「わ~いよいよ祇園祭の後祭が始まるね~」と、夕暮れの町に出かけたミモロです。
「後祭」は、祇園祭の還幸祭。四条河原町の御旅所にいらっしゃる3基の八坂神社の神輿が、神社へと戻る巡行が、24日に行われます。
登場する山鉾は、全部で10基。その最後尾(殿軍)を務めるのが船の形をした「大船鉾」です。
「あ、龍頭がついてる…」鉾の舳先には、今年新調した大きな龍がついています。「昨年は、ここに大きな金色の御幣がついてたよね~」。そう、一昨年復活した「大船鉾」を有する四条町は、かつて北四条町と南四条町に分かれていて、大船鉾の巡行も年交替で受け持っていました。舳先は、南四条町が大金幣、北四条町が龍頭をそれぞれ飾っていたのです。
今年、初登場の「龍頭」は、元治の大火で焼失。そして今年、「瀧尾神社」の御寄進で復元しました。
「瀧尾神社って、拝殿に立派な龍の彫り物がある神社でしょ」とミモロも以前参拝したことがあります。
瀧尾神社の龍頭の作者は、九山新太郎で、実は大船鉾の龍頭の作者である可能性が高く、そのご縁で御寄進に…。
平成の龍頭は、彫師の森哲荘一派で、途絶えた九山の名称を継承していただくことになりました。
「今は、白木の龍頭だけど、数年後には、以前のように金箔を施したピカピカの龍になるんだって…」とどこかで聞いてきたミモロ。「今年は、まだ赤ちゃんなんだ~」。確かにどこか初々しい龍です。数年後、立派な龍に育つのが楽しみです。
ミモロが、鉾を見上げていると・・・
「あ、ミモロちゃん~」「わ~大河君だ~え~なんかすごく背が高くなったね~ビックリ!」
大船鉾の囃子方をしている香月大河君とご両親、そしてお仲間がミモロに声をかけました。1年ぶりの再会に大喜び。
「ミモロちゃん、こんばんわ~今日は見学?」と、ボランティア仲間のみなさん、
「大船鉾」は、毎年、ミモロがボランティアで粽授与などをさせていただいています。
「はい、今日は見学・・・明日からボランティアにきま~す」「あ、そうなんだ~頑張ってね」
ミモロは、21日、22日の夜に大船鉾でボランティアをしています。どうぞみなさん来てください。(姿が見られるかはちょっとわかりませんが…何しろ、いろいろ忙しいので…)
「お、ミモロちゃん、なんか老けた~」と、囃子方の松久さん。「え?ちょっと夏バテしてるだけ~!」とミモロは、必死に答えます。そんな会話ができるのも、親しくなっているから…。「今年もがんばってね!」と松久さん。「はい、任せて~」と。
今年、「大船鉾」は、会所から鉾に乗れるようになりました。
鉾に乗るには、拝観券500円を納め、会所に2階に上がり、そのお座敷から乗り込みます。
ミモロが2階に上がったとき、ちょうどお囃子が始まりました。
囃子方が演奏する真ん中に座ったミモロ。鐘や笛、太鼓の音が、響きます。
座敷には、昨年、舳先を飾った大きな金の御幣が…。「近くで見るとすごく大きいんだよね」
文化10年という江戸時代中期に作られたもので、幸い焼失を免れた貴重なもの。
「来年は、これを舳先に飾るんだって…」
ほかにもいろいろ貴重な品々がこの時だけ、展示されています。
鉾を飾る懸想品がすぐ近くで見られます。
屋根の軒に下げる「天水引」。文政時代(1818~1831)のもの。2頭の龍の図柄です。
旧前掛は、宝暦時代(1751~1764)の作。正面を向いた龍も図柄。旧後掛は文化時代(1804~1818)
龍や蝙蝠が飛んでいます。どちらも貴重な文化財です。
奥には、ご祭神の神功皇后をお祀りするところが…。
ご祭神は、山鉾巡行の折、鉾に乗られますでの、今は、お姿は見えません。
「明日はボランティアで、ゆっくり拝見できないから、今のうちによく見とかなくちゃ~」と。
「ミモロちゃん、明日からよろしくね~」
「は~い、こちらこそよろしくお願い致します。」と挨拶して、大船鉾を後にしました。
「どうぞ、みなさん大船鉾に来てください…。」byミモロ。
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