今年で50回目を迎える冬恒例の非公開文化財特別公開「京の冬の旅」。今年は、禅がテーマです。
「なかなか渋い大人好みの公開だね~」とミモロ。
「相国寺」を訪れ、「もうひとつ拝見しようと…」と向かったのは、塔頭の「長得院」です。


禅寺らしい凛とした雰囲気が漂う境内。


受付を済ませ、お寺の中へ。

「ここ、初公開なんだって…。めったに入れないお寺…」と、まずは、お庭を眺めます。
今は冬なので、苔は茶色に…「きっと梅雨の時期は、すごく苔が美しいのかも…」と想像。
「そこで見てないで、奥に進んでください…」と係の方。「あ、はい…」と、慌てて奥へ進みます。


「このお庭の特徴は、四季折々の植物が植わっていて、それぞれの季節に異なった趣が楽しめることです…」とボランティアガイドの方の説明。
梅、ツツジ、楓などが、広いお庭にさりげなく植えられています。禅寺の庭らしくたくさん茂らせるのではなく、十分な余白が。「この配置って、すごく禅寺のお庭ぽい…」とミモロ。
「それから、向かい側の石組は、三段になっていて、より広い空間を感じさせるようになっています」と説明。
「なるほど~」と、その景色に頷くミモロ。
別のお庭には、梅が咲いていました。

お庭ばかり見てないで、見どころの襖絵を拝見しましょ…。
ちなみに、ここは、足利五代将軍義重の菩提寺。創建は、室町時代の中頃。お寺の名前は、その法号にちなんでつけられたそう。江戸時代の天明の大火で方丈は焼失、現在の建物は、その後、再建されたもの。
今回、初公開のお寺です。拝見する見どころは、「方丈の襖絵」。
それを描いたのは、江戸時代後期に活躍した岸連山。その水墨障壁画が、今回の見どころで、「山水図」「波涛鷲図」「水辺虎図」「花鳥図」などで、連山の代表作といわれるもの。

建物の内部は、撮影できないので、あしからず…。
墨の濃淡を活かし、連山らしい柔和な装飾的な画風で描かれた襖絵です。
「あ、このお部屋は、虎が5匹いるんだって…あ、子虎もいる…」とミモロ。
「波涛鷲図」の襖絵があるお部屋は、一面に羽を広げた大きな鷲が迎えます。
「これは、みんなオリジナルで、江戸時代の作品ですよ~」と強調するガイドの方。
というのは、最近、いろいろなお寺の襖絵は、精巧がコピーであるところも増えています。コピー技術の発達に伴い、オリジナルの作品の劣化を防ぐための策。
「そのうち、みんなコピーになっちゃうかもね~」とミモロ。そんな時代もそう遠くないかもしれません。
「非公開って、文化財の劣化を守るためなの?秘仏もそう?」とミモロ…よくわからないけど、そういう要素もないとはいえないかも…。
だから、期間限定の特別公開は、見逃せない…本物を見られる貴重な機会です。
*「京の冬の旅」は、3月18日まで詳しくは、「京都市観光協会」のホームページで
「ほかの特別公開にも行かなくちゃね~」と言いながら、「相国寺」を後にするミモロ。

猛烈な寒波が襲う日本列島。境内にも、冷たい空気が…。「京都の町は、今年たくさん雪は積もらないけど、空気がものすごく冷たい…なんか凍っちゃいそう…」とさすが毛皮を纏うミモロもふるえます。
帰り道、鴨川には、サギと鴨が水の中に…

「元気だね~寒くないのかな…」と、冷え込む川を橋から見下ろします。
「わ~こっちは寒そう…そんなとこに止まってない方がいいと思うけど…」と、川の上を見ると、電線にトンビの姿。

そして、家に戻ると、外からピーピー鳥の声…ミモロが窓越しに見ると、そこにはたくさんの雀。

桜の木に、夕方になると集合する雀たち。「桜の芽、食べないといいんだけど…」とちょっと心配そうなミモロ。
でも、ときどき、ベランダにパンくずなどが落ちていて、「これスズメが運んで来たんじゃないの…ミモロのおうちで食べるのかな…」と。前のマンションでも、スズメなどがよく訪れました。
どうもミモロは、スズメやアゲハチョウなどに好かれるよう…。
「でも、エサあげちゃダメなんだよね…」そう、スズメも野鳥ですから、できるだけ人間が手を出さない方がいいのです。
猛烈な寒さの中、動物たちは、じっと耐えています。
「みんな、すごいね~風邪ひいたりしないのかな~」とミモロ。本当に…
思いっきり着込んで、暖房ガンガンかけて、それでも風邪をひく人間って…弱い…
今夜も寒さが身にしみます。

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