友禅染の「千總」は、弘治元年(1555)創業の京都の着物の老舗。長い歴史の中で、作られた着物を数多く大切に保存、その技を今に伝えるお店です。
その保有する数多くの貴重な着物を、さまざまな企画の中で、広く公開しているのが、「千總ギャラリー」です。
創業した1555年は、室町時代。宮崎友禅斎が登場するのは、江戸時代の元禄ですから、それより100年ほど前に、法衣装束を扱う織物商としてスタートします。そして江戸元禄に始まった友禅染との出会いにより、それを極める企業への歩みを始めます。明治になり、化学染料の発達で、一般に普及しはじめた友禅染。「千總」は、日本画家の巨匠に図案を依頼し、より芸術的な着物を創造してゆきます。
「千總」の着物の芸術性は、海外でも高く評価され、近年は、さまざまなシアートシーンとコラボによるエキシビションを開催。着物文化の素晴らしさを、国内外に広める役割をも担っています。
10月16日まで「千總ギャラリー」では、伝統的な日本の着物の世界と現代アートの世界を結びつける企画展が開催されています。
パリ、ベルリン在住の4人のアーティストによる、自由な発想でデザインされた着物を、千總が保有する歴史的な小袖などと主に展示。全く異なる世界が展開される企画展です。
伝統を受け継ぐものと、伝統を破壊するものの対比の妙を楽しむというもの。
フランスの詩人ポール・エリュアールの作品「不死鳥」から引用されたという展示会のタイトルは、
「そして わたしたちは かつてよりひくいところに かつてよりたかいところに」という深い意味を感じさせるもの。
「う~なかなか大胆な図柄…」ミモロは、ただ見とれるばかり。
伝統を代表する「千總」の小袖などの展示。それと対比して、アーティストの作品が新たな世界を展開します。
「はじめまして、ミモロさんですね~。ようこそいらっしゃいました」と笑顔で迎えてくださったのは、「千總」の仲田保司社長。
この日は、企画展のレセプションが行われたのです。ギャラリーには、フランス大使ご夫妻をはじめ、フランスのアーティストなどが多数出席なさっていました。
日本の素晴らしい芸術文化である着物を、海外に広く知らせる役割を果たし続ける「千總」。
今回の企画展は、パリと姉妹都市である京都各所で行われる現代アートの祭典「ニュブランシュ」の企画でもあります。
レセプションには、シャンペンも…
「美味しい~」
ミモロ、飲みすぎないように…。
「芸術の秋のスタートだね~」とミモロ。
「食欲の秋でもあるけど…」 美味しいものと美しいものに恵まれる秋のはじまりです。
*「千總ギャラリー」の詳しい情報は、ホームページで
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