「いつもギリギリに通過するから、大変そう…がんばれ~」と、応援するミモロ。

「通れた~」

屋根の上の鳳凰もホッとした様子です。


「さぁ、今年もがんばりま~す」と、神饌を運ぶみなさんは、京都料理組合の方々。
料理店のご主人たちです。

アルバイトの学生たちも、大勢参加しています。
京都で学生時代を過ごす人には、思い出になるアルバイトです。


「あ。牛車も用意されてる…そういえば、さっき黒毛和牛が歩いてた~」とミモロ。その黒毛和牛って呼ぶのやめなさい…牛肉みたいでしょ…。「だって、黒い牛だったよ~」
 

「鳳輦」は、ひと休みの後、神宮道から岡崎道をへて、丸太町通を西へ進み、「京都御所」へと入ります。
 
「きゃ~危ない…気をつけてくださ~い」とミモロ。外国人観光客に踏みつぶされそうになりました。

「平安神宮」には、外国人観光客が大勢…小さなミモロは目に入らなかったよう…。

馬車に乗られるのは、平安講社総長さま。


「あれ、今年は、時代装束の人たち来てないね~」とミモロは、キョロキョロ。以前は、平安神宮にも武者の姿があったのに、今年は、みんな御所からスタートのよう…。

「あ、鈴木さん…」毎年、ここで会うのに、今年はいらっしゃないと、ミモロが探していた方。市議さんなので、なんでも議会と重なったそうで、今年はお祭りは、パスだとか…。

さて、ご祭神をのせた鳳輦が、再び「平安神宮」に戻るのは、午後14時半ごろ。
行列の先頭から、最後尾まで見物すると、2時間ほどかかる、すごく長い行列です。

「また、あとで来よう…」と、ミモロは、三条通の仕事場へとお戻ります。


京都に生まれ育った人に、「時代祭」見に行こうよ~と誘っても、あまりのってきません。「いつも同じだから…」と、あっさり。そもそも「時代祭」は、東京へ天皇が移られて、さびれた京都を活性化しようと、遷都1100年記念に作られたパビリオン「平安神宮」。その祭りであり、時代装束に見事さを披露することで、京都の織物産業の素晴らしさをアピールしようという思いもあった祭りなのです。ですから、神事の色彩が薄いと言えます。そこが「葵祭」「祇園祭」と違う点。

「確かに威勢のいい御神輿もないもんね~」とミモロ。しずしずと進む鳳輦です。

午後、1時半すぎ、三条通の仕事場にいたミモロの耳に、行列の先頭の「維新勤王隊列」の笛の音が、風ののって聞こえてきました。「もうすぐ、この前通るんじゃないの…」と、三条通に出かけます。

すでに交通規制が行われている通り、沿道には、見物人の姿が・・・

「始まった~」ミモロは、最前列で見物です。

「バ~」ミモロの姿を見つけた「徳川城使上洛列」の長持ちの方。
 
奴行列も続きます。
 

蒔絵の豪華な駕籠、そして和宮さま
 
「わ~いろんな人たちがいる…」次々続く列…先頭は、すでに「平安神宮」に入ったそう。でも、まだまだ最後尾までは…。


「あ、黒毛和牛…」
もうミモロったら…。

ミモロの時代祭見物は、その後もしばらくつづきました。

 
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コメント
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