ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

都の鬼門を守護する比叡山延暦寺塔頭「赤山禅院」。屋根にいるカワイイ猿たち

2016-01-07 | 寺社仏閣

今年の干支の申にちなみ、ミモロは、初詣は、猿のいるところを巡ることに…。
京都御所の北東、鬼門にある「猿が辻」。そこの屋根には、御幣を持った猿の彫り物が。そして、そこから北東の出町柳にある「幸神社」の猿は、先日、ご紹介しました。

次に、その直線状にあるのが、修学院のそばにある「赤山禅院」です。

ここは、天台宗の総本山、比叡山延暦寺の塔頭で、京都の表鬼門に位置し、都を鎮守する役割を担うお寺です。
ミモロは、ハンス君を案内しつつ、お詣りにやってきました。

「ここは、都の表鬼門を守るお寺なんだよ~」とミモロ。「キモンってなに?」「う~あのね~キモンって鬼門って漢字で書くの…」「鬼が来る門なの?だから守るわけ?」とハンス君。

ミモロが説明に窮していると、そばの方が助け舟を出してくれました。
「鬼門っていうのは、鬼とか悪いものが入ってくるところと思われがちですが、実は、いいことも含め、あらゆるエネルギーが入ってくる方向なんです。そのエネルギーは、北東から南西に抜けてゆきます。だから、よく鬼門封じということを言いますが、封じてはいけない、いいものも入ってこなくなりますから。鬼門は、怖がる必要はないんです。でも、エネルギーの通り道ですから、キレイにしておかないと、いいものも入ってこなくなるんです。鬼門守護というのは、まぁ、フィルターのように、悪いエネルギーを防いで、いいエネルギーだけを通すことと考えればいいんですよ」と。

「へぇ~そうだったんだ…だから鬼門はいつもきれいにしておかなくっちゃいけないんだね~」
なんでも、その方がいうには、鬼門の方角をお詣りするといいそう。「えーっとミモロのお家の鬼門は、比叡山だから、これから毎日、手を合わせよう…」と、ミモロ。そばで聞いていたハンス君は、やはりよくわからない様子。「だって、そういうのドイツにないもの・・・でも、お掃除は、きちんとしなくちゃいけないって、子供のころから教わってるよ」と。ドイツ人のきれい好きは、よく知られるところ。やはりそれが国の発展の陰の力なのかもと思ってしまいます。


北東の鬼門を守るのが、猿。ここ「赤山禅院」には、手水場の屋根に2匹。そして、拝殿の屋根には、金網に入れられた猿がいます。
  
「どうして、北東に猿をお祀りするの?」とハンス君。「う~たぶん、逆さ干支の考えなんじゃないかなぁ~」とミモロ。

逆さ干支というのは、自分の干支と反対に位置する干支を祀ることで、その力を補うというもの。つまり鬼門の北東は、丑寅の方向、そして反対側にあたる南西は、未申の方向です。それで鬼門には、猿がいるのでは…

逆さ干支は、金沢などでよく使われます。泉鏡花も逆さ干支を大切にしていたそう。
ご自分の逆さ干支を知ってますか?、

「あ、申のお守りがある…」そして今年登場したのが、屋根の猿を模したお守りです。
 

さぁ、境内を巡りましょ。境内には、地蔵堂、弁財天、福禄寿殿、相生神社、不動堂などが、林の中に点在しています。

「この大きな念珠をくぐって、お願いごとをイメージしながら進むんだよ」とミモロ。
「大きいね~」
「うん…ここをくぐらなくちゃ~」とミモロ。着物なので、思うように足が上がりません。
「ヨイショ…」とハンス君が、ミモロを持ち上げて念珠をくぐらせてもらいました。いつもやさしいハンス君です。


本堂で参拝したのち、続いて弁財天へ。
 
 
「わ~今年は、世界的に温かい冬なんだよね~。ここにも桜が咲いてる…。椿もキレイ…」
 
ヨーロッパも暖冬で、雪が降っていないそう。日本でも寒桜が咲いています。

ここは「六波羅蜜寺」と共に、「都七福神」のひとつで、福禄寿さまをお祀りしています。
 
人望と繁栄の神様、福禄寿。ここでは、手でひとつひとつお顔を描いた「福禄寿みくじ」があります。「このおじいさんが福禄寿さま…」とミモロは説明。「へぇ~ずいぶん頭の長いお爺さんだね~白い髭は、サンタさんに似てる」とハンス君。

二人は、縁結びの神様を祀る「相生神社」そして、修行する滝にも参拝しました。
 

「ここにも念珠あるよ~」とハンス君。「これ、くぐるとき、最初の念珠で浮かんだお願いごとをもう一度お願いすると叶うんだよ~。ここも通らなくちゃ…ハンス君よろしく~」とミモロは、またハンス君に持ち上げてもらいます。
「ミモロちゃん重い…う~」
「失礼ね~振袖が重いんだから…」

無事に参拝を終えたふたり。どんなお願いごとをしたのでしょうか?


「ここもすごく不思議だね~。お寺なのに鳥居もあるし、神社もある…神様も仏様も大切にしているって意味、なんとなくわかってきた…」とハンス君。

*「赤山禅院」の詳しい情報はホームページで


人気ブログランキングへ
ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロより

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする