昨年12月から「京都府立図書館」の北側の公園に、古い市電が置かれました。


その市電は、「京都岡崎市電コンシェルジュ」という旅行者のための案内所です。


月曜日を除く、毎日、9:30~18:00まで、オープン。
自由に中に入れ、必要な情報をゲットできる旅行者にはうれしい施設。
ミモロも、お正月に出かけました。というのは、ここは、「京都の文化・観光を考える会 都草」という京都検定1級合格者を中心にしたNPO法人が、ボランティアガイドをしているのです。
「あ、ミモロちゃん、あけましておめでとうございます」と顔見知りのメンバーの皆様

ミモロも京都検定は、2級ですが、一応メンバーになっています。京都に詳しい方々ですから、そのアドバイスも適格。英語も通じるので、外国人観光客にとっても頼りになる場所です。
施設として利用されるのは、古い市電の車両。




乗り物好きのミモロは、市電に乗るだけでも、大喜び。シートに座ったり、つり革にぶら下がったり…また、運転席にも…
「発車オーライ…ガタ~ン、ガタ~ン」と運転士さんになった気分を…。


思う存分、市電を楽しむこともできます。
「窓の景色は~」


市電の内装には、京都らしい設えもあるそう。カタログなどが並ぶカウンターは、長い1本の北山杉でできています。

市電が京都の町を走っていたころの路線図などもそのままに…。


京都の市電は、明治28年(1895)から昭和53年(1978)に渡り、京都の人々の足となり活躍しました。
実は、この京都の市電は、日本初の一般営業電車。世界でも2番目だとか。
明治天皇が東京に行かれ、衰退した京都の復興に建設された琵琶湖疏水と蹴上にできた水力発電所。でも、当時は、今のように家庭での電化が進まず、照明も、ランプなどのまま。発電所で生産した電力の使い道として、市電は生まれたのでした。
最初の路線は、伏見から京都駅。その後、高瀬川沿いを北上し、二条で鴨川を渡り、岡崎エリア、蹴上まで路線は延長されます。この路線は、同年の明治28年に岡崎で開催された「第4回内国勧業博覧会」のため、多くの大阪からの来場者を見込んでのもの。でも、伏見から、岡崎への直通運転ではなく、京都駅に乗り換えなくてならなかったそう。
「昔から、京都の電車って、他の電車への接続が悪いんだね~」とミモロ。
京都の電車同士の乗り入れの不便さは、この時代からと思われるほど、今も、ホント、よくありません。
「これは、東京の電車や地下鉄ってすごいよね~」と。東京の私鉄は、次々に路線をつなげています。
たとえば、京阪電車と阪急電車を四条駅で乗り換えるには、一度外にでて、鴨川の四条大橋を渡らなくてはなりません。
「どうして地下でつながらないの?」といつも思うミモロ。雨の日や雪の日は、本当に乗り換えが大変。
「四条通の交通整備だけじゃなく、四条通の地下の整備してほしいよね~」と、市長さんにお願いしたいミモロです。
また、地下鉄東西線と烏丸線、そして阪急電車の乗り換え。「あと一駅なのに…みんな四条烏丸駅に乗り癒えれたらすごく便利なのに…」と思うミモロ。
京都の郊外を運行する私鉄は、開設時期が古いためか、線路のゲージ(幅)が狭く、地下鉄や長距離を運行する私鉄は同じ線路を走れません。車両も2両編成を短く、そのため駅も小さいもの。なので、接続できないのも、しょうがないことですが…。ともかく、連絡が悪く、どうしてもバスや車に頼ることになります。
「まぁ、地下鉄だと外の景色見えないから、ちょっとつまんないけど…」

京都に観光に来る若い人たちは、バスや電車に乗っても、ひたすらスマホなどに夢中。
「せっかく旅に京都に来たのに、なんで外の景色見ないのかな?」と、住んでいても、乗り物では、外の景色を眺めるミモロは、不思議でたまりません。
旅は、目的地への道中もさまざまな発見があるはず…。スマホから目を離して、ぜひ景色を見てください…。
「あ、これ面白いよ~」とミモロは、いろいろな種類のある旅のカタログから「京都ノトリセツ」という印刷物を見つけました。


これは、外国人観光客だけでなく、日本人観光客にも伝えたい事柄ばかりです。
ぜひ、一度、目を通してはいかがでしょ。

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