ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

7月23日の夜は「伏見稲荷」。宵宮祭で再会するお友達やミモロのブログで参加したみなさん

2016-07-29 | 祭事・神事・風習

「今年も小柳君来てるかなあ~」と、毎年、7月の土用入り後の最初のお休みの日に「伏見稲荷」で行われる「本宮祭」の前夜の「宵宮祭」。ミモロは、今年で、4回目に…。

「宵宮祭」では、稲荷山をはじめ、境内に点在する石灯籠に灯りを点火して回ります。「ひとりで稲荷山上るの大変だけど、みんなで行くと楽しいし、怖くないもん・・・」とミモロ。夜のお山は、赤い鳥居やキツネの像など、闇に浮かびちょっとミステリアスな雰囲気なのです。

夕方18時頃から本殿での神事の後に、19時頃から、それぞれのコースに分かれ、山へと入ります。

まず、その前に、参道のお店でミモロサイズのキツネのお面を見つけたミモロ。
「これかぶって行こう・・・」と、購入後、顔につけてお店を出ました。
「きっとみんな驚くよね~」と楽しみに…。

「まだ時間あるから、ここに参拝して行こう」と拝殿南にある「東丸神社」に参拝します。
あれ、ミモロ、キツネのお面どうしたの?ミモロの顔にあったキツネのお面がありません。
「え?ホント、キツネのお面ない…どうしよう…どこいっちゃったんだろ?」気づかなかったの?「うん、全く・・・」
本当に不思議なのですが、わずかな距離の移動中に、せっかく購入したキツネのお面が忽然と消えてしまいました。
ミモロは、ふたたび購入したお店から、今までの移動した道を探し回ったのですが、もうだれかに拾われてしまったのか、見つけることができません。「わ~ん。せっかく買ったのに…ごめんなさい・・・なくしちゃった~」とションボリ。
もう、いいよ~。そんなにがっかりしないくても、きっとキツネさんは、お店からお山に帰りたかったのかも…。
お店の方も「今、ほんの前に買ったばかりですよね~、お店の中にもないし~」と、いろいろ探してくださいました。

「うん、キツネさん、お山に戻ったんだね~」と、涙目を必死にこらえるミモロです。

さぁ、お詣りしましょ。

「東丸神社」は、近世国学を発展させ「万葉集」「古事記」「日本書紀」研究の基礎を築いた荷田春満をお祀りしています。
春満は、賀茂真淵の師で、本居宣長らと共に、国学の四大人のひとりです。ここは、彼の旧宅と墓地がある場所。
  
「学問向上、受験合格のご利益があるんだって~」と。

荷田春満は、徳川吉宗の信頼が厚く、政治に関する助言などもし、幕臣にも取り立てられ大出世した人。
「その後、左遷はされなかったの?菅原道真みたいに・・・」とミモロ。大丈夫、左遷させられて悲運の生涯を終わることはありません。

「こっちの方が、安心してお願いできるかも…」と、道真さんが聞いたら怒られそうな発言を…。

「これなあに?」とミモロが立っている石柱は、「としまわりの石」という願掛けの石。本殿前に置かれた竹の棒を歳の数だけ持って、石のまわりを回り、本殿に戻すのです。

ミモロがやるのはいいのですが、私がやるとなるとかなり時間がかかりそうなので、今回はパス。時間の余裕のある時にすることに・・・。

「持ちきれないかもね~竹の棒・・・」とミモロ。失礼ね…

「伏見稲荷」では、願掛けの鳥居もあります。こちらは、名前とお願いごとを書いて奉納するもの。


さぁ、もうそろそろ万灯神事が始まります。

「あ、小柳君だ~こんにちは~」「わ~ミモロちゃんだ~今年もよろしくね~」と、1年ぶりの小柳君親子との再会です。
毎年、東京から参加しているお二人。会うたびに背が高くなっている小柳君。

「今年は、お昼にもうお山回ってきたんだよ~」と。「え~もう行っちゃったの~。じゃ、もう行かないの?」と心配そうなミモロ。「ううん、いいよ。またミモロちゃんと上るつもりで来たんだから…」「え~ホント、また上ってくれるの?よかった~」とうれしそうなミモロです。


今年は、去年より参加者が多く、手にする提灯をミモロたちはゲットすることができませんでした。でも、参加者の人が、「どうぞ…」とひとつ小柳君とミモロにゆずってくださいました。

ミモロたちは、交代で提灯をもって山にはいることに・・・。

「ホント、毎年、参加する人増えてるね~」とミモロはビックリ。4年前、ミモロが初めて参加したときは、1グループ十数名で、参加者全員が把握できたのですが、今回は、どこまでグループなのかわからぬほど、大勢の人たちが列になっています。
鳥居を抜けたり、石段を上ったりしながら、稲荷山を廻ります。
 途中、見晴らしのいい場所で休憩したり、途中の社に参拝したりしながら、進みます。


道沿いにある石灯籠に提灯の火を移し、点火してゆきます。
 

石灯籠を見つけると、みんなで協力して点火したり、まだ点火していない人に譲りながら、参加者全員がかかわれるようにするのが、ここの自然なルールなのです。


今年初めて参加したという東京や大阪からいらした皆さん。「あの~どうしてこのこと知ったの?」と伺うと…
「ミモロちゃんのブログで見たんだです…もしかして、その子がミモロちゃん?わ~本物に会えた感激~」

「え?ミモロのブログで知ったの?」とミモロ本人がビックリ。このグループにも数人の方がミモロのブログを見て参加されたそう。ということは、全体でもっとたくさんいらっしゃるはず…「わ~ミモロ、お役に立ってるんだ~うれしい」と、

「ミモロちゃん、すごいね~。すごく宣伝してくれたんだ~」と神職さんにも・・・。
「え~ミモロは、ただ参加して感激したことリポートしただけだよ~」とちょと照れる様子。

山を廻った後、境内に戻ると、そこには、たくさんの赤い提灯が


「また、来年ね!」と、参加された皆さんとそして小柳君たちにお別れを言って、伏見稲荷神社を後にしたミモロです。





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